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早速1日一話更新出来なくなった…。
「おいしぃ…」
どうも。成り行きで王子と二人で出かけることになったエレノアです。
現在美味しいケーキを食べています。
もうダメですね。表情筋緩みまくりですよ。
王子の前なのに。
ちらっと王子を見たらこっちをニコニコしながら見ていました。
…見ないでください。
そんなキラッキラで甘々な瞳で私を見ないでください。
変な勘違いをしそうに……いや、王子が私を好きになる訳ないか。私悪役だもんね。ヒロインじゃないもんね。うん。
勘違いも何もないわ。
………じゃあ、思う存分ケーキ楽しんでいいよね。私とケーキは切っても切れない仲だからね。なんてったって一度融合してるからね。
あぁ。ケーキおいしぃ…。
私がケーキうまーって、もぐもぐしていたらいつのまにか顔を手で覆っていた王子もケーキを食べ始めたらしい。
「うまいな。これ」と、聞こえてきた。
しばらくして王子が意を決したようにこちらを見てきた。
ん?何?
「好きだ」
うん?何が?え、ケーキが?
「はい。私も好きですよ」
「ケーキ」
そう笑って返したら王子はガクッと項垂れていた。
……?
ケーキ以外で 好きなものなんてあるの?
私は不思議に思いながら王子を見ていた。
*
馬車の中でなんとか生き延びた俺な訳だが、ローズベリーに着いてからも俺の心臓を脅かす事態が続いていた。
エレノア嬢が幸せそうに目の前でケーキを食べているのだ。見たことのない可愛い笑顔で。まぁ、見たこともないも何もまだ出会って数日な訳だが。
しばらくは見つめていられたのだが、耐えられずに目に手を当てた。
無理。可愛すぎる。この笑顔を見ているのが俺だけとか……。はぁ。本当俺だけの物にしたい。
俺の思いを伝えてみるか?…答えてくれるだろうか。
………よし。
「好きだ」
あぁ、言ってしまった。
エレノア嬢はなんて答えてくれるだろうか。
エレノア嬢は首をこてんと傾げてから
「私も好きですよ」
と、言ったのだ。
………好き?エレノア嬢も、俺のことが好き?
やばい。天にも昇る心地だ…。
「ケーキ」
エレノア嬢はそう付け足して不思議そうに俺を見つめてきた。
え、あ、あぁ。
ケーキ。ケーキ…。ケーキかぁ。
一気に気持ちが地に落とされた心地である。
でもエレノア嬢に見つめられている。それは……悪くない。エレノア嬢の綺麗な瞳に俺が写っている。……ずっと俺だけをその瞳に写してはくれないだろうか…。
「ケーキ。美味しいよね」
俺はとりあえず告白を誤魔化すことにした。
「はい!美味しいです」
エレノア嬢はニコニコしながら返してくれた。
「ねぇエレノア嬢。今度またケーキ、食べに行かない?」
「はい!……え」
「うん。絶対だよ」
「え、ぁ、ちょっ………はい」
俺は笑って有無を言わさなかった。
言質はとった。また、エレノア嬢と二人きりで出掛けられる。楽しみだな。
俺は困惑しているエレノア嬢を見つめていた。
……困惑している顔も可愛い…。
イチャイチャ難しい。(イチャイチャはしていない)
ケーキしか言っていない。
…エレノア嬢何個ケーキ食べてるんだろう。




