猫の手13 春はお祭りがつきもの?
すっかり初夏の陽気。
まもなくGWです。
姪っ子様たちは28日に襲来予定!
今年はどうなるかしら・・・
ネロです。
やっと戻って来た普通の生活。
普通って最高だわ♪
こんな平和な日々がずっと続けばいいのだけど・・・
そうそう、1つだけ気になることがあるんだけど・・・
今朝の起き抜けに世界の声が物騒な発言をしていったわ・・・
《世界の声》
理力・精霊力・獣の心・大地力を融合しますか? Y/N
ちょっと判断材料が無かったので、保留にしてます。
いきなりYESを選ぶ勇気はありませんでした・・・
どんなスキルに化けるか見たいような怖いような・・・
雪解けも終わり、すっかり春。
そろそろ森の熊さんも冬眠から目覚める頃。
エルフの村との交易も活発になるし、色々と忙しくなりそうです。
取り合えず、みんなで春を満喫することにしましょ!
素早く着替え、食堂へ向かう私。
部屋の前で、ノックの体制に入っていたシアがガッカリした顔なのは何かしら?
朝食を済ませ、シアと一緒に猫の神域へ。
「おはよう!チャンリンシャンはいるかしら?」
私を見つけた子猫たちがワラワラと集まってきます。
「ひめさまおはよーにゃ!」
「うさぎさんはあっちにゃ!」
「まいにちゴロゴロしてるにゃ!」
冬眠を飽きたって言って切り上げた挙句、猫の神域に居ついて何してるのよ・・・
ちょっとOHANASHIが必要かしらねウフフフフ?
おっと、暗黒オーラが漏れ出てたわ、子猫たちがドン引きしてるから自重しなきゃ・・・
「ちょっとチャンリンシャン!」
私の声にすぐに反応するチャンリンシャン。
「おひさ~」
「はらへり~」
「ごちそうちょうらい~」
いつものテンションね・・・
若干目眩を覚えたわ・・・
「はいはい、あなたちにお仕事です!報酬に美味しいご飯が付いてきます!」
「やる~」
「なにする~」
「すぐいく~」
食べ物が報酬だと食い付きがいいわね・・・
「熊さんとエルフの村の村長さんとルティアに連絡!次の週末に春のお祭りを開催しちゃいます!!」
「「「おぉぉ~」」」
目をキラキラさせるチャンリンシャン。
「「「ラジャー~」」」
いつもこうだといいのだけど・・・
さて、私も他のメンバーに声をかけてきましょ。
えーっと、フィーナにパメラさんにシエルとエクレールのちびっ子コンビかしら?
ジュリアはトラブルメーカーだから危険よね?
誘った結果、やはりフィーナはダメでした・・・
お姫様が森に行くなんてもっての他とのこと・・・
本人は行きたい!って言っていたけど周りだ大反対でしたから諦めてもらいましょ・・・
毎回お留守番じゃフィーナが可愛そうなので、次回のために安全にエルフの村に行く方法を構築しておきましょうかね。
黒い庭で大至急作った魔法がこちら。
ゲート:時空魔法。マーキングした場所に直通の扉を作る魔法。
これなら一度マーキングした場所には直接行けるので、フィーナも行けるようになるはず!
自室でお祭りの予定を考えていると、窓をノックする3つの影!
「ただいま~」
「おしごとおわり~」
「ほうしゅうちょうらい~」
うん、チャンリンシャンです。
報酬があるとお仕事早いわね・・・
「報告を先にしてちょうだい!」
「「「ラジャー~」」」
報告によると、エルフの村の精霊樹様のところでお花見が出来るとの嬉しいお知らせが♪
「シア、チャンリンシャンにご飯を持って来て。この部屋で食べるからよろしく!」
「かしこまりましたお嬢様。」
チャンリンシャンへの報酬はシアに一任して、私は準備に取り掛かることにしました。
何をするかって?それは当日をお楽しみに♪
「シャッテン、アキュウドさんに週末にエルフの村に行くけど同行するか聞いてきてちょうだい!」
「かしこまりましたにゃ!すぐに行ってきますにゃ!」
私の影から出て、すぐに行動に移るシャッテンはとっても頼もしいです。
さて、私は工房に篭りましょ♪
そして待ちに待った週末。
アキュウド商会前に全員集合し、馬車にてエルフの村を目指す私たち。
馬車への荷物の積み込み作業は、うちの黒猫メイド隊ががんばってくれています。
いつも助かるわね。
「あぁ、お姉さまと出かけられるこの喜び♪しかも、手料理付きだなんて・・・」
いきなりテンションが高いパメラさん・・・
だから年上の人が年下の人を姉って呼ぶのはどうかと何度言ったら・・・
「またうさぎさんとあそべる?」
「おそらでおにごっこできる?」
うんうん、双子たちは微笑ましいですね♪
チャンリンシャンたちといっぱい遊ばせてあげましょう。
「じゃあ、私は熊さんに乗せてもらおうかな?」
ニコニコしているクロエ。
何気に熊さんの背中がお気に入りよね。
そんな微笑ましい面々と対照的にエルフの村での販売予定品をチェックしているアキュウドさん・・・
今日はお祭りで遊びに来たはずなんだけど・・・
商魂逞しいわ・・・
順調に森へと到着。
さてさて、私の出番です。
「我、森と共に歩む者!我が同胞よ、我が思い、願いを聞き届けよ!フォレストロード!」
「「しゅご~い!」」
キラキラした目で私を見つめるちびっ子たち。
これが精霊魔法よ!
この子たちの場合、いきなり使えそうで怖いわね・・・
「それでは、各員周囲警戒!森の獣たちも活発な季節だから注意して進みましょう!」
「「「にゃっ!」」」
「お姉さま、お任せください!」
やる気満々のパメラさん・・・
程々にお願いします・・・
乱獲ダメ・・・
道中何事も無く、エルフの村に到着。
村の門の上から手を振るルティアを確認。
手を振り替えします。
村の広場に馬車で移動。
アキュウドさんと黒猫メイド隊が荷解きを開始します。
今日も露店するき満々のアキュウドさん。
それでは今のうちに村長さんにご挨拶しちゃいましょ。
「村長さんお久しぶりです。今日はよろしくお願いします。ルティアも久しぶりね。元気だった?」
「ようこそおいでくださいました!村の者たちも皆、お祭りと聞いて楽しみにしておりましたよ。それではご案内します。」
「ネロ、やっと来てくれたわ。もう、冬の間は退屈で大変だったわ!」
精霊樹様が許可したというお花見場所へと2人に案内してもらいます。
どんな場所かしら?
村長さんとルティアの案内でやって来ました精霊樹の神域。
そうそう、ゲートの魔法のマーキングの許可を貰っておかなきゃです。
「村長さん、1つお願いがあるのですが・・・」
「なるほど、ゲートの魔法ですか。わかりました、ただ、場所はこちらで指定させていただきますよ?」
これで次からはフィーナも参加出来ますね♪
おや?何処からとも無く桜の花弁が・・・
神域に舞い散る桜の花弁、風流ですね。
お花見の許可をくださった精霊樹さまにご挨拶しなきゃ。
「精霊樹様、お久しぶりです。本日はお花見の許可をいただきありがとうございます。」
深々と頭を下げる私。
「ネロ殿、よくぞまいった。我が眷属の千年桜が身頃でな、此度は存分に楽しんでもらいたい。紹介しよう、桜花!」
精霊樹様が呼ぶと、薄紅色の着物を纏った人物が現れる。
精霊?が着物・・・
ツッコミは禁止かしら・・・
白い肌、薄いピンクの髪の女性、この人が桜花さんかしら?
「精霊樹様よりご紹介に預かりました千年桜の桜花と申します。本日はお花見をご希望と窺っております。どうぞ存分にお楽しみください♪」
一礼する桜花さん。
はい、楽しみにさせていただきます。
挨拶も終わり、桜花さんの案内でお花見&お祭り会場に移動する私たち。
精霊樹の神域の一角、そこには一際目立つ巨大な桜の木の姿がありました。
前回来たときには時季じゃなかったので花は咲いていませんでしたが、これは凄いですね・・・
樹齢どの位かしら?
巨大な桜の木が満開の花を咲かせている光景は圧巻の一言です・・・
桜の花を見つめながら視線を上から下に落すと、そこには先客の姿が・・・
「遅かったな、腹が減って待ちくたびれた!」
「はらへり~」
「はやくはやく~」
「おなかぺったんこ~」
ニヤリと笑う熊さん。。
そして熊さんの周囲を飛び跳ねる欠食児童たち大集合です・・・
「熊さん、冬の冬眠以来ですね。お元気でした?すぐに用意しますね!」
シートを広げ、アイテムボックスからランチボックスを並べ始める私。
「おぉ!!美味そうだ!早く食いたい!」
並べられた料理を見て大興奮の熊さん。
そして各々料理とお酒持参でやって来るエルフの村の人々。
お花見スタートです♪
「うさぎさんとあそんでいい?」
「おにごっこしていい?」
すぐにでも遊びたいちびっ子たち。
「うさぎさんも熊さんもお腹が空いてるみたいだから、先にみんなでご飯にしましょうね。」
だってランチボックスに視線が釘付けですもの・・・
「「はーい!」」
うんうん、素直なよい子たちです♪
みんなが食事に夢中になっている間に、今日のために用意した物の準備をしましょう。
アイテムボックスから2台の機材を出し、続いて使う食材を並べていきます。
何を用意したかって?
それはお祭りの露店でよく見る。
カキ氷機と綿菓子製造機です♪
「ネロちゃん、もぐもぐ・・・それは何かしら?」
「お姉さま、それは一体?もぐもぐ・・・」
「それもたべれる~」
「おかず~」
「おやつ~?」
「食後のデザートです!ご飯が終わったら作ってあげます!」
「「「「!!!!!」」」」
うん、みんなの食い付が凄いわ、完全にデザートターゲットロックオンね・・・
忙しくなる前に私もパパッと食事を済ませましょ・・・
「「「デザートちょうだい!」」」
「デザート~」
「あまいの~」
「おいしいの~」
「俺も大盛で!」
そんなに慌ててご飯を食べなくてもデザートは逃げませんよ・・・
「はいはい、じゃあ順番に並んで!」
待ちきれない面々がデザートを催促してきます・・・
ちょっと熊さん、デザートの大盛って・・・
アキュウドさんと臨時露店をしていた黒猫メイド隊が戻って来たので、綿菓子とカキ氷を同時進行で製作開始。
カキ氷は、丸くくり抜いたフルーツをトッピングしてしろくま風に♪
綿菓子の方は、シンプルな白一色でご提供です♪
「ふむ、新しいデザートはこれか!」
いつの間にやって来たのか、キュイジニエの姿が・・・
「キュイジニエ、どうしてここに?」
「新しい料理あるところ私あり!」
だから何でドヤ顔?
どうでもいいけど横入りはダメです!
「はいはい、後ろに並んでください!」
スゴスゴと最後尾に並ぶキュイジニエがいました・・・
新作デザートは桜花さんとエルフたちにも好評でした♪
「初めて食べましたが、人が作る食べ物とはこんなに美味しいのですか・・・」
「こんなデザートがあるなんて・・・」
「あ・・・頭にキーンッてきたわ・・・でも美味しい・・・」
「これ、ふわふわなのに甘くて美味しいわ。」
「え?材料はお砂糖だけ?本当に?」
「ネロさん、これも売りに出しましょう!」
「おかわり!」
しっかり商売にしようとするアキュウドさん。
それとキュイジニエ、食べ過ぎです・・・
食事の後片付けをし、食休みをしてからみんなで鬼ごっこ。
もちろん空中もありです!
激しい攻防を繰り返すちびっ子とうさぎの姿がありました・・・
「まって~」
「にげろ~」
「そっちいった~」
「おにさんこちら~」
「ふぅ・・・ちびっ子たちは元気だな・・・」
「クスクスクスッ、こんなに楽しいのは久しぶりです。お料理も美味しかったですし、みなさんを私のところにお誘いした甲斐がありました♪」
ニッコリと微笑む桜花さん。
「また、来年もできますよ。その時は、また変わった食べ物をご用意しますね。」
そんなに喜んでもらえるのなら、次回もやらなきゃですよね♪
私の言葉にキラキラした目を向けて来る桜花さん・・・
「本当ですか!?絶対ですよ!約束ですよ!あぁ、次のお祭りが楽しみです!」
桜花さんと2人、クスクス笑いながら約束する私でした。
お留守番させたフィーナのためにお城にカキ氷機と綿菓子製造機を持参したところ、当然のように乱入してきた母様&女王陛下に自分専用の機械をおねだりされたことは言うまでもありません・・・
基本、週末更新です。
ご意見・ご感想・誤字報告等お待ちしております。
<NEW CHARACTER>
桜花:千年桜の精霊。白い肌、薄いピンクの髪を持つ癒し系美女。薄紅色の着物を愛用している。ネロの作ったデザートのファンになってしまう食いしん坊な一面を持つ。




