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末っ子は黒を好む?  作者: ねこぱんちw
新たな物語編
82/83

猫の手FINAL NNNよ永遠に!(前編)

お待たせしました!

長いようで短かった「末っ子は黒を好む!?」もついに完結です!

予定より長くなりそうなので前編・後編にてお届けします♪

それでは最後までお楽しみください!

漆黒の水着を身に纏った少女の声が響き渡る。

「私たちは忘れてはならない、強大な暗黒竜に挑んだ1人の少女がいたことを・・・」

「私たちは忘れてはならない、巨悪と戦い続けた小さな勇者たちがいたことを・・・」

少女の呟きを遮るメイドが1人・・・

「コホン、お嬢様。みなさまがお待ちです。」

ちぇっ、ナレーションごっこはここまでみたいです。

ところでシア、何故に海に来てまでメイド服?


ネロです。

私たちは今、南にある海の王国アクアマリンへと来ています。

ここは四方を海で囲まれたまさに海の楽園。

豊富な海の幸に美しい海、バカンスには最適です♪

まもなく、この国の王女サファイアと幼馴染の騎士コバルトとの婚礼の儀があるとかで、町はお祭り騒ぎです。

そんなアクアマリンで、私を含めた黒猫騎士団の面々は遅ればせながら休暇を満喫中です。

私の外見年齢は20歳になりましたが、そこは女神の力でちょちょいといじって少女の姿がに変身しております。

女神の力を使って偽装していいのかですって?

フィーナやクロエたちとのバカンスで私だけ大人だと引率者みたいで嫌ですし・・・

そんな私たちの横でちゃっかり参加しているのはジュリア(ツインドリル)とパメラさん。

三騎士勢揃いでフィーナの護衛はこれでバッチリ!?

「お嬢様方、お飲み物をお持ちしましたにゃ。」

そして、何故か顔に引っかき傷を貼り付けたシャッテンが執事姿で甲斐甲斐しく働いています・・・

ブチさん、家庭で何があったのかしら・・・


今回のバカンスは、内緒で旅に出た罪滅ぼしの意味合いが強いです・・・

母様からの命令の外国のお酒を持って一時帰宅したときにズルイズルイ!とクロエに攻められたのが一番の原因かしら・・・

その後、フィーナにこの話が伝わり、そのままズルズルとこのメンバーを連れて何処かへ行く流れに・・・

ドウシテコウナッタ・・・


そんな裏事情はスルーしてバカンスに集中しましょう・・・

キニシチャダメ・・・

「とっても動きやすいです♪」

黒いセパレート水着で嬉しそうに水辺で笑うクロエ。

「それにしても水着と言うのですか?最初は恥ずかしかったですけれど海に入るなら納得ですね。」

白いフリル付きのセパレート水着に身を包みちょっと恥ずかしそうなフィーナ。

「やっぱり慣れません・・・恥ずかしい・・・」

周囲の視線を気にして、頬を赤く染めながらストーンっと平らな胸をぎゅっと抱きしめて必死に隠すジュリア。

無理して青いビキニにするから・・・

「眼福眼福♪ここはパラダイス♪」

自身も露出度高めの紫のビキニを着ながら、嬉しそうに周囲をキョロキョロするパメラさん。

若干一名、目的が違うような・・・

私は前世の記憶もありますから特に問題無く受け入れられますが、海のバカンス初体験のみんなには色々と刺激が強いみたいです。


思い思いにバカンスを楽しむ私たち。

そんな私たちに水を刺す事態が・・・

「大変だぁぁぁーっ!空を・・・空を見ろ!」

「何だあれは!?」

「アイツはまさか!?」

何事!?

アクアマリン王国の上空に突然浮かび上がる映像。

そこには1人の男が映し出されていた。

「ふふふふっ・・・ふぁはっはっはっはっ!我が名は美の化身ナルキー・ナルキッス!アクアマリン王国王女サファイアよ、我がコレクションに加えてやること光栄に思うがいい!我が美しさを輝かす宝石の1つにしてやろう!近日中にその身貰い受ける!待っているがいい!!ふははははははっ!!」

金髪の長髪前髪をくるくると指でカールし、フリフリの貴族ルックを身に纏い、そしてマントをなびかせながら宣言するナルシスト・・・

その背後には結晶に閉じ込められた苦しげな表情の美しい少女たちの姿が・・・

何て悪趣味なのかしら・・・

私たちはドン引きでした・・・


一方的にしゃべり、一方的に消えるナルキー・ナルキッス。

その後のアクアマリンは喧騒に包まれていました・・・

「王女様の婚礼の儀がまもなくと言うときになんてことだ・・・」

「あの指名手配犯が王女様を狙うとは・・・」

「王女様とこの国をあんな奴の好きにはさせねぇぞ!」

バカンスを楽しんでいた人々がそう叫びながら町へと帰っていきます。

「ネロちゃん・・・」

心配顔で私を見つめてくるフィーナ。

「フィーナ、わかっているわ。隠密、シャッテン、聞いていたわね!すぐに動いて頂戴!場合によっては私たちが動きます!」

「「「了解!」」」

「かしこまりましたにゃ!」

まずは情報収集!

隠密とシャッテンに迅速に動いてもらいましょう!


「それでは、私たちも撤収しましょう!」

「「「はい!」」」」

「「「にゃにゃ!」」」

黒猫メイド隊と一緒に荷物をまとめ、、私たちも宿屋に戻ることにしましょ。

まずはフィーナたちの安全第一です!

私たちは情報が集まり次第、黒い庭(ブラックガーデン)で出撃準備かしら?


その夜、隠密とシャッテンから報告を受ける私たち。

あの・・・何故フィーナたちまでいるんでしょう・・・

「とっても気になります!」

「姫様が気になるというので!」

女性(こねこちゃん)の敵は僕の敵だよ姉様!」

上からフィーナ、ジュリア、パメラさん。

頭を抱える私がいましたとさ・・・


「それでは報告します。ナルキー・ナルキッスなる人物は、全国指名手配中の魔法使いのようです。各国に出没し、自分の好みの女性を誘拐しては結晶に閉じ込めてコレクションにしているようです。何でも自分を引き立たせるための小道具にするとか・・・」

うわぁ・・・完全に危ない人です・・・

「強力なゴーレムを複数所持し、騎士団や護衛として雇われた傭兵たちを返り討ちにしてきたようです。そのため、賞金額もかなりの金額となっております。」

これは、私たちが動かないと騎士団全滅の上、王女様は誘拐されちゃうパターンね・・・

「何て身勝手な・・・許せません!」

憤慨するフィーナ。

「酷い・・・女性を何だと思っている!我が剣の錆にしてやる!」

殺気を漲らせるジュリア。

あなたじゃ返り討ちにあうんじゃ・・・

「許せないな!僕の可愛い子猫ちゃんたちに手を出すとは!」

パメラさん、だからあなたのものでもありませんってば・・・

3人が異様なやる気をみせています・・・

そしてその視線が私に来るわけで・・・

「「「私たちもナルキー・ナルキッス退治に参加します!」」」

あぁ・・・やっぱりこうなるのね・・・

そんな流れになるんじゃないかと思っていたわ・・・


「姫様、ご依頼猫をお連れしましたにゃ!」

そう言って1匹の美しい白猫を連れてやって来るシャッテン。

「シャッテン、こちらは?」

「サファイア王女のご友人のパールさんですにゃ。今回の件の助力を求められたのにゃ!」

純白のふわふわの毛の美しい猫が私たちに頭を下げます。

みんなも会話を聞きたいでしょうから猫語翻訳機能を持つ範囲魔法を使いましょうかね。

「猫魔法にゃうりんがる!どうぞ、お話ください。」

光が宿の一室を包む光景に一瞬、キョトンとするフィーナたち。

何をしたの?私に集中する視線が訴えてきます。

それをスルーし、パールに話すように進める私。

「パールと申します。どうか・・・どうかご助力ください!サファイアとコバルトは幼い頃からずっと一緒でした。あの2人の結婚を誰よりも待ち望んでいたのは私です。そんな2人を引き裂こうとするあの男からどうかお守りください!報酬に付きましては、私に出来ることなら何でもいたします!」

ふむふむ、サファイア王女とコバルトは幼馴染で、パールさんはサファイア王女の愛猫とのこと。身分違いの恋をずっと側で見続けていたみたい。

「素敵・・・」

「女性の夢です・・・」

「うんうん、実に美しい話だ。」

フィーナたちもお年頃、とっても興味津々です・・・

ポンポンと私の肩を叩くクロエ。

えぇ、分かってます・・・

これは助ける流れですよね・・・


何かを期待する熱い視線が私に集中します・・・

「コホン、話は分かりました。助力することは吝かではありません。た・だ・し!あなたにもやっていただくことがあります!」

「ほ・・・本当ですかにゃ!出来ることなら何でもしますにゃ!」

「ネロちゃん!?」

「何をさせるおつもりですか!?」

「交換条件をつけるなんて・・・」

「姉様、そこはサッと助けるところでは?」

みんなからの非難が私に集中します・・・

しかし、みんなが何を言おうと譲れないことがあるのです!

「あなたにはNNNニャーニャーネットワークアクアマリン支部の支部長をやってもらいます。組織の運営についてはシャッテン、頼むわね!」

「わかりましたにゃ!何処まで出来るかわかりませんがやってみますにゃ!」

強く肯くパール。

「了解ですにゃ!直ちに支部の建設に入りますにゃ!」

外へと駆け出していくシャッテン。

さあ、忙しくなって来たわ!

「総員、宿を引き払い黒い庭(ブラックガーデン)へ帰還!戦闘準備に入る!」

「「「了解!」」」

「「「にゃにゃ!」」」

「「「はい!!」」」


大急ぎで荷物をまとめ、黒い庭(ブラックガーデン)へと帰還する私たち。

さあ、私たちのターンよ!

「クローラ、シンシア!フィーナたちの装備をお願い!顔出しはNGだからその辺を考慮して頂戴!!」

「「お任せください!!」」

うん、任せました。頼もしい限りです♪

「他の者は第一種戦闘用意!!」

「「「にゃにゃ!!」」」

慌しく戦闘準備に入る黒鈴騎士団。

さて、私は・・・

「ソンブル!ソンブルとアスワドは何処!?」

私の声を聞き、のそのそやって来る1人と1匹。

「呼んだかにゃ?休暇じゃなかったのかにゃ?」

彼女の名はソンブル。

かつて闇巫女ソンブルだった少女。

暗黒竜(ガルシス)との最終決戦の折、回収された魂が猫民(ニャオミン)へと生まれ変わったのである。

そしてその傍らには漆黒の雌猫の姿が・・・

「猫使いが荒いにゃ!猫はのんびり暮らしたいにゃ!」

この文句を言っている黒猫(アスワド)こそ、かつてパレット王国を恐怖のどん底へと叩き落した暗黒竜(ガルシス)の転生した姿である。

最初はあんなに嫌がっていたのに、今ではすっかり猫生活を満喫中である・・・

「あら?いいのかしら?あなたたち専用のミャオロイドの初陣なのだけど?」

「にゃんですと!?すぐ準備に入るにゃ!」

目を輝かせ格納庫へと走り出すアスワド、現金なものである・・・

「ソンブル、戦闘服への着替えを忘れないように!」

「了解にゃ!アスワド、待つのにゃ!」

慌ててアスワドを追いかけるソンブル・・・

賑やかだわ・・・

それでは、私も装備を用意しましょ!


さて、私たちが出撃準備を整えていた頃、アクアマリンでは、ナルキー・ナルキッスの襲撃を受けていた・・・

「騎士団前へ!王女をあのような輩に渡すな!!」

「「「おぉぉっ!!!」」」

「「騎士団の力を示せぇぇっ!!!」」

「「「怯むなぁぁっ!!!」」」

それをあざ笑うナルキー・ナルキッス。

「ふふん、無駄なことをするねぇ!この僕のゴーレムがお前たち如きに負けるはず無いのにねぇ!押し潰せぇぇっ!!」

10体のゴーレムが命令を受け、騎士団に襲い掛かる。

ゴーレムの一撃は騎士団をなぎ払い、踏む潰し、人の心をも砕いていく・・・

それは一方的な蹂躙であった・・・

「腕がぁ・・・俺の腕がぁあ・・・」

引き千切れた腕を見つめる者・・・

「おい、返事をしろよ!目を開けろよ!」

死んだ同僚騎士を抱き抱える者・・・

「真っ暗だ・・おい・・誰か・・・敵はどっちだ!?」

視力を失い手探りで敵を探す者・・・

そこは地獄であった・・・


「ふはははははっ!圧倒的じゃないか我がゴーレムたちは!早く出て来いサファイアァァッ!お前の騎士たちが死んでいくぞぉ!いいのかぁうぅん?ほらほらほらぁドンドン死んでいくぞぉ!ふぅはははははぁっ!それとも見捨てるかぁ?」

マントを翻し、前髪をカールさせながらウットリした表情で叫ぶナルキー・ナルキッス。

「お父様、私が行きます!もうこれ以上、私のために誰かが傷つくのを見ていられません!」

「待ちなさいサファイア!」

王様の手を振りきり城を飛び出すサファイア。

「誰か!誰かサファイアを連れ戻せ!行かせてはならん!」

「王女!お待ちください!」

「お考え直しを!」

「危険です!」

慌てて追いかける騎士たち。

「お放しなさい!我が国の民が傷つき倒れているのを黙ってみているわけにはいきません!彼等を犠牲にして私だけ幸せになれと?そんなこと出来るはずがありません!」

制しする騎士たちを振り切り外へと飛び出す王女。

「誰か共を!あの戦いを止めます!犠牲は私1人で十分です!」

「「御意!!お供させていただきます!!」」

数騎の騎士を引き連れて城を出て行く王女。

その姿を城のテラスから見つめる国王。

「神よ・・・どうか娘をお守りください・・・」

国王にはただ、娘の幸せを祈ることしか出来なかった・・・

<NEW SPELL>

猫魔法にゃうりんがる:範囲内の猫語を自動翻訳する便利魔法。


今後の予定ですが、次の作品は色々検討中です。

「真魔界猫物語」を書き直すか、カクヨムの「適職は女神!?」をこちらにひっぱってくるか、それとも企画段階の「猫宮町の巫女」を書こうか・・・

う~ん、悩みます。

とりあえず、短編「ねこにゃんの冒険」を更新する予定です。

それでは後編をお楽しみに♪


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