神と人の間
新年度のお仕事が始まり、ドタバタの日々。
早起きが辛く、まだまだ体が休暇モードから戻りません・・・
来週には戻るかしら?
いきなり土曜日までお仕事なので、分割更新になります。
世間は三連休らしいですけど、私の会社は月曜日もお仕事です・・・
古書独特の臭いが充満する部屋。
その入り口には”禁書庫”と書いてあります。
その埃っぽい部屋の中、マスクに手袋で武装?した私たちの姿がありました。
ネロです。
暗黒竜の情報を求め、お城の禁書庫にお邪魔しております。
何でこんなところにいるのかって?
それはね・・・
時刻は少し巻き戻る。
黒い庭の大掃除で発見された書物。
あの情報の真偽を確かめるため、母様におねだりする私がいました。
「母様、私たちの敵は暗黒竜とその使徒らしいのですが、何処かに詳しく乗っている文献はありませんでしょうか?」
「暗黒竜だと!?まさか私の代で復活すると言うのか!?関連書物か・・・私から女王陛下に聞いてみよう。」
女王様より特別に許可をいただき、王城の禁書庫へと来ているわけです。
ここなら、建国の話や暗黒竜の話を記した書物があるはず!
「ふふふっ、ネロちゃんからおねだりされちゃった♪本当は王家の人間しか入れないのよ、ネロちゃんは特別よ♪そうだ!いっそのこと、私の娘になっちゃう?」
「いえ、その・・・間に合ってます・・・」
スキップしながら禁書庫の案内をするのは女王様・・・
女王様が自ら禁書庫の案内なんて、お仕事はいいのでしょうか?
本日のお供は、クローラとシンシア。
黒鈴メイド隊は書物探しは苦手なのでお留守番です。
「お嬢様、こちらの書物には建国の童話が掲載されています。」
「その本をキープしておいて!」
これから戦うであろう暗黒竜の情報が私たちには圧倒的に足りないので、藁にも縋る気持ちなのです・・・
「私のオススメはこの本よ♪」
その本には”パレット王国建国記”と書いてあります。
私たちが求める情報が手に入るかしら?
いくつかの文献を抱えてひとまず移動。
城内の一室を借り、文献を解読&整理していきましょ。
”加護を受けし8色の勇者、暗黒竜との最後の戦いに赴く。
大地の民が作りし武具を身に纏い、その身に精霊の祝福を受け、瘴気の結界を乗り越えて行く。
勇者たちの前に立ち塞がる黒鱗の使徒たち。
白の聖女と黒の乙女を暗黒竜のもとに行かせるため、使徒たちと戦う4人の勇者たち。
暗黒竜のもとにたどり着いた白の聖女と黒の乙女たちもまた、世界を賭けた戦いに身を投じる・・・
不適に笑う暗黒竜。
そして戦いが始まった。
4人で連携し、攻撃を仕掛けるも、強固な鱗の前に効果が薄く、攻めあぐねる勇者たち。
そんな勇者たちに襲い掛かる暗黒竜の爪、攻撃を回避した直後に強烈な尾の一撃を振るい、翻弄してくる。
打ちのめされ、それでも立ち上がる勇者たち。
その瞳に絶望の色は無い。
ただ、全力で戦うのみ!
黒鱗の使徒たちを倒し、4人が合流。
ここに8色の勇者が揃う。
勇者たちをあざ笑うかのように、暗黒竜は咆哮で勇者たちをなぎ払う。
傷つき倒れいてく勇者たち・・・
その時、ただ1人立ち上がった黒の乙女が、自らの命と引き換えに暗黒竜の動きを封じこめることに成功する。
白の聖女と勇者たちは最後の力を振り絞り、暗黒竜の肉体と魂を切り離し、辛うじて封印したのであった・・・”
整理した結果、共通点をまとめてみると・・・
①8人の勇者が何かの加護を受けている。
8人の勇者は公爵家のことよね。加護って女神様の加護かしら?
②大地の民が作り出した武具を身に着けている。
大地の民はドワーフのことかしら?
③精霊の祝福を受けている。
精霊の祝福?何処でもらうのかしら?やっぱりエルフ?
④白の聖女と黒の乙女が暗黒竜を封印し、黒の乙女が命を落としている。
え!?④は私の死亡フラグ!?命を賭ける術式って・・・
敵については、あの黒い鱗の連中が黒鱗の使徒って名前が出たくらい・・・
もっと詳しい文献は無いみたいね・・・
対暗黒竜用捕縛呪文が自分の命を使う呪文ねぇ・・・
何とかこの呪文を使うのは回避の方向で・・・
それこそ創造魔法 で作るしかないわね。
こうなったらこの件に一番詳しい女神様に直接聞きましょ!
女王様にお礼を言ってお城をから家へと帰宅の準備をする私たち。
「えーーっ!お泊りじゃないの!帰っちゃいやんいやん!」
「いえ、急ぎますから!シア、クローラ、帰りますよ!」
「「かしこまりました!」」
駄々をこねる女王様をスルーして逃げるように帰宅しました。
帰宅した私は一応母様にご報告。
ノックノック!
「入れ!」
「失礼します。」
腕を組み、私の報告を待つ母様。
「それで、奴等のことは何かわかったのか?」
「それが・・・謎が増えただけでした・・・」
調べた結果を掻い摘んで報告。
うん、肝心なことが何もわかりません・・・
「そうか・・・だが、確実に奴等はこの国に災いをもたらそうとしているわけだな。情報が無いのは残念だが、奴等を見つけ次第消し炭にしてやる。疲れただろう、今日はもう休め。」
「わかりました、失礼します。」
母様の部屋を退出し、自室へと戻る私。
素直に寝るのかって?
ま・さ・か!
これからが本題ですよね。
部屋に結界を張ってっと・・・
それでは、詳しい人に聞いてみましょ♪
「女神様、教えていただけますか?」
「わかりました、私の語れる全てをあなたに教えましょう。」
そう言って女神様は語り始めました。
「平和だったこの世界に、暗黒竜ガルシスが生まれました。世界各地を襲撃し、我が物顔で暴れる暗黒竜に、私たち神々は直接手が出せない状況でした。何故なら、私たち神々は世界への干渉を制限されているからです。救いを求める人々や動物たちの声は聞こえていましたが、私たちに出来たのは勇者たちを導くことだけでした・・・」
暗黒竜ってガルシスって名前なのね。
「私たち神々が勇者たちを導いたように、暗黒竜もまた、自分に付き従う者たちを眷属としていきました。彼等は、暗黒竜の加護を受け、その身に黒い鱗を生やしていることから黒鱗の使徒と呼ばれていました。」
時々見かけたのは暗黒竜の眷属だったのね・・・
以前から思っていたことを女神様に聞くことにします。
これだけは聞いておかなきゃ!
「私を転生させたのは新たな黒の当主にするためですか?そして、暗黒竜と戦わせようと・・・」
「いえ、それだけは違います。あなたの双子の妹である美雪と共にこの世界にあなたの魂を導いたのは、この世界で普通の人生を送ってもらおうと思ったからです。あなたが黒の当主になったのは想定外です。いずれは彼女と同じように神見習いになっていただく予定でしたが、まさか自力で神への道を歩みだすとは・・・」
あはは・・・、私だって黒の当主になる予定も、半神半人になる予定もありませんでしたよ・・・
「あなたの神格が上がったので、私の未来視も効果がありません。全てはあなたの行動次第ですとしか・・・」
「が・・・がんばります・・・」
運命を変えるのは自分次第、ならがんばって運命を変えてみせましょう!
私は誓いを新たにしました。
それではおやすみなさいzzz
基本、週末更新です。
ご意見・ご感想・誤字報告等お待ちしております。




