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シュワーゼの処罰


驚愕、というよりかは、「ついにそうなってしまったか」という思い。



王城の不穏な空気。

シュワーゼの無謀ともいえる行動。


組み合わされば、処罰は当然起こりうる流れ。



ブルデやシュワーゼの母親、使用人たちがこれだけざわついているということは、処罰は降格や失職ではない。





「殺されたのか」

「…っ、そうらしい」




眉を悔し気に寄せて、ブルデは目線を下に落とす。














その報告は唐突になされた。




いつものように職務に従事していたブルデ。


つい先日、王より命令された訓練施設新設を成し遂げるために忙しくしていた。

資料をあさり、話し合い、熟考し、魔石の配置について検討していると、突如飛び込んでくる人物。


ブルデの同期で、シュワーゼと同じ部署で働く者だ。

青ざめた顔で声を掠れさせて報告をする。





シュワーゼに王からの処罰がくだされた、と。





「処罰」と一言でいっても、職務の位を落とすもの、職務資格の剥奪、特区からの追放など様々。

しかし、近頃の王の処罰は例外なく処刑である。




シュワーゼが亡くなった。












それは突然のことだった。





シュワーゼが属していた部署に兵士がやってきて言った。



シュワーゼという者は業務を逸脱し情報を入手しようとしていた間者である。

処罰はすでになされた。

手引きしていた者も同様に処罰する。

仲間はいないだろうな。



その部署では、シュワーゼはよく働く仕事のできる人物だという評価だった。


間者だなんて信じられず、処罰されたという事実も受け入れられない。

しかし、反論すれば自分も処罰されてしまうだろう。


誰も何も言えず、兵士は睨みまわすだけで出て行った。

怪しいやつはすぐに処罰されると肝に銘じて置け、と言い捨てて。




王や兵士には、罪人に対する慈悲はない。

罪人の家族や友人に対しても同様である。

仲間がいないか睨みはするが、家族友人等に連絡はしない。


シュワーゼの父や兄ブルデも王城勤務だが、違う部署勤めだ。

まだ連絡がいっていない可能性が高い。



そうしてブルデの同期の男が連絡に走り回り、シュワーゼの家族らは愕然とすることになる。





息子が、弟が、主人が、処罰されてしまった。





なぜ処罰に至ったのか。

本当に間者だったのか。

単独での行動なのか。

家族ら関係者には何も咎めはないのか。



シュワーゼの父親は事実確認に王城へと戻り、それ以外の者は屋敷で立ち往生。

それが今の状況である。




恐らく、王族の知られたくないところまで首を突っ込み現場を見られ、シュワーゼはその場で処罰されたのだろう。



残念残念。

大丈夫だと思ったんだけど。

駄目だったね。

処罰されちゃったよ。


そんな風に笑うシュワーゼが目に浮かぶ。






シュワーゼがいなくなった以上、この屋敷に留まる必要はないな。

レフラに「老けない」と指摘されていたし、ある意味では都合がいい。

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