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末っ子は黒を好む?  作者: ねこぱんちw
黒と闇の輪舞編
48/83

次女の場合・・・

バレンタインネタ第2弾!

スイレン姉様出撃です♪

本日も短めです。

グツグツグツ・・・

シューシューシュー・・・

ゴポゴポゴポ・・・

ボコボコボコ・・・

不穏な音が聞こえてくるこの場所は、カーマイン家のとある一室。

そして、この部屋の持ち主はスイレン・カーマイン。

暗い部屋の中で愉悦の表情を浮かべていた・・・

「フフフッ・・出来た・・・これで完成・・・あとは・・・」

ニヤリと笑うその姿は、魔女のようであった・・・


ネロです。

本日はバレンタインデー!

日頃、お世話になっている方や愛する方にチョコを渡す日ですね。

私も朝から配るチョコの準備に余念がありません。

家族でしょ、冒険者ギルドでしょ、アキュウド商会でしょ、それからそれから・・・

「クロエ、そちらの準備は終わりました?」

「はい、配達準備完了です!」

「お嬢様、馬車の用意は出来ております!」

シア、仕事が早くて助かるわ!


「はい、シアの分。いつもありがとう!」

「シア、私からです!」

クロエと一緒にシアにチョコのプレゼント♪

「お・・・お嬢様方・・・、シアは・・・シアは・・・幸せ者です!!!」

そんな、泣かなくても・・・

大げさなんだから・・・

「はいはい、落ち着いたら配達分のチョコを馬車にお願いね。私たちはチョコ配りに行って来ます。」

「ネロちゃん、早く早く♪」

「はい、かしこまりました!」


クロエもイベント好きになったものです・・・

苦笑しながら、クロエの後を追いかけました。

まずは母様の部屋へ。

「母様、いつもありがとう!」

「私たちからです!」

チョコを受け取った母様の反応は・・・

「ふむ、バレンタインデーか・・・今夜は私も・・・フフフッ・・・」

あの・・・母様、笑顔が怖いんですが・・・

完全に捕食者の顔です・・・

父様、どうか無事で・・・

そそくさと退出しました・・・


続いて父様の部屋へ。

「父様、チョコのお届けです!」

「がんばりました!」

「あぁ、今日はバレンタインデーですか。ありがとう、大事に食べます。」

そう言って微笑む父様。

母様の件は言わない方がいいわね・・・


デート中のルテア姉様は帰宅後にしてましょ。

もちろん、NNNが随時監視&録画中・・・

家族のプライバシーって何かしらね・・・

とりあえずスイレン姉様のお部屋へ向かいましょ。

「スイレン姉様、起きてますか?」

「スイレン姉様、チョコのお届けですよ!」

ゴソゴソ・・・

ガタガタ・・・

ズルズル・・・

不穏な音と共に扉が開き、スイレン姉様が出て来ました。

「おふぁよぅ・・・うにゅ・・・」

目を擦りながら挨拶するスイレン姉様・・・

また、寝落ちですか?

白衣の上に毛布を被った姿・・・

間違いなく寝落ちですね・・・

「スイレン姉様、ベッドで寝ないと風邪ひきますよ!実験は程々にお願いします!」

「スイレン姉様、私たちからのチョコです。」

「うん、ありがと・・・実験の合間に食べる・・・レオン呼んでおいて・・・」


レオンくんですか?

レオンくんは、グレイスン(おじいちゃん)の孫で、家族から離れ、カーマイン家で執事修行中の少年です。

何の用時かしら?


家の使用人や料理長たちにもチョコ配りを完了!

義理チョコの儀式は大事よね♪

おっと、スイレン姉様からレオンくんに伝言があるんだったわね。

「レオンくん、スイレン姉様が呼んでいました。すぐに行ってあげてください。」

「かしこまりましたお嬢様!」

キビキビした動作でスイレン姉様の部屋へ向かっていきました。

うんうん、あれで12歳だなんて、これからが楽しみな少年です♪

「クロエ、私たちは馬車で外回りに行きましょ!」

「はいです!最後はフィーナちゃんのところですね!」

シアの待つ馬車へといそいそと向かう私たちでした。


レオンです。

末のお嬢様方からスイレン様のご用事を伺い、僕は急いでスイレンお嬢様のお部屋へ向かいました。

「スイレン様、レオンです!」

「遅い・・・空いてるから入って・・・」

入室すると、白衣に毛布を被ったお嬢様のお姿が・・・

「着替えさせて・・・」

「あの・・・他のメイドの方に・・・」

ジト目で睨まれました・・・

「かしこまりました・・・」


うぅ・・・女性の着替えなんて刺激が強過ぎます・・・

泣きそうです・・・

必死に衣装だなから服を選び、用意する僕。

「レオン・・・下着も・・・」

「えぇ・・・し・下着もですか!?」

またハードルが上がりました・・・

スイレンお嬢様はどうして僕の困ることをするんでしょう・・・

僕が見習いだからでしょうか・・・

顔が熱くなるのを意識しながら下着を選ぶ僕・・・

女性の下着を選ぶ日が来るなんて・・・

そんな僕の様子をお嬢様がウットリした顔で見つめていることを僕は知りませんでした・・・


「(フフフッ・・・困った顔のレオン・・・可愛い・・・)」

「スイレンお嬢様、何かおっしゃりましたか?」

何とか下着を選び終えた僕・・・

がんばった・・・がんばったよ僕・・・

「ううん・・・何も・・・着替えお願い・・・」

さあ来い!と言わんばかりに両手を広げるスイレンお嬢様・・・

スーハースーハー・・・

深呼吸OK!

「それでは、失礼します・・・」

「レオン・・・手が冷たい・・・」

スイレンお嬢様の肌に触れてしまった・・・

アワアワと慌てる僕・・・

「も・・・申し訳ございません!!」

「いいから・・・早く着替え・・・」


白衣を脱がしたすぐ下は下着だけでした・・・

スイレンお嬢様・・・

段々と僕の顔が熱を持ち、真っ赤になっている自覚があります・・・

うぅ・・・見ちゃダメって気持ちと見ないとお仕事出来ないって気持ちが・・・

「下着も・・・」

「はぃぃ・・・」

声が裏返りながらも返事を返す僕・・・

スイレンお嬢様の白い肌が眩しいです・・・

生まれたままのお姿のスイレンお嬢様・・・

綺麗です・・・

一瞬、見とれていました・・・

「レオン・・・寒い・・・」

「はっ!?・・・し・・失礼しました・・・」

動揺を隠すように慌しく動く僕・・・


スイレンお嬢様の着替え完了・・・

やりました・・・やり遂げました・・・

「レオン・・・エッチ・・・じっと見てた・・・」

「スイレンお嬢様・・・あの・・・違うんです・・・誤解です・・・」

慌てて弁解する僕・・・


「ダメ・・・レオンに視姦されたとグレイスンと母様に報告する・・・」

「ちょ・・・スイレンお嬢様、誤解です!」

泣き崩れるスイレンお嬢様・・・

グスングスン・・・

「酷い・・・私の裸をジーーッと見たのに・・・」

オロオロする僕・・・

「スイレンお嬢様・・・僕に出来ることなら何でもします!だからどうかお許しください!」

「本当に?」

「本当です!僕に出来ることなら何でも!」

即答する僕。


ガバッと起き上がり、満面の笑顔のスイレンお嬢様。

そして・・・

「じゃあ、私の夫になりなさい・・・拒否は許さない!」

「えっ!?・・・あの・・・スイレンお嬢様!?」

何!?どうゆうこと!?

「何でもするって言った・・・、レオンは嘘つくの?」

「いえ・・・あのぅ・・・僕でよろしいのでしょうか・・・」


「レオンがいい・・・レオン・・・早く立派な執事になって・・・私と結婚して・・・」

僕は、スイレンお嬢様から告白されたみたいです・・・

僕の返事は・・・

「はい、僕は一人前の執事になってスイレンお嬢様にふさわしい男になってみせます!」

「うん・・・このチョコは私から・・・食べて・・・」

この日、僕は生涯初めてのバレンタインデー&告白イベントを体験しました。

こうして、僕はスイレンお嬢様と恋人同士(見習い)になりました。

スイレンお嬢様に相応しい男にならなきゃです!


その夜。

カーマイン家当主の部屋。

「母様、上手くいった・・・チョコも渡せた・・・助言ありがと・・・」

「フフフッ・・・そうか、上手くいったか!でかした!」

怪しく笑う2人組がいたとかいないとか・・・

基本、週末更新です。

ご意見・ご感想・誤字報告等お待ちしております。


春一番が吹き荒れ、大荒れのお天気・・・

バレンタインデーなのに大変な事態です。

がんばれ女の子!

恋の成就を祈るばかりです!


<NEW CHARACTER>

レオン:黒髪・黒い瞳の癒し系少年。前向きで明るい性格。執事のグレイスンの孫で、執事見習い。

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