三騎士
いよいよ最終章突入!
がんばって更新していきます。
フィーナです。
もうすぐ私の誕生日がやって来ます。
私の誕生日祝いの準備でお城のメイドさんたちは大忙しです。
誕生日になるとネロちゃんが変わった物をプレゼントしてくれます。
今年は何をプレゼントしてくれるのかしら?
そろそろメイドゴーレムが来てもいいはずなのですが・・・
ネロちゃんどうなのかしら?
自室にてそんなことを考えていると扉をノックする音が・・・
コンコンコンッ!
「どうぞ!」
入室してきたのはクレアでした。
「姫様、女王陛下がお呼びです。」
「母様が?」
何かあったのかしら?
クレアに先導されながら母様の元へと向かいました。
「母様、フィーナです。」
「お入りなさい。フィーナに大事な話があります、他の者は下がりなさい!」
凛とした声と態度で応じる母様。
私とクレアはお互いに顔を見合わせました。
きっと私たちの思いは1つです・・・
ふ・・普段の母様(陛下)と違う!!
まじめ女王モードの母様、一体何があったのでしょう・・・
母様の側にいたメイドたちとクレアが退出した後、真剣な顔で話しかけてくる母様。
「フィーナ、あなたもまもなく11歳。そろそろ王家の秘密を知ってもよいでしょう。」
「王家の秘密ですか!?」
とっても重要なお話みたいです・・・
「あなはたこの国の成り立ちについてどの程度理解していますか?」
「はい、かつて世界で暴れていた暗黒竜を8人の勇者が倒したお話ですよね?」
即答する私に母様は首を横に振ります。
「それは子供向けに作られた架空のお話です。真実の話では、勇者たちは暗黒竜は倒すことが出来なかったのです。暗黒竜の体と魂を分離し、封印するのが精一杯だったようです。我がパレット王家が白の聖女の血統なのは知っていますね?」
「はい」
ご先祖様のお話ですから知っています。
授業でも、ご先祖様の偉業について色々なお話を教わりました。
「このパレット王国が何故女王制なのか考えたことがありますか?」
「いえ・・・」
普通に女王制の国だと思っていました・・・
どんな秘密があるのでしょう?
「パレット王国では、代々姫君の体に暗黒竜の魂が封印されているのです。その魂は時代の女王が生まれると、その子供に引き継がれていきます。そうです、今、暗黒竜の魂はあなたの中にあるのです!」
「えぇぇぇっ!?わ・・私の中にですか!?」
大パニックの私・・・
だってそんな怖いものが自分の中にあるなんて知ったら・・・
私、狙われちゃうんですか!?
「落ち着きなさい。今はまだ何起こりません。しかし、これからは色々と起こるはずです。なので、少し早いですが次の誕生日までに三騎士を決めてもらいます。」
母様の言葉に、私の頭の中では3人の姿が浮かび上がっていました。
ネロちゃんにクロエちゃんにジュリアかしら?
私が想像してニコニコしていると母様がため息をつきます・・・
「フィーナ、三騎士はただの仲良しごっこではありませんよ!三騎士は、あなたと魂の契約をし、暗黒竜の魂を封印する使命があるのです!時代の女王が生まれるその日まで戦い続ける宿命にあるのです!そのことをよく考えて三騎士を選びなさい!」
「そんな・・・」
ネロちゃんたちとずっと一緒にいられる!そんな考えは一瞬で吹き飛びました・・・
次代の女王が生まれるまで戦い続ける日々・・・
そんなことをネロちゃんたちに強制するなんて私には・・・
それでもネロちゃんなら戦ってくれると言ってくれるかしら?
「私からの話は以上です。三騎士の人選については、部屋に戻りゆっくり考えなさい。あなたと新たな三騎士たちのこれからが掛かっていますから・・・」
「はい・・・失礼します・・・」
母様に退出の挨拶をし、自室へと戻る私。
このとき、私たちは気がついていませんでした。
私たちの会話を聞いていた小さな存在に・・・
それは白い体に異様に輝く赤い瞳の小さな蛇でした。
その蛇はそっと影へと消えていきました。
「モドッタカ、ホウコクヲキコウ。」
影より現れた小さな蛇は、1人の女性に念話で報告をします。
「オウケガウゴイタカ、イソギソンブルサマニホウコクセヨ。」
再び影へと潜っていく小さな蛇。
「あら?私、どうしたのかしら?いけない、戻らなくちゃ。」
首をかしげるクレア。
慌ててフィーナ姫様の部屋へと向かうのであった。
どうしようどうしたらいいの?
何が正しいの?
誰を選べばいいの?
自室に篭った私は自問自答を繰り返していました・・・
「姫様、お茶が入りました。」
「わかりました・・・」
クレアが折角用意してくれたので。お茶にして気分を変えましょう・・・
大体、何て言って切り出せばいいのかしら?
ずっと側にいて欲しい!って何だかプロポーズみたいですし・・・
ネロちゃんがドン引きしちゃう未来が見えちゃいます・・・
あぁもう!悪い結果ばかりが思い浮かんでしまいます・・・
女は度胸です!次にネロちゃんが来たときに直接聞いてみましょう!
こうして私は悶々とした日々を過す事になるのでした・・・
願わくば、ネロちゃんが私を受け入れてくれますように・・・
その頃、王都のとある屋敷にて。
小さな白い蛇は1人の少女に先程の件を報告していた。
「そう、王家が三騎士をね。姫の成人の儀式を待たずに前倒しで儀式を行うつもりね。そうはさせないわ。こちらも予定を早めることにしましょう♪」
少女は邪悪な笑みを浮かべながらそう呟くのであった・・・
基本、週末更新です。
ご意見・ご感想・誤字報告等お待ちしております。




