またね♪(前編)
引越ししました!
色々買い足したりして大変です・・・(お財布が)
これからは全部自分でやらなきゃですね!
そして荷物の片付け中に包丁で指を・・・
いきなり流血・・・
かなり深く切ったらしく、病院のお世話になりました・・・
はい、現場のネロです。
もう、誰も女神の名前で呼んでくれないので諦めてネロで通します・・・
名前なんて些細な事よね・・・
今はそれより暗黒竜!
出鼻を挫いたり、ブレスを防いだりは出来るけど、どれも決定打にはなりません・・・
やはり、遠距離攻撃では埒が明きません!
かなり危険ですが、直接攻撃に切り替えなきゃですね!
しかも、相手は心臓が3つあるというバケモノ!
並みの攻撃ではダメです!
これは、こちらも覚悟を決めなければなりませんね・・・
私は黒猫騎士団の仲間たちを振り返ります。
「みんな、わかってるわね?」
「もちろんです!」
「覚悟の上です!」
「マスターの望みのままに!」
「「「にゃにゃっ!!」」」
当然と言わんばかりに応じる仲間たち。
頼もしいわね。
こんな仲間たちがいて私は幸せ者です。
「母様、あいつの相手は私たちにお任せを!母様は外で戦っていた者たちを避難させてください!」
「避難の方は引き受けよう。しかし、お前たちだけで大丈夫か?」
自分も暗黒竜との戦いに参加させろと言わんばかりの母様・・・
「何なら私も戦いに「いえ、結構です!」参加・・・」
即答で断る私。
母様、最後まで言わせませんよ!
母様とそんなやり取りをしていると走ってやって来るクロエ。
「ハアハアハア・・・ネロちゃん、これを!」
指に嵌めていた黒の当主の指輪を差し出してきます。
「ありがとうクロエ。これが無いとしっくりしないのよね♪」
受け取った指輪を嵌め、これで私の戦闘準備は完了!
「貴様!許サン、許サンゾ!!コノ我ニ土ヲツケタ罪、ソノ命デアガナエ!!」」
振り返ると激昂状態の暗黒竜。
私たちを睨みつけながらその巨体を上空へと飛翔させていく。
連続ブレスブロックにかなりイライラしているみたいね。
でもね、イライラしているのは私も一緒なのよ・・・
よくも私の大切な人たちを傷つけてくれたわね・・・
ゴゴゴゴゴゴォォッ!
私の背後に金色の炎が燃え上がる!
「ネロちゃんが燃えているわ・・・」
「流石は私のお嬢様です!」
ドン引きのクロエ、対照的にウットリ顔のシンシア・・・
私のって何よ・・・
気を取り直して・・・
「さあ、派手にいきましょう!動物魂融合!イーグル!」
その身にイーグルの魂を宿し、空を駆ける翼の力を借りる私。
「「「了解!!」」」
「「「にゃにゃにゃぁ!」」」
編隊を組み暗黒竜がいる空へと舞い上がる黒猫騎士団。
「待って・・・待ってネロちゃん!!行かないで!!」
全力疾走で息を切らせながらやって来たフィーナ。
しかし、その叫びはネロを止めることは出来なかった・・・
そっとフィーナへと振り返り呟く私。
「またね♪」
その言葉は風に乗り、フィーナの耳へと届けられた。
「私・・・止められなかった・・・ネロちゃんだけが何でいつも・・・」
流れる涙をそのままにネロが飛び去った空を見るめるフィーナ。
「泣かないでフィーナちゃん、ネロちゃんならきっと大丈夫!だから信じてあげて!」
フィーナを宥めながらネロたちが消えた空を見上げるクロエ。
「ネロちゃん・・・信じてます・・・だからきっと帰ってきて・・・」
フィーナは祈るように呟くのであった。
王都上空へと飛翔した暗黒竜は忌々しそうに王都を睨みつけます。
「遊ビハ止メダ!我ガ最大ノ魔法デ全テヲ塵ニ変エテヤル!!」
暗黒竜の周囲に100のの魔法陣が出現!
「地上ヲ這イズル虫ケラ共、受ケルガイイ!!!百竜咆哮!!」
100の魔法陣より出現した暗黒竜と同じ顔をした竜の首が王都に向け同時にブレスを放つ!
王都に降り注ぐ破壊と暴力の力の渦。
普通なら絶体絶命です!
「さぁせぇるぅかぁーーーーーーーーーーーっ!!!!(巻き舌)」
そんなこと私たちがさせません!
黒猫騎士団が王都をカバーするように広範囲に展開!
神族とその眷属の力を今ここに!!!
「鏡面結界陣!全部KIAIで反射させます!!いきますよ!!!」
「「「了解!!!」」」
「お任せを!!」
「「「にゃにゃにゃぁ!!!」」」
王都上空に突如出現した巨大な鏡が襲い来る魔竜の咆哮を受け止めます。
さあ、ここからはKIAIの勝負!!
「はぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
「「「ハァァァァァァァァッ!!!」」」
「「「「にゃぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」」」
「馬鹿ナ・・・我ガ必滅ノ百竜咆哮ヲ猫ゴトキガ押シ返スダト!?」
信じられないものを見たと言わんばかりに絶叫する暗黒竜。
ふふふっ、猫の力を侮ったあなたの負けなのです!!
「さあ、こんな物騒な力はあなたにお返しします!!!」
私たちのKIAI勝ちで百竜咆哮の反射に成功!
その全てを暗黒竜へとお返しです!!
「ソンナ馬鹿ナ・・・」
自らが放った百竜咆哮の力の渦に飲み込まれる暗黒竜。
倒したかしら?
「貴様等・・・ヨクモ・・・ヨクモ・・・許サン・・許サンゾ!」
あぁ、やっぱり生きているわね・・・
これで終わるといいなってちょっと期待していたのだけど・・・
全身からブスブスと白い煙を出し、あちこち鱗が剥げた姿で現れる暗黒竜。
やはり外からの攻撃じゃ決定打にならないわね・・・
ちらりと黒猫騎士団の仲間たちに視線を向ける私。
その視線を受け、コクリと肯く仲間たち。
私の心も決まりました!
決着をつけましょう!!
「これで最後です!時空魔法永久牢獄!!」
時間凍結を利用した牢獄、その名も永久牢獄!
決戦用に生み出した新魔法炸裂です!
これで暗黒竜を逃がしません!
「出セェ!!エエィ出サンカァ!!!」
身動き取れないはずなのに無理矢理動き回る暗黒竜。
往生際が悪いですね・・・
まあ、逃がしませんけどね♪
「覚悟はいいかしら?」
「どこまでもお供します!」
「「「いつまでも一緒です!」」」
「「「にゃにゃにゃぁ!」」」
私には勿体無いほどいい仲間たちです♪
ちょっと泣いちゃったのは内緒よ・・・
「それじゃ、みんな集まって!猫魔法猫まっしぐら!!!」
猫魔法ねこまっしぐら:最終決戦のために開発された新魔法。まるで餌に向かって一直線に進む猫の如く、一定範囲内の者たちを目標の場所へと移動させる特殊移動魔法である。特殊力場を発生させ、障害物は完全シャットアウト!
「何ダ!?ナ・・・グゥア・・・オゥェ・・・ゴックン・・・」
魔法の力場で包まれた私たちが向かった先は暗黒竜の口の中。
いきなり異物を飲み込まされた暗黒竜はさぞ苦しかったでしょうね♪
私たちの作戦?
そんなの決まっています。外がダメなら中から倒しましょうです!!
「侵入成功!それでは予定通り行きましょう!4班に分かれ行動開始!連絡は念話で!」
「「「了解!」」」
「「「にゃにゃぁ!!」」」
黒曜・琥珀・翡翠&瑪瑙の各班はそれぞれ心臓を目指してもらいます。
残った私・クローラ・シャッテンは暗黒竜の頭部を目指して進行開始です!
各自、簡易結界で身を包み、暗黒竜の体内へと突入!
まずは近くにある太い血管を断ち切り各班ごとに目的地へ進行開始!
ブシュウッ!!
噴出す血が辺りを赤く染め上げる。
同時刻、外では暗黒竜がのた打ち回っていた・・・
「グゥアァァ・・・苦シィィ・・・ヤメロォォ・・・」
もちろん止めません!続行です♪
血液の流れに乗り3つの心臓を目指す黒曜・琥珀・翡翠&瑪瑙そして黒鈴メイド隊。
順調かに見えた移動は、想定外の敵によって阻まれていた。
それは・・・
白血球!
「(体内への異物である私たちを排除するために襲ってきたということでしょうか?)」
「(ですが、白血球に意思なんてあるはず無いですし・・・)」
「(じゃあじゃあ!誰かが操ってる感じ!?)」
「(そうとしか思えない・・・)」
「「「「(それです!!)」」」」
上から黒曜・琥珀・翡翠・瑪瑙。
念話での会話でした。
「どうやら私たちの邪魔をする奴がいるみたいね。」
「お任せを、命令を与えている者を私が特定します!」
「排除はお任せですにゃ!」
クローラもシャッテンも頼もしいわ!
ピピピピッ!
「怪しい電波を受信しました!マスター、どうやら命令は私たちが向かっている頭部から出ているようです!」
もう解ったの!?
クローラ、恐ろしい子・・・
場所さえ解ればこっちのもの!何が待ち構えているか知らないけど、突貫あるのみ!
「急ぐわよ!」
「了解!マスター!」
「かしこまりましたにゃ!」
血流の流れを加速して目的地である頭部へ急行です!
「クローラ、これって?」
血流の流れを突き進みながら疑問を口にする私。
「えぇ・・・マスターのご推察の通り、誘われています。何故なら私たちは一切、白血球の攻撃を受けていません。」
どうやら指令を出している人物は私たちに用があるみたいね・・・
鬼が出るか蛇が出るか・・・
迎撃態勢を整えて私たちは目的地を目指すのであった・・・
基本、週末更新です。
ご意見・ご感想・誤字報告等お待ちしております。




