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末っ子は黒を好む?  作者: ねこぱんちw
新たな物語編
69/83

それぞれの戦い

この作品もまもなく一周年。

最後まで駆け抜けて行きます♪

今回は、若干グロ表現が含まれます。


ネロです。

現在、闇巫女ソンブルを追跡中。

影移動は黒鱗の使徒の専売特許じゃありません!

逃がしませんよ!

追跡しながら、こちらも手を打っていきます。

「琥珀は冒険者ギルドに急行!ギルドマスターに預けてある武器を冒険者に配布して、王都に侵入した黒鱗の使徒の迎撃を!翡翠と瑪瑙はノイン・ツェーン・エルフ・ツヴェルフを連れて逃げ遅れた街の人や猫たちの保護を!残りは私と共に闇巫女を追います!」

「「了解しました!」」

「「了解!」」

「「「にゃっ!」」」

指示を聞き、すぐに行動に移る隠密。


それでは追跡再開です。

「しつこい!闇蛇、黒猫姫の相手を!我は次の仕込みに入る!」

「御意!」

影移動を止め、地上に出ます。

ここはオンブル男爵の家の近く。

まっすぐここに来るだなんて何かあるのかしら?

手を挙げて合図を出す闇蛇。

すると、オンブル邸よりゾロゾロ出て来る邪骨兵と闇鱗の使徒たち・・・

あぁ・・・そう言うことね・・・

ここから王都に侵入路があったわけですね・・・


数には数を!

「黒猫騎士団総員出撃!」

「「「にゃっ!!!」」」

「「「マスター、参上しました!」」」

それでは総力戦開始です!

ここは敵の本拠地、こちらも油断しませんよ!

「各員、NH全力稼動ニャンコハートフルドライブ!!!」

「「「にゃっ!!」」」

メイドゴーレムに内蔵されたNH(ニャンコハート)が共鳴し、光を放つ。

「「「「グッガガァァア・・・ソノヒカリヲトメロ・・・」」」

「「「マブシイィィ・・・」」」

苦しみ悶える黒鱗の使徒たち。


さらに追い討ち♪

「シャッテン、MH(マスターハート)ダイレクトリンク開始!」

「了解ですにゃ!」

猫たちの箱庭を形成し、こちらの力を増幅です♪


《世界の声》

特殊結界”魔刻印”が張られています。上書きしますか?Y/N

いつのまにか王都にまで結界を張っていたのね、もちろんイエス!

邪悪な物はいりませんから!

猫たちの箱庭から清浄なる光が放たれます。

「「「「ギャァァァァッ!イタイイタイイタイィィィッ!!」」」

「「「クゥルシィィイ・・・コノヒカリヲトメテクレ・・」」」

もがき苦しむ黒鱗の使徒と邪骨兵たち。

効果絶大ね♪

「さあ、殲滅開始!」

「「「了解!!」」」

私たちは闇鱗の使徒たちへと突撃を開始した。


一方その頃、冒険者ギルドへと転移した琥珀は・・・

いきなりギルドマスターの執務室へと転移していた・・・

「キャッ!?え!?誰!?」

ちょっと可愛い悲鳴をあげつつ身構えるギルドマスター・・・

「火急の用件につき失礼しました、マスターであるネロ様よりギルドマスターに支援要請のお願いに参りました!」

コホンと1つ咳払いをして居住まいを正し、話を聞くべくすぐに切り替える出来る女ギルドマスター。

「それで、一体何が起こっているのかしら?」

「現在、王都全域にて黒鱗の使徒及び邪骨兵との戦闘が発生。冒険者の方々にはこれらの迎撃をお願いします。」

「話はわかったわ。冒険者ギルドとしても見過ごせないわ。武具の配布の手伝いを頼んでもいいかしら?」

武具の配布の人手として琥珀は手伝えるのかと聞いてくるギルドマスター。

「はい、問題ありません。」

肯く琥珀。

「まさかこんなに早くこの武具を使うことになるとはね・・・」

苦笑を浮かべるギルドマスター。

「それだけ彼等の準備が早かったということでしょう。」

足早に1階へと降りて行った。


冒険者ギルドは騒然としていた。

「おい、あの化け物について情報は無いのか!?」

「あたしの武器が効かないのよ!何なのあいつら!?」

「ギルドはどう対応するんだ!?」

「このままじゃ王都がやべぇぞ!」

「ちょっと待ってください・・・まだギルドから何も・・・」

一気に捲くし立てる冒険者たち。

受付のアニーさんもパニック状態です。


そんな中、颯爽と現れるギルドマスター。

「アニー!こっちに来て手伝って頂戴!」

受付にて冒険者たちの応対をしていたアニーさんが驚いた顔でギルドマスターを見ます。

「ギルドマスター!?え!?え!?」

冒険者ギルド内にギルドマスターの声が響き渡ります。

「みんな聞いて頂戴!ギルドより緊急依頼よ!現在、王都を謎の敵が襲撃中!動ける冒険者には直ちに迎撃してもらいます!」

シーーーン・・・

静まりかえるギルド。

その時、1人の冒険者が手を挙げる。

「何かしらガルド?」

「ギルドマスター、確かに俺たちもあの化け物を迎撃したいと思ってる。だが、俺たちの武器じゃ傷1つつけられなかった。それについてはどうするつもりだ?」

ニッコリ微笑むギルドマスター。

「それなら問題無いは、だってここに化け物に通用する武具があるんですもの♪」

「「「「はぁぁぁっ!?」」」

「「「何でそんなに都合よくそんな武具が・・・」」」

驚く冒険者たち。


「おい、あの子って確か・・・」

「あぁ・・・ってことは今回の武具の出所は・・・」

「あ・・・何となくわかった気がする・・・」

ボソボソと会話をする一部の冒険者たち。

「「「(きっとお嬢に違いない!)」」」

冒険者たちの思いは1つでした・・・

それを小首を傾げて見つめる琥珀。

その後、冒険者たちが耳打ちしてボソボソと何か話していく・・・

「???」

冒険者たちの行動に疑問符を浮かべるアニーさん。

そんなやり取りを見つめて訳知り顔で微笑むギルドマスターがいたとかいないとか・・・


「全員話はまとまったかしら?問題無いようなら緊急依頼を受けてもらうわ!討伐報酬はギルドに討伐部位を持って来た数で換金。それ以外に今回配る武具をそのまま渡すわ!」

ギルドマスターの言葉に大興奮の冒険者たち。

「おいおいおい!大盤振る舞いじゃなぇか!」

「あの化け物に通用する武具を貰えて、報奨金まで出るだと!」

「やならい奴なんていねぇだろ!」

「アニーちゃん、早く武具を配ってくれ!」

「じゅ・・・順番に並んでくださいぃぃぃぃっ!!!」

冒険者にもみくちゃにされながら整列させていくアニーさん。

慌てて他の職員がアニーさんの応援に入っていった。


「ガルドとルミネは私の部屋に来て頂戴!」

そう言って再び自室に戻るギルドマスター。

「おいおい、俺の武具が無くなっちまう・・・」

「早くしないと私の獲物がいなくなっちまう!」

ブツブツ文句を言いながらギルドマスターの部屋へと向かうガルドさんとルミネさん。

「それで、話ってのは何だい?折角の稼ぎ時なんだ手短に頼む!」

「私も今月物入りだから早くして欲しい!」

詰め寄る勢いの2人に苦笑するギルドマスター。

「あなたたちの武具は特別(・・)だからあの場では渡せなかったのよ。琥珀さん、出してあげて!」

「こちらになります。」

ゴソゴソとダブルトマホークとスラッシュリッパーを出していく。

「おいおいおい・・・これって・・・」

「あぁ・・・魔法が付与されてる・・・」

ゴクリとつばを飲み込む2人。

「あなたたち専用らしいわ。そんな物をみんなの前で渡したらどんなことになるかわかるわよね?」

「「もちろん(よ)だ!!」」

使用方法を琥珀より聞いた2人、お互い顔を見合わせて・・・

「「お嬢は自重を知らな過ぎる(わ)!!」」


「それでは、私は下の武具配布の支援に回ります。」

「お願いするわ。」

「俺たちは化け物退治に出発だ!」

「お嬢からの贈り物の力、早速試さなきゃ!」

嵐のように部屋を出て行く3人。

「さて、私も私の出来ることをしましょう・・・」

精霊たちを呼び出し、現在の王都の状況確認を開始するのであった。


王都で黒鱗の使徒に対する反撃が始まった頃、王城で事態は動いていた・・・

「姫様、こちらが儀式の間になります。護衛として4名の騎士と2名の魔法士を残します。何かありましたらすぐにお声をおかけください!」

「リュヌ様、ありがとうございます。クロエちゃん、ジュリアちゃん、パメラさんいきましょう!」

「「「はい!」」」

3人を伴い儀式の間へと入る私。

床、そして天井に対になる大きな魔法陣が描かれており、とても大きな力を感じます。

部屋の中央には巨大な水晶球があり、リュヌ様の説明によると三騎士の儀式ではこれを使用するみたいです。

「それでは儀式を始めましょう。みなさん、覚悟はよろしいですか?」

「「「はい!」」」

儀式を始めようとした私たち。

ズズン!!!

突然、城内に響く異音・・・

直後、バタバタと走ってくる数名の騎士たち。

「何があった!?あの音は!?」

「城内に邪骨兵が侵入!現在、各所で交戦中!」

聖なる結界が張られている城内に敵が!?

何が起こっているのでしょう・・・

「おい、あれは!?」

「こっちに来るぞ!」

「く・・・来るな・・来るな!」

「「「ギャア・・・」」」


しばらくして外の騎士たちの話し声が聞こえなくなり、突然扉が開かれました。

そこに立っていたのはクレア。

「クレア、何故ここに!?」

何も答えないクレア。

何処か虚ろな目をしています。

彼女は無言で片手を上げます。

それに答えるように、彼女の背後からその身を赤く染めた邪骨兵が部屋へと入ってきます。

「何でお城の中にこいつらが!?」

「こっちに来ます!」

「何か武器は!?」


「コノトキヲマッテイタ、オマエタチニハココデシンデモラウ!」

「クレアは・・・クレアはどうしたのですか!?」

クレアの安否が気になります。

「ナンダ、コノオンナガキニナルノカ?ナラバカエシテヤロウ!」

大きく口を開けるクレア。

その口から一匹の白い蛇がズルズルッと音を立てながら出て来ました。

目を白黒させ、悶絶するクレア・・・

「う・・・ぅぅおぅぇ・・・ぅ・・・」

直視に耐えられないおぞましい光景・・・

そして、崩れ落ちるように倒れるクレア。

白い蛇は床に降りると、上半身が人間、下半身が蛇の姿へと変貌させました。

「クレア!!」

倒れたクレアに駆け寄ろうとする私。

それを遮る黒鱗の使徒。

「ソノオンナモヨウズミダ!サア、ワガアルジノタマシイモライウケル!!」

襲い掛かってくる黒鱗の使徒と邪骨兵たち。

その前に立ち塞がるのは・・・

「させません!イーークイィップ!!」

一瞬で武具を身に纏うクロエちゃん。

私に襲い掛かってきた邪骨兵を一刀の元に切り伏せます。

「フィーナちゃんは私の後ろに!エル、アール出番よ!」

「「にゃにゃっ!!」」

ハンマーと盾を装備したエルとアールが出現。

今日ばかりは無難な装備でよかったと思うクロエであった。

「ジュリアちゃん、パメラさんはこれを!」

予備の武器を2人に渡すクロエ。

フィーナを守るように陣形を組む。


メイドゴーレム2体が出現、襲って来た邪骨兵を迎撃する。

骨をバラバラにされ吹き飛ぶ邪骨兵。

「コシャクナ、ナラバコチラモ・・・」

小さな白い蛇を外の死体へと投げる黒鱗の使徒。

死体の口より体内に入った白い蛇たち、脳へとその身を進める。

白い蛇に体を制御された死体は目を赤く輝かせて立ち上がってくる。

それに続くように、バラバラにされた邪骨兵が元の姿へと戻っていく・・・

いつ終わるともしれない戦いが始まった・・・


徐々に疲れを見せるクロエ・ジュリア・パメラ。

段々と動きが緩慢になっていく・・・

一瞬の隙をつかれ、黒鱗の使徒にフィーナを奪われてしまう・・・

「「「フィーナ(様)ちゃん!!!」」」

「フハハハッ!ヨウヤクツカマエタゾ!サア、イマコソアノカタフッカツノトキ!!!」

黒鱗の使徒の腕の中で激しく抵抗するフィーナ。

「お離しなさい!」

「ムダダ!ソノイノチモラウイケル!」

手刀をフィーナの腹部へと突き刺す黒鱗の使徒。

ズブリッ!

「かはぁ・・・げほ・・・」

口から血を吐き出し、力なく弛緩するフィーナの体・・・

「フィーナちゃん!!!!!!!!!」

「そんな・・・そんな・・・」

「フィーナ様・・・」

フィーナの腹部からズルリと引き抜かれる手刀、その手には青白い球体が掴まれていた。

「クックックックッ!ツイニツイニツイニテニイレタゾ!!ワレラノショウリダ!!」

部屋には黒鱗の使徒の笑い声だけが木霊していた・・・

基本、週末更新です。

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