大地の試練の罠(後編)
桜の季節が終わり、新緑の季節に突入。
段々と暖かくなりますね。
服の入れ替えしなきゃです!
ネロです。
一面の闇・・・
謎の触手?により、試練の洞窟へ引きずり込まれた私。
さて、どうしよう?
取り合えず、大地の試練を終わらせてから考えればいいかしら?
一刻も早く大地の力を手に入れて、平穏な生活を取り戻すのよ!
私は見えない闇の中を進んでいった。
うん・・・見えない・・・
まずはこの闇を何とかしなきゃ!
新しい魔法を開発することに決定!
ライトフィールド:光属性。使用者と使用者の周りを照らす光の結界。闇属性と瘴気に対しプラス補正が付く。
眩い光に包まれる私。
蛍じゃないからね・・・
これで当面の視界は確保!
さて、問題はあの触手?が何だったかよね。
ホラーやグロ要素は嫌いだから違うことを祈るばかり・・・
あ・・・これってフラグかしら?
ところで大地の試練は何をするのかしら?
説明も無いままこの洞窟に引っ張り込まれたわけで・・・
クリア条件がわかりません・・・
うん?
何やら言い争いの気配・・・
取り合えずそちらを目指しましょ。
「イイカゲンムダダトリカイシテホシイデスネ。スデニコノチハワレラノモノ、タスケナドアラワレヌ。アナタノチカラノコンゲンデアルチミャクハショウキデミタサレタノデス、カチメハアリマセンヨ!」
「いいえ、私は諦めません!たとえ弱体化したといわいえ女神である私があなたたちに屈したりしません!」
闇の中、ぼんやり浮かび上がる2つのシルエット。
1つは明らかに黒鱗の使徒と思われるワニ顔。
もう1つは緑の光に包まれた少女の姿。
きっとあの少女が試練の関係者でしょう。
選択肢は1つよね?
「そこのワニ!その子から離れなさい!私が相手です!」
うん、決まった!
若干ドヤ顔だったことは否めません・・・
「誰ですか!?ここは危険です、逃げてください!」
私の存在に驚く少女。
必死に私に訴えてきます。
「オヤ?コレハコレハトンダチンキャクデスネ。マサカ、ワレラノキュテキノクロネコヒメトコノヨウナバショデソウグウスルトハ!!」
好戦的な顔(元から?)を向けてくるワニ顔の黒鱗の使徒。
やる気満々です。
「ソトデナニカアッタヨウデスネ。シカシ、ココデアナタヲタオセルノナラモンダイアリマセン!ワガオンサジン、トクトアジワッテイタダキマショウ!!!」
ワニ顔の黒鱗の使徒から濃密な闇が生まれる。
これが私を引きずり込んだ触手?の正体みたいです。
そしてこの闇は・・・
「クロネコヒメェ・・・」
「フクシュウシテヤルゥゥ・・・」
「ネタマシィ・・・」
「オマエニジゴクヲミセテヤル・・・」
意思を持っているみたい・・・
これってもしかして・・・
「アナタノカンガエテイルトオリデス。ワガオンサジンハアナタニヤブレタドウホウタチノムネンノイシノシュウゴウタイ。アナタヲタオスマデナンドデモアナタヲオソイツヅケルノデス!」
うわぁ・・・そんな気持ちの悪い触手?に掴まれたのね・・・
パパッと浄化しなきゃ!
「これでも食らえ!Flame Of The Purification!!」
眩い黄金の炎が周辺を染め上げる。
しかし、怨念には効果が無い!?
「オロカナ、オンネンハケガレデハナイノデス。アナタヘノウラミトニクシミナノダカラ!」
切り札が通じないですって!?
黒猫騎士団とシャッテンは外だし・・・
単独でアレの相手をしなきゃなの!?
これってもしかしなくても大ピンチ!?
私が打てる手は1つだけね!
「本能覚醒!獣神変!!」
黒猫姫モードから更に獣成分増量な姿に変身!
相手の数が問題なら、こちらはスピードで対抗します。
狙うは本体!
ワニ覚悟!!
「当たらなければどうと言うことは無いわ!」
右に左に華麗に回避する私。
「チョコマカチョコマカトメザワリデスネ!アキラメテドウホウタチノナカマイリシテクダサイ!」
若干焦れたようなワニ顔の黒鱗の使徒。
「コレナラドウデス!」
複数の触手を同時に展開、それが壁で乱反射して私に襲い掛かる!
ちょっとよっとはっと、異世界でマ○リ○スごっこをすることになるとは思いませんでした・・・
これじゃ本体に近付くことも出来ないわ!
そうこうしているうちに背後から来た触手が足に絡み付き拘束される私・・・
「イイカッコウデスネ!コレデサヨナラデス!!」
全ての触手が私に殺到!
闇色の球体となり、私を包み込んでいく・・・
「ライト・・フィール・・ド」
咄嗟に魔法障壁を展開、しかし何時まで持つかしら・・・
「クロネコヒメ、アッケナイモノデスネ。サテ、アトハアナタダケデスヨ。」
くるりと方向転換し、女神に詰め寄るワニ顔の黒鱗の使徒。
「く・・・私は負けません!」
自身に残った僅かな力をかき集め、戦いを続ける女神。
しかし、女神に勝機は無かった・・・
そのころ、黒鱗の使徒たちの怨念の塊に閉じ込められた私。
徐々に障壁を侵食してくる瘴気・・・
絶体絶命!?
そんな私の耳に聞こえてくる彼らの苦悶の叫び・・・
「モウシナセテクレ・・・」
「ラクニナリタイ・・・」
「クライ・・・」
「サムイ・・・」
「モットヒカリヲ・・・」
これってワニ顔の黒鱗の使徒に無理矢理使われているパターン!?
なら、彼らの魂救ってみましょう!
私は即興で創造魔法で新魔法を創造する。
必要なのは彼らの魂の安息。
さあ、輪廻の輪に戻る時です!
綴る、綴る、光が集まる・・・
「安寧を求める魂に導きを!Relife Of The Soul!!!」
私を包む闇色の玉が内側から溶けていく・・・
洞窟内へと広がっていく黄金の光・・・
「アァ・・・アタタカイ・・・」
「コレデヤットカイホウサレル・・・」
「ア・・リガト・ウ・・・」
「ツギニアウトキニハ・・キット・・・」
「サヨウナラ・・・」
「バカナ!?ワタシノオンサジンガヤブラレタトイウノデスカ!?アリエナイ、アリエナイィィィッ!!!!」
突然の事態に半狂乱のワニ顔の使徒。
黒鱗の使徒たちの魂が天へと上って行く・・・
「綺麗・・・」
女神様はその光景を呆然と見つめていた・・・
「さあ、あなたの技はもう通じません!お覚悟はよろしくて!」
決めポーズをしっかり決める私。
ドヤ顔なのは許して・・・
「マダデス!マダオワリマセン!ココデアナタヲタオセバイイダケノコトデス!コノショウキアルカギリワタシハフジミナノデス!」
諦めの悪い人と空気が読めない人は嫌いです!
しかも、こちらの攻撃のダメージを瘴気を吸収して回復するとか反則です!
打開しようにも瘴気の量が多過ぎて、浄化も追いつきません・・・
手詰まりな私・・・
何か打開策は!?
焦りを見せる私・・・
「私の力の全てをあなたに・・・」
少女が私に力を注ぎ込んできます・・・
「そんなことをしたらあなたは!?」
「私のことはいいのです!どうかこの地を救ってください!」
《世界の声》
豊穣と大地の女神フィオーレよりスキル”地脈操作”を一時付与されました。
豊穣と大地の女神フィオーレよりスキル”地脈浄化”を一時付与されました。
これならいける!
まずはあいつの力の根源である地脈の瘴気の根絶!
一気に浄化しちゃいましょ!
全身から金色の光が迸る!
「はあぁぁぁぁぁっ!!!!!」
私の気合を込めた金色の光が大地へと吸い込まれていく・・・
「グウゥゥゥ・・・ナニヲ!?ナニヲシタノデスカ!?」
急激に瘴気が減っていくことに驚きを隠せないワニ顔の黒鱗の使徒。
洞窟内に満ちる大地の力。
視界も良好♪
「あなたの力の根源を消しました。さあ、決着をつけましょう!」
「バカナ!?ソンナコトガデキルハズガ・・・」
女神様の助力のおかげで残念ながら出来るのです♪
後は残ったワニ顔の黒鱗の使徒を倒すだけ!
素早く左手に聖十字盾を瞬間装備!
「聖十字盾!!!食らえ!ホーリークロス!!!」
光る十字架により拘束されるワニ顔の黒鱗の使徒。
「シマッタ!ウゴケナイ!」
さあ、最後の仕上げといきましょう!
「これで終わりよ!月華!!」
右手に愛刀月華を瞬間装備する私。
「邪なる者よ!無垢なる闇へと返れ!月華葬列!!」
「コノワタシガ・・コンナ・・・コンナトコロデ・・・」
ワニ顔の黒鱗の使徒が光の花弁となり散っていく・・・
やっと終わったわ・・・
「人の子よ、ありがとうございました。私は地脈を管理をする女神フィオーレと申します。今回は助かりました。ところでこの地にはどのような用件で来られたのですか?」
チョコンと小首をかしげる女神様。
そうそう、肝心の用件が済んでいませんでした・・・
「実は・・・」
私はこの地に来た経緯を女神様に説明しました。
「そうですか、あなたがネロさんでしたか。アリア様よりお話は窺っております。大地の試練を受けに来られたのですね。あなたの功績を認め、私の力で大地の力を授けます。それと、外にいるお兄様にはお説教が必要なようですねふふふっ・・・」
あれ?女神様から黒いオーラが出ているような・・・
うん・・・私は何も見なかった・・・
がんばれカヌチ様・・・
《世界の声》
豊穣と大地の女神フィオーレにスキル”地脈操作”を返却しました。
豊穣と大地の女神フィオーレにスキル”地脈浄化”を返却しました。
スキル”大地の力”を習得しました。
称号:『大地の守護者』を獲得しました!
称号:『ドワーフの友』を獲得しました!
これでやっと普通の生活が出来る!?
期待しちゃっていいのかしら?
女神様と一緒に試練の洞窟を出る私。
洞窟の外には心配顔のシャッテンと黒猫騎士団の面々が待っていました。
「「「「にゃーにゃにゃにゃっ!?」」」
「姫様、ご無事ですか?」
「えぇ、大丈夫よ。無事に大地の試練も終わったわ。」
みんなに心配かけました・・・
「お兄様、少々OHANASHIがございます!」
「ちょっと待てフィオーレ!話し合おう!あっ痛い痛い痛い・・・耳がもげる・・」
「いつもいつも私にばかりお仕事を押し付けて、ご自分は鍛冶ばかり!今日と言う今日は許しません!!」
私が感動の再会?をしている横で耳を掴まれズルズルと引きずられていくカヌチ様・・・
何かを訴える眼差しで私やドワーフたちを見つめてきます・・・
全員、高速で首を左右に振ります・・・
怒らせてはいけない人を怒らせたのですから諦めて成仏してね・・・
「色々と助けられた。感謝する!わしらに出来ることがあったら言ってくれ、何でも協力させてもらう!今から宴を開く!楽しんでいってくれ!」
ドワーフの長がお礼を言ってきます。
「困ったことがありましたら相談させていただきいます。ドワーフの里の料理、期待させていただきます!」
当初の目的は果たせたし問題無し♪
こうして、ドワーフの里の危機は去ったのであった。
あぁ、宴が楽しみね♪
基本、週末更新です。
ご意見・ご感想・誤字報告等お待ちしております。
<NEW CHARACTER>
豊穣と大地の女神フィオーレ:カヌチ様の妹で大地の恵みと豊穣を司る女神。兄であるカヌチ様が趣味の鍛冶ばかりをしているため、山積みのお仕事と格闘する日々。かなりの苦労女神である。
<NEW TITTLE>
大地の守護者:豊穣と大地の女神フィオーレに認められた証。地属性魔法に補正が付く。
ドワーフの友:ドワーフより信頼された証。




