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末っ子は黒を好む?  作者: ねこぱんちw
新たな物語編
67/83

猫の手17 戦闘準備完了!?

5月もまもなく終わり。

ジトジト梅雨の季節突入です。

物語の方は湿っぽいだけの話にならないようにしなきゃです。

ネロです。

連日の武器開発&増産計画がやっと終わり。

次は実戦配備です。

全部、暗黒竜と黒鱗の使徒が悪いのよ!

必ず討伐してやるんだからね!(ツンデレ風)


実戦配備と言ってもゲートで一瞬で行けるので、今は優雅にティータイム♪

「お嬢様、お茶のおかわりはいかがいたしますか?」

「ありがとうシア。いただくわ。」

うんうん、シアはとっても出来たメイドです。

お仕事?の後のお茶は美味しいわね。

そんな空気を台無しにするノックの嵐・・・


ドンドンドンッ!!

「ネロ、私です!」

あら、珍しい。父様です。

普段、静かで慌てない人なのに何事かしら?


「父様、まずは落ち着いてください。シア、父様にお茶を!」

「はい、かしこまりました。」

出されたお茶を一気に飲み干す父様・・・

そんなに慌てなくても・・・

「ふぅ・・ありがとう。実は古文書で暗黒竜に関する気になる記述が見つかったのでね。伝えておこうと思ったんだよ。」

一息ついて落ち着きを取り戻した父様。

「何ですって!?」

いきなり急展開ね・・・

「それで、暗黒竜に関する気になる記述って何ですか父様?」

何でしょう、ワクワクする私がいます。


「古文書によると、暗黒竜の力の源は様々な負の感情らしい。それと、暗黒竜は倒しても倒しても何度も起き上がり戦い続けたと書かれていた、それも三度もね。私の解釈だと、暗黒竜には3つの心臓があると推測される。」

ナニソノバケモノ・・・

「父様、ありがとうございます。また、何かわかりましたら教えてください。」

「あぁ、また何か発見があったら知らせに来るよ。」

内心、かなり動揺したのは内緒です・・・


それでは気を取り直して配備計画発動です!

まずはドワーフの里へ。

ゲートを使ってドワーフの里へ直行です。

「こんにちは、(アイゼンさん)はいらっしゃいますか?」

まずは警備担当のドワーフさんたちにご挨拶。

「おう、いらっしゃい!長なら鍛冶場に篭ってるはずだ!」

「また何かあったのか?事件か?」

「ちょっと(アイゼンさん)にお話があるので鍛冶場に入ってもよろしいですか?」

「おう、気をつけていきな!」

すっかり顔パスです。


「そこだ!打て!」

キィィィンッ!

キィィィンッ!

槌の音が鳴り響く鍛冶場。

舞い上がる火花と焼けた鉄の匂い。

みんな真剣に作業中なのでちょっと待機しましょう。


「お?何時来たんだ?声をかけてくれりゃいいのに。」

作業が終わった長たちが私に気が付きます。

「いえいえ、作業中に邪魔するわけにはいきませんから。」

「なぁに、ここにいる連中はそんなことでミスなんかしねぇから大丈夫だ!そうだろお前ら!」

「「「もちろんだ!」」」

「「「ここにはそんなドジな奴はいねぇ!」」」

ノリがとっても体育会系です・・・


「それで今日はどうした?何かあったのか?」

「実はですね。黒鱗の使徒対策の武器を作ったので、里に置いてもらおうと思いまして・・・」

そんなことを聞いてくる(アイゼンさん)に私は今回作った装備を出しながら説明していきます。

並べられたホーリーアックスを見つめる長。

「なあ、これは俺たちで打ち直してもいいか?何だかこの武器からは情熱(こころ)が感じねぇ!」

あら、工房で作った大量生産品ってばれたみたいです・・・

「もちろん構いませんが、黒鱗の使徒が襲ってきたときに対処できるように全部は使わないでくださいね。」

ニヤリと笑うドワーフの長。

「存分にやらせてもらう!なあ、お前たち!」

「「「もちろんだ!!」」」

早速、打ち直し作業に入るドワーフたち。


ドワーフの里への配備が終わったので、続いてエルフの村へゲートで移動です。

「こんにちは、村長さん(ポットマムさん)はいらっしゃいますか?」

「ようこそいらっしいました!今、門を開けます!」

「村長なら、ご自宅にいらっしゃるはずです!」

村の見張り台の上にいたエルフさんたちが慌しく門を開けてくれます。

すっかり馴染んだエルフの村。

迷う事無く村長さんの家へ到着。


「これはこれは、本日はどのような用件でしょう?」

にこやかに応対してくる村長さん(ポットマムさん)

「実はですね、黒鱗の使徒対策の武器を作ったので、エルフの村の防衛に使ってもらおうと思いまして。」

そう言いながら大量の武器(ホーリーボウ)を出していく私。

「ネロ殿・・・その数は・・・」

その光景に絶句する村長さん(ポットマムさん)

100人分の魔法の弓はやり過ぎだったかしら?

でもね、まだ続きがあるのよね・・・

続いてウルフローダーを50機並べていく私。


何だか村長さん(ポットマムさん)が私の方を指差しながら口をパクパクしているような・・・

流石にやり過ぎたかしら?

「私、この子がいい!ネロちゃんいいでしょ?」

いつの間にかやって来たルティアがちゃっかり自分用にウルフローダーを1機確保していました・・・

「まあ・・・いいんですけどね・・・その代り特訓するのよ!」

「やったー♪この子の名前は何て名前にしようかしら♪」

ご機嫌のルティアがいました・・・


「ネロ殿、本当にこれだけの装備をいただいてよろしいのですか?」

立ち直った村長さん(ポットマムさん)が私に確認してきます。

「はい、またあの時のような危機が訪れるとも限りません。しっかりと自衛出来るようにしましょう!」

「本当に、何から何までありがとうごうざいます。もしも私たちの力が必要になりましたらいつでもお申し付けください。我等エルフ一同、力の限り戦わせていただきます。」

深々と頭を下げながら私に協力の約束をしてくださいました。


最後に私が訪れたのは精霊樹様のところ。

何の用事かって?

それはもちろん、精霊の祝福について聞くためです。

「おぉ、ネロ殿。よくぞ参られた。本日はどのような用事かな?」

ニッコリ微笑む精霊樹様。

「はい、実は精霊の祝福についてご存じないでしょうか?精霊樹様なら何か知っているのではないかと思いまして・・・」

「ネロ殿、何処でその名を・・・」

驚愕の表情を浮かべる精霊樹様に王家の禁書庫で見た絵本の話をする私。


「そうか、王家にそのような形で伝わっていたのだな。それで、ネロ殿は祝福をお望みか?」

もちろんです!

大きく肯く私がいました。

「他ならぬネロ殿の頼み。では、祝福を授けたい物を私の前に!」

待ってました!とばかりに私たち黒猫騎士団の装備の数々を並べていく。

「これ等全てに祝福を望まれるか?」

引きつった顔の精霊樹様。


あれ・・・やり過ぎたかしら?

でもね、黒鱗の使徒や暗黒竜と戦うために妥協はしません!

「お願いします!」

強気でお願いしました。

「了承した・・・」

全ての装備に祝福をかけ終える頃には、精霊樹様がやつれていました・・・

うん、色々とごめんなさい・・・

それは兎も角、気になる精霊の祝福の効果はこちら。


精霊の祝福:攻撃時、全属性に20%のプラス補正が付く。また、防御時、全属性に20%補正の耐性が付く。


何てチート・・・

攻撃&防御に2割り増しの補正だなんてス・テ・キ♪


「ネロ殿、いかなる者と戦うつもりかわからぬが、祝福はあくまでも気休め、過信せぬように。」

「はい、精霊樹様。そのお言葉、心に刻んでおきます。無理を言って祝福していただきありがとうございました。」

深々と頭を下げ、お礼を言う私でした。


本日の実戦配備はこれにて終了♪

後日、シアと一緒に冒険者ギルドに配備に行ったらギルドマスターに呆れられたのはまた別のお話。



基本、週末更新です。

ご意見・ご感想・誤字報告等お待ちしております。

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