表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
末っ子は黒を好む?  作者: ねこぱんちw
少女冒険編
41/83

オカユノススメ?

年末年始の暴飲暴食、皆様は大丈夫ですか?

私も色々食べて胃が重いです。

今回はそんな胃に優しいお話。

年末年始、何かと食べたり飲んだりする機会が多いです。

ハッキリ言って胃袋が重いです・・・

そんなときはどうするかって?

それはね・・・


ネロです。

年末年始でいっぱい食べました。

元日本人としては、昔の日本の習慣に習い、色々と胃に優しいイベントを実践しようかと思うのですが・・・


朝食後、私は厨房に篭っていました。

「やっぱり三日とろろは中止よね・・・ブツブツ・・・」

「お嬢様、何かの呪文でしょうか?」

シアが挙動不審な私をじっと見つめてきます・・・


「呪文じゃないわ。三日とろろはね、年末年始の疲れた胃腸の調子をとろろを食べて整えようっていう行事のことなのよ。毎年、1月3日にとろろを食べると一年を無病息災で過ごせるって言い伝えがあったりするのよ。」

「お嬢様、そんな言い伝えがあるのですか?初めて聞きました・・・」

やっぱりこの世界の常識には無いのね・・・


「もっと早く用意しておけばよかったのだけど。今から雪山に入って、山芋を掘り出すなんて出来ないし、中止かなって・・・」

「流石に雪山に行くのは自殺行為かと・・・」

三日とろろのために山芋を取りに行って遭難は嫌ね・・・


「だから三日とろろは中止して、代わりに何をしようかと思ってね。」

安心しました、と言わんばかりの顔のシア・・・

「それがよろしいと思います。お嬢様は突然、突拍子も無いことをなさるので・・・」

私、そんなに鉄砲玉かしら?

シア、その件については、後でじっくりと話し合いましょう!


「そんなわけで代わりに七草粥をやろうかと思っているのだけど・・・」

???な顔のシア・・・

「えーっと・・・お嬢様、それは何でしょうか?お料理でしょうか?」

やっぱりこちらも無いのね・・・


「七草粥って言うのは、春の七草って言われる、セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ(カブ)スズシロ(ダイコン)を入れた塩味のお粥のことなんだけど。7日の朝に無病息災を願って食べる行事なの。春の七草には邪気を払うと言う言い伝えもあるのよ。やっぱりこちらも胃腸を休めるって意味があるわね。」

「そのような行事があるのですね。しかしお嬢様、聞いたことが無い材料ばかりですね・・・」

材料が手に入らない可能性が高いわね・・・


あちらの世界でも地方によってかなり内容が違うことだし、今ある材料で作っても問題は無いはずよね?

材料については料理長に相談しましょ。


「料理長、今ある野菜は何かしら?」

「お嬢様、また何かを始めるんですか?味見はお任せください!」

料理長がとっても乗り気です。


食材を確認。

今回使うのは、カブ・ダイコン・ダイコンの葉・ニンジン・ゴボウ・ネギ・干し昆布でいきましょう。

出汁を干し昆布で取り、各種野菜を小さく切って煮込んでいきましょ。

最後に塩で味を整えて完成です♪


「料理長、シア、味見をお願い!」

「待ってました!」

「かしこまりました!」

すぐにやって来る料理長・・・

お粥にそんなに期待しないでちょうだい・・・

「ほぉ・・・優しい味ですね。すっと入っていきます。これなら消化によく、いくらでも食べれそうですね。おかわりもらいます!」

ガツガツ食べる料理長・・・

えーっと・・・試食でおかわりはおかしくないかしら?

胃腸を休める料理だって説明したはずよね?

料理長の横で悪戦苦闘中のシア、猫舌のシアはフーフーしてお粥を冷ましています・・・

「お嬢様、美味しいですが・・・あちゅいです・・・」

うん、噛んだわね・・・

ツッコミはスルーしておきましょ。


色々と実験?してので、お粥を出すのは夕食ということになりました。

主菜のパンの代わりにお粥を出す予定です。

どんな反応をするかしら?


食卓に並んでいく料理、そして、パンの代わりに並ぶお粥。

「ほう、これは?見たことが無い料理だが・・・」

最初に言葉を発したのはやはり母様でした。

「こちらはパンの代わりに用意したお粥と言います。弱った胃腸を休めるために消化のよいものを用意させていただきました。」


じーーっと疑わしいものを見る目でお粥を見つめるスイレン姉様。

「これって美味しい?」

「料理長に味見をしていただいたので美味しいですよ。」

「ネロが用意したものだ、安心して食べるとしよう!」

対照的に何の疑いもしないルテア姉様・・・

信じてくださるのは嬉しいんですが、姉様には少しは疑うことも覚えて欲しいような・・・


「それではいただこう!」

「「「いただきます!」」」

夕食が開始、さてさて家族の反応は?


「ふむ、体に染み込むような味だな。確かに消化によさそうだ。」

「サラサラしてスープみたいだな、腹持ちは良くないな・・・」

「おかわり・・・」

「ネロちゃん、優しい味ね。」

評価が良いんだか悪いんだか・・・


ルテア姉様とスイレン姉様がお替りしまくりの結果でした・・・

お腹一杯にならないと気がすまないのね・・・

七草粥は場所によってはお餅を入れるところもあるらしいけど、それじゃあ胃を休めることにならないし・・・

我が家は今回の七草粥を採用ってことで・・・


夕食も終わり、各自部屋へ。

お風呂を済ませ就寝zzz


ドンドンドンッ!

深夜、誰かが私の部屋をノックします・・・

「誰ですか・・ふみゅ・・・」

目をゴシゴシしながら扉を開けると、スイレン姉様の姿が・・・

「お腹空いた、何か作って・・・」

「・・・」

お粥をお腹一杯食べたけど全部消化しちゃったみたいです・・・

スイレン姉様の鉄の胃袋(アイアンストマック)には、弱ると言う言葉は無いみたい・・・

仕方なく厨房に移動し、スイレン姉様に夜食を作っていると・・・

「私の分も頼む!粥では眠れなかったのでな・・・」

「大盛りで!やっぱり腹一杯じゃないと眠れない!」

母様とルテア姉様まで・・・

我が家に胃腸を休めるって言葉は不要みたいです・・・

その後、3人が満足するまで料理を作ることになったとさ・・・


うちの母様と姉様たちには、私の常識は通じなかったみたい・・・

来年からは自分の分だけにしましょ・・・

そう決心する私がいました・・・

基本、週末更新です。

ご意見・ご感想・誤字報告等お待ちしております。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ