猫の手11 謎の猫執事
毎日花粉症が辛い作者です。
気温差が激しく、体調管理も難しい今日この頃。
現在、カクヨムに掲載する作品を準備中。
こちらは不定期掲載の予定です。
光・・・
眩しい光が辺り一面を染め上げていく・・・
ここは一体何処ですかにゃ?
確か、黒鱗の使徒との戦いで姫様を庇って・・・
記憶回想中・・・
あぁ、そういえば死んだんですにゃ・・・
じゃあここって天国ですかにゃ!?
薄っすらと目を開けながら周りを見ると、そこは光り輝く世界でしたにゃ・・・
目がやっと慣れてきたにゃ!
光り輝く空間にポツンと1匹・・・
ふわふわ浮くってこんな感じなのかにゃ?
手足をぶらぶらさせても何処にも進めないのにゃ!
猫1匹、途方にくれていると光る玉が目の前にやって来たのにゃ!
その光る玉は徐々に光を強くし、1人の女神に姿を変えたのにゃ!
「こんばんはブチさん。私の名はミリー、見習い女神をやっています。あなたに道を示すために来ました。」
初対面のはずなのに何処かで見たような顔の女神様ですにゃ・・・
「あのぅ・・・何処かでお会いしたことありませんかにゃ?」
そんな疑問にクスクス笑いながら女神様が教えてくれましたにゃ。
「ブチさん、いつも姉のネロがお世話になっております♪」
あぁ!そうにゃ!姫様と同じ顔ですにゃ!
え!?じゃあ姫様も女神様ですかにゃ!?
もうにゃがにゃんだか話についていけないにゃ!
「驚かせちゃったかしら?それはともかく、これからのブチさんには二つの道があります。一つはそのまま普通に成仏して天界に行く道。そしてもう一つは・・・」
もう一つは何ですかにゃ?
そこで言うのを止めないで欲しいにゃ!
「ほら、聞こえないかしら?」
何かにゃ?
うん?
何かが聞こえてきたにゃ・・・
「ブチさん・・・お願い・・・目を開けて!!」
姫様の悲痛な叫びが聞こえますにゃ・・・
「それではブチさん、どちらの道を選びますか?」
女神様が問いかけてきたにゃ。
こんなの聞かされたら迷うことなんて無いにゃ!
「姫様の元に戻りたいのにゃ!」
「本当に?Final Answer?」
「Final Answerですにゃ!」
間髪入れず返事をするとニッコリ微笑む女神様。
「では、こちらの光の円に入ってください。ブチさん、姉をおねがいしますね♪」
光輝く魔法陣が現れ、その上に移動するように言われたにゃ。
そそくさと移動。
「乗ったにゃ!いつでもOKですにゃ!」
「ブチさん、また何時かお会いしましょう!それではいきます!!」
光の円から淡い光が立ち上り、全身を包んでいく・・・
そして、徐々に体が光へと変化し、完全にその姿を消していった・・・
「私にできるのはここまで・・・あとはお任せします・・・」
正面から当たる強い光・・・
眩しいにゃ・・・
何だか台に固定されて寝かされているみたいにゃ・・・
これはアレかにゃ?
止めろ!止めるんだ○ョッ○ーとか言うところかにゃ?
薄っすらと目を開けると・・・
「ダメね・・・目覚めないわ・・・、クローラ電力アップ!」
「かしこまりました。」
えっ!?
ちょっ!?ちょっと待つのにゃ!!
もう目は覚めてるのにゃ!
そのビリビリはすぐ引っ込めるのにゃ!!
ちょっ!ダメ!!!猫殺し!!!
「電気ショックいきます!」
気合を入れて電気ショックを近付けてくる姫様・・・
かみさまへるぷみーにゃ!!
「うにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃっ・・」
全身痙攣・・・
ガクリ・・・
「え!?ブチさん!?ちょっと、しっかりして!!ブチさーーーん!!!」
チーン・・・
天界に逆戻りしたのは内緒ですにゃ・・・
「まったく酷い目に合いましたにゃ!プンスカプンスカ!」
折角生き返ったと思ったらいきなり天界に逆戻り・・・
本当にビックリしたにゃ!
女神様も驚いていたにゃ・・・
「ブチさんごめんなさい・・・」
頭を下げてくる姫様。
必死に蘇生作業をしていただけなのにゃ・・・
姫様の悲痛な叫びがまだ耳の中に残っているのにゃ・・・
「姫様、もういいのにゃ!失敗は誰にでもあるのにゃ!」
「それよりこの体はどうなってるのにゃ?説明して欲しいにゃ!」
目の前の調整槽に浮かぶ元の体。
じゃあ今の体は何ですかにゃ?
疑問ぎもんギモンですにゃ!
「ブチさんの今の体は新型ゴーレムの素体です。ブチさんの脳を移植して動かしてます。」
にゃ・・・にゃんですと!?
じゃあ、元の体には・・・
「あぁ、ブチさんの元の体は別の調整槽で細胞をクローン培養してます。あれは葬儀に出す用のブチさんです。」
「・・・」
猫虐待ですにゃ!!
元の体もいじられまくりですにゃ!
「何でそんなことするのにゃ!説明を求めるにゃ!」
猛烈抗議にゃ!
「葬儀にあの時のボロボロのブチさんの体を持っていったら家族の方々がショックを受けるでしょ?それに、元の体を使って培養している細胞は、今の体に皮膚として使うので問題無いでしょ?」
確かに、あの時の傷のままみんなに見せたら大パニックですにゃ・・・
それにしてもこの体に皮膚をつけるのかにゃ?
どんな外見になるのにゃ?
「ブチさんの新しい体?あぁ、完成図ね。こちらになります♪」
姫様が持ってきた完成図には黒猫の執事の姿が描かれていたにゃ。
中々のイケメン猫ですにゃ!
「納得してくれたなら、皮膚の移植手術に入ります。その後は安定するまで調整槽でおやすみしてもらいますね。」
「了解ですにゃ!」
「それと、これからはブチさんとしては生きられないからそれだけは覚えておいてください。ゴーレムになったブチさんはみんなと同じ時間を生きられないから・・・」
「わかったにゃ・・・」
わかってはいたのにゃ・・・
でも、現実は残酷ですにゃ・・・
それでも、家族を見守るくらいはきっと許されるはずにゃ・・・
「黒猫執事シャッテン、それが今日からあなたの名前です。」
「姫様、これからよろしくお願いしますにゃ!」
この日から、黒猫姫の傍らには常に黒猫執事シャッテンが付き従うことになったのである。
基本、週末更新です。
ご意見・ご感想・誤字報告等お待ちしております。




