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こぼれちゃう

作者: 雪ヶ原

グラスから水が溢れている

 滴り落ちる 満腹な世界


     歪んだ表面 


  真実は見えない





渇いてもいない喉 潤す為に

 目の前のグラスを手に取って



  注がれるグラスを

何度も飲み干した


また 注がれて


      こぼれる



零れ落ちる水

 グラスたっぷり溢れて

それとは裏腹に      空ろな心

      

      満たされないまま




      見つめるうちに 飲み干すうちに

    水になってしまったのだろうか



きっと色々なものを注がれすぎて

  この世から溢れ出してしまったのだろう




        赤に

青に

   黄色に

  緑に

     オレンジに

飲み干せないままに

 美しい色を注がれ続けたそのグラスは



 なぜだか


とても


      醜かった






少しくらい喉が渇いても我慢します

 ざらついた胃は水を求めて騒ぐけれど

目を瞑って 息を止めて



だから

      もう


 

 


 なにもそそがないで


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