表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
末っ子は黒を好む?  作者: ねこぱんちw
新たな物語編
81/83

エピローグ

いよいよここまで来ました♪

最後まで楽しんでいただけたら幸いです。

「たいくつだにゃ~」

「やるきがでないにゃ~」

「へいわだにゃ~」

「のんびりだにゃ~」

だらけた姿勢で寛ぐ猫たち。

ここはNNNニャーニャーネットワーク本部、かつてこの国の平和を守るために戦った秘密組織である。

3年前の黒猫姫と暗黒竜(ガルシス)との最後の戦いの後、パレット王国には平和が訪れ彼等の戦いは終わった・・・

それでもしばらくは王都の見回りを続けていたのだが、1年もすると事件らしい事件も起きず、形式的な見回りへと活動が縮小していった・・・


「お前たち!何をだらけているのにゃ!!!」

突如、NNNニャーニャーネットワーク本部に怒声が響き渡る。

「「「にゃ!?」」」

「「「このこえは・・・・」」」

「「「まさか!?」」」

ガバッと飛び起きる猫たち。

そして、声のした方へ振り向き驚愕の表情を浮かべていく。

「「「たいちょ~!?」」」

「「「「と~ちゃん!?」」」


「世界が平和になった今こそNNNニャーニャーネットワークの力が必要なときにゃ!それなのにお前たちは何をやってるのにゃ!!各隊員はただちに王都に出撃するのにゃ!!!」

「「「りょうかいにゃ!!!」」」

ドタバタと慌しく出撃する隊員たち。

「「「と~ちゃんしんだはずじゃ・・・」」」

まだ、放心状態の子供たち。

「この体は、今までのご褒美に女神様(姫様)が取っておいてくれたのにゃ♪さあ、お前たちもNNNニャーニャーネットワークの隊員なら、王都を守るのにゃ!それと、姫様の帰還を王都に住むみんなに知らせてくるのにゃ!」

「「「りょうかいにゃ!」」」

元気いっぱいに出撃する子供たち。

その光景を微笑ましそうに見つめるブチさんであった。


《クロエの場合》

クロエです。

暗黒竜(ガルシス)とネロちゃんとの戦いから三年の月日が経ちました。

眩い光と共に王都の空へと消えたネロちゃん。

その後、何度デュアルマインドで呼びかけても返事が返ってくることはありませんでした・・・

ネロちゃんは無事でいるのでしょうか?

シンシアの落ち込み具合が、もう見ていられないレベルです。

「私のお嬢様は何処ですか?あぁ!お嬢様!・・・間違えました・・・」と私の顔を見るたび繰り返すシンシア。

そんなシンシアは、毎朝、ネロちゃんと一緒に走ったジョギングコースを巡っています。

シンシアのネロちゃん依存症が怖いです・・・

ネロちゃん、早く帰ってきて・・・

それにしても、今朝は朝から王都の猫たちが騒がしいです。

朝からあちこちでにゃーにゃー鳴いています。

何かあるのかしら?

残念ながら猫語が分かりませんので気にしていても仕方ありません。

学園へと急ぎましょう。

「シア、学園に向かいます。準備をお願いします。」

「かしこまりました、お嬢様。」


《シンシアの場合》

私の愛するお嬢様が暗黒竜(ガルシス)との戦いで姿を消してから3年・・・

お嬢様成分が不足し過ぎて私の心は壊れそうです・・・

お嬢様、あぁっお嬢様、どうして私を最後の戦いに連れて行ってくださらなかったのですか・・・

お嬢様と一緒ならどんな所にでも行ってみせますのに・・・

毎朝、お嬢様との思い出の場所を巡ってみても何処にもいません・・・

シアは・・・シアはもう・・・耐えられません・・・

今日も止まらないため息・・・

「シア、学園に向かいます。準備をお願いします。」

あぁ、クロエ様が呼んでいます。

しっかりしなくては・・・

私はメイド!優秀なメイド!よし!

気合を入れて仕事モードに入ります。

そんな私の耳に猫たちのにゃーにゃーと鳴く声が聞こえてきます。

はて?今日は何かあるのでしょうか?

おっと、今はお仕事を優先しませんと・・・

「かしこまりましたお嬢様。」


《フィーナの場合》

ネロちゃんと暗黒竜(ガルシス)との戦いから3年の月日が経ちました。

この国を覆っていた結界が消え、世界へと帰還した私たち。

外の国々との交流が始まり、色々な国々の使節団がこの国を訪れます。

毎日忙しいですが、ネロちゃんが守ってくれたこの国のため、私はがんばります!

さて、今日も使節団との面会予定が・・・

あら?あれは何かしら?

何故か王城内に猫たちの姿が・・・

ゾロゾロと王城の中庭に集まる猫たち。

その数は10匹・・20匹・・まだ増えます・・・

え!?何!?何が起こっているのですか!?

パニック状態の私を他所に示し合わせたように一斉に鳴き出す猫たち。

いっせーのせ!そんな声が聞こえるような気さえします・・・

「「「にゃ~」」」

「「「にゃ~」」」

「「「にゃぁ~」」」

「「「にゃぁぁ~」」」

王城に響き渡る猫たちの声。

大合唱に満足したのか、ゾロゾロと王城をあとにする猫たち。

王都に何が起こっているのでしょうか?

誰か説明をお願いします・・・


この日、王都のあちこちで同様の光景が展開されていた・・・

もしも猫語が分かる者がいたらこう聞こえていたに違いない。

「「「かえってくるにゃ~」」」

「「「かえってくるにゃ~」」」

「「「もうすぐもうすぐ~」」」

「「「もうすぐひめさまがかえってくるにゃ~」」」


その頃、カーマイン家当主の部屋。

ルクリア・カーマインはいつものように朝の執務をしていた。

「うん?」

何かの気配を感じ振り返る。

窓の外に1匹の黒猫の姿が・・・

カリカリカリッ

窓ガラスを引っかく黒猫。

立ち上がり、窓を開けて執務室へと黒猫を入れてやるルクリア。

「何処から来たんだ?うん?」

そう言って黒猫を抱きかかえようとするルクリア。

しかし、ルクリアの手をスルリとかわし、床へと降り立つ黒猫。

床に降り立った黒猫は、クルリと一回転し、その姿を変えていく・・・

そこには20歳くらいの腰まで届く漆黒の髪を持つ1人の女性の姿があった。

「お前・・・まさか!?ネロか・・・ネロなのか!?」

そんな私に、ニッコリ微笑み肯く女性。

「只今戻りました母様!色々ありまして大きくなりました・・・」

いきなり年齢が上がっていることを受け入れてくれるかしら?

ちょっとドキドキしていると・・・

そんな私の両肩をガッシリ掴み前後に激しく揺すってくる母様・・・

「ネロ、無事だったのだな!今まで何をしていた!それにその姿は!?」

ガクガク揺すりながらいきなりの質問攻めの母様・・・

うぅ・・・気持ち悪い・・・

あれ・・えっと・・ほら・・もっとこう・・・感動の再会シーンとかあるんじゃありませんか?

涙ながらに抱きしめるととか・・・

そして感動をブチ破る存在がもう1人・・・

バァァァンッ!!

突然、母様の執務室の扉を開け放たれる!

「お嬢様!私が来ました!!!」

シア・・・ブレナイワネ・・・

入室の挨拶もすっ飛ばし、いきなり私に抱きつくシア・・・

「あぁ・・・お嬢様の匂い!シアは・・・シアはこの日をずっと・・・ずっと待っておりました・・・今まで不足していたお嬢様成分を補充開始します!」

母様から掻っ攫うように、横からギュッと私を抱きしめるシア・・・

「ふぅ・・・しょうがないね・・・お前が留守の間、シンシアはずっと我慢していたからね。諦めて付き合ってやんるんだね・・・」

呆れ顔の母様。

助けてはくれないのですね・・・


「そ・れ・で、今まで連絡もせずに何をしていたんだ?それと、暗黒竜(ガルシス)は本当に死んだのか?」

シアのことはスルーしてキリキリ話せと言わんばかりの母様・・・

いつも通りね・・・

感動の再会シーンは無かったことになりました・・・

「あの日、暗黒竜(ガルシス)に対して使った魔法は猫魔法”猫に九生あり”。暗黒竜(ガルシス)の怨念があまりにも強く、普通の浄化では効果が無いと判断し、暗黒竜(ガルシス)を私たちごと猫へと転生させました。新たな猫生を生きることで怨念を浄化していきます。」


猫魔法猫に九生あり:猫には9つの命があり、何度も生き返ると言うことわざから生まれた猫魔法。範囲内の対象を猫へと転生させ続ける。


「あの暗黒竜(ガルシス)を猫にか・・・」

呆れ顔の母様。

だって、ただ倒すだけじゃ怨念が地上に残って何年も瘴気汚染が残っちゃうんですよ!

それなら暗黒竜(ガルシス)を猫に転生させて、少しでも怨念が減るように猫生を過させた方がいいのでは?と考えたわけです。

「そ・れ・で、お前は3年も何していたんだ?」

問い詰め口調の母様。

遊んでいたわけじゃありませんよ!

「天界で女神修行をしてました!」

何せ生まれたばかりの女神でしたから、力の制御も女神の知識もあったものではありません・・・

そんな私に疑いの目を向けてくる母様・・・

ちょっと!娘のことが信じられないんですか!?

それより、シア・・・そろそろ離れてくれないかしら?

離すものかとばかりにギュッと私を抱きかかえるシア。

暑いです・・・


「これからどうするつもりだ?」

これからの予定を聞いてくる母様。

そんなの決まっています!

「世界を見て回ろうと思っています。色々な国々を見てみたいんです。」

本当は色々な料理を食べたいが正解ですけどね・・・

本音と建前はしっかり使い分けなきゃです!

「そうか・・・わかった行って来い!た・だ・し・・・私の分の酒を頼む!いいな!」

ギラリと獲物を狙う鷹の様な目で私を見つまる母様。

あ・・・バレバレでした・・・

やっぱり親子ですね・・・あははは・・・


そうと決まれば準備準備♪

「シア、旅に出ます。すぐに用意を!」

緩んだ顔で私を抱きしめていたシアがキリリッとした顔に戻り動き出します。

「お嬢様成分補充完了!かしこまりましたお嬢様!シアにお任せください!すぐに取り掛かります!」

どこぞの軍隊のように美しい敬礼をし、風のように走り去るシア・・・

ところでお嬢様成分って何!?シアはそんな動力で動いていたの!?

深く考えないことにしましょ・・・


「(聞いていたわね!すぐに黒い庭(ブラックガーデン)の起動準備を!)」

「「「(了解です)」」」

「「(かしこまりました!)」」

「「「(にゃにゃにゃぁ!)」」」

私の指示で素早く動く仲間たち。

ツーカーっていいですね♪

母様を振り返りお別れのご挨拶を済ませましょ。

「それでは母様、行って来まいります!」

「もう行くのか・・・わかった行って来い!例えどんな姿になろうとお前は私の娘だ!そしてここはお前の家だ、いつでも帰って来い!!」

そう言って、最後にギュッと私を抱きしめる母様。

やっと感動の再会をした気分です♪


一礼し、部屋を退出。

黒い庭(ブラックガーデン)に転移します。

おっとクロエに連絡しなきゃ!

久しぶりにデュアルマインドの出番です♪

「(あ・あぁ・・テス・・テス・・クロエ聞こえますかどうぞ?)」

反応はすぐに返って来ました。

「(ネ・・ネロちゃん!?帰って来たのですね!今まで何処に!?)」

すぐに質問攻めなのはやっぱり血筋かしら・・・

「(ちょっと天界で女神修行してました。それと、今から旅に出ます。)」

そんな私の発言に怒りのオーラが伝わってきます・・・

「(ネロちゃん・・・3年も留守にしたうえ、いきなり旅に出るって何?私やフィーナちゃんがどれだけ心配したとクドクドクド・・・)」

クロエのお説教モードはその後15分程続きました・・・

普段怒らない人が怒ると怖いです・・・


「(それで何処に行くのですか?)」

やっと怒りが収まったのか、通常モードのクロエ。

一時はどうなることかと・・・

「(外の世界を見て回る予定です。まだ見ぬ国々を色々見て回りたいのです。)」

「(ふぅん・・・食べ歩きですね・・・)」

バレテル・・・

流石はもう1人の私、全部バレバレです・・・

美味しいものを見つけたら転移で迎えに行くことで納得してもらいました・・・


荷造りを終えたシアと共に黒い庭(ブラックガーデン)に移動。

それでは出発しましょう!

「みんな、準備はいいかしら?」

「「問題ございません!」」

「「「準備完了です!」」」

「「「にゃにゃぁ!」」」

仕事の早い仲間を持つと助かります♪

「お嬢様、新しいサイズの着替えも色々とご用意してあります。」

ニッコリ笑顔でピンクのドレスを差し出すシンシア。

「シア、私が着るのは黒って言ってあるでしょ!」

こんなやり取りも久しぶりです。

黒い庭(ブラックガーデン)起動!新世界に向けて出発!!」

「「かしこまりました!」」

「「「了解!!」」」

「「「にゃ~にゃにゃぁ!」」」

その日、王都上空を飛行する謎の物体の目撃情報で王都が大混乱になったことを私は知らない・・・

さあ、世界が待っています!

待っていて美味しいもの!!


あ・・・フィーナに挨拶してくるの忘れたわ・・・

きっと許してくれるわよね・・・

この件でフィーナに滅茶苦茶怒られるのはまた別のお話。

「ネロちゃん!ずっとずっと待っていたのに!」

基本、週末更新です。

ご意見・ご感想・誤字報告等お待ちしております。

小説家になろうのサーバートラブルで更新が遅れました。(更新途中で寝落ちしたのは内緒♪)

最近、サーバートラブル多過ぎませんか?

大丈夫かしら?

それでは、あと1話だけお付き合いください♪



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ