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末っ子は黒を好む?  作者: ねこぱんちw
少女冒険編
33/83

猫の手6 暖房化計画発動!

12月に入り、お仕事増量中の作者です。

毎年の事ながら年末は忙しいですね。

それでもしっかり週一更新は続けますのでご安心ください。


季節は秋から冬へと移り変わり、寒さが一段と厳しくなった王都。

シンシアたちメイドの朝は早い。

「まずは暖炉に火をつけなければなりませんね。」

カーマイン家の暖炉に火をつけ、家の中を暖めていく。

それでも家の中が暖まるには数時間が必要でした・・・


ネロです。

ただいま、コタツ量産中です。

夜中にブチさんが泣きついて来ました・・・

「お願いにゃ!隊員たちと毎日コタツの取り合いなのにゃ!このままじゃゆっくりコタツに入れないのにゃ!」

一緒に仲良くコタツに入るって選択肢は無かったのかしら?

突っ込んだら負けな気がしたので、コタツの量産に取り掛かりました・・・


NNNニャーニャーネットワークの面々でこれだと、王都の家々はどうなっているのかしら?

まずは身近なところからリサーチ開始です。

まずは、我が家の最高齢の執事のグレイスン(おじいちゃん)に聞いてみましょう。

「お嬢様、私の場合は体が温まる飲み物を飲んですぐに寝てしまいます。」

ふむふむ、暖房器具の類は無いと・・・

あとで、小型のコタツを持っていくことにしましょう。


その後も、父上の書斎や姉様の研究室、メイドたちの休憩室を見て回り、暖房器具の存在が無いことを再確認・・・

慌てて黒の庭(ブラックガーデン)の工房で、コタツ&ホットカーペットの増産を開始する私がいました・・・


「これは新戦力の投入が必須ね・・・」

さらなる暖房器具開発に燃える私がいました。

そうして完成したのがこちら。


魔道式ファンヒーター:風魔法と火魔法を合成し、暖かい風を噴出する暖房器具。魔力で充電して動く魔道モーターを内臓、素早くお部屋を暖めます!


完成した魔道式ファンヒーターを早速配備。

「ふぅ、暖かいわね。」

効果覿面、部屋の暖かさが違います。

それでは、量産した暖房器具を配ってきましょ。


まずは父様の書斎へ。

ノックして、父様の部屋に入る私。

え?返事は確認しないのかって?

いつも返事は返ってきません・・・

自分の研究にまっしぐらな父様、視野が狭いうえにのめり込むタイプらしく、こちらがそばで話しかけるまで気がつきません・・・

そっと近づき、書物に読みふける父様の肩をガシッと掴んでガクガク揺する私。

「父様、父様」

「え?・・ネロかい、どうしたんだい?」

今気がついたと言わんばかりの父様・・・

困ったものです・・・


「父様、ちょっと立ってください。」

「はいはい。」

父様を移動させ、椅子の下にホットカーペットを設置。

スイッチON!

「ほうほう、暖かい。これは?」


キラキラした目で私を見てくる父様。

好奇心旺盛です・・・

「最近寒いので私が作りました。使ってくださいね。暖かくなくなったら魔力が切れた証拠なので、魔力結晶が光るまでこのスイッチから魔力を補充してください。」

「うんうん、わかったよ。この構造はふむふむ、興味深い・・・」

そう言って、思考の海に戻っていく父様・・・

こうなるんじゃないかとは思っていました・・・

気にせず次に行きましょう。


続いて向かったのはスイレン姉様のお部屋。

父様が本の虫なら、姉様は研究の虫。

またお部屋が凄いことになっているに違いありません・・・

ノックノック。

「ん・・・」

どうやら入っていいみたいです。

「姉様失礼しますね。」

「ん!」


うちの工房に負けず劣らずの怪しげな実験器具が乱立する姉様の部屋。

その部屋の中央に姉様はいました。

「姉様、換気してください。臭いますよ。それと新しく作ったホットカーペットです。使ってください。」

「ん?どう使うの?」

姉様の目がキラキラと輝いていました・・・

間違いなく親子です・・・

使い方を説明し、姉様の部屋を退出しました。


最後に食堂とグレイスン(おじいちゃん)と使用人控え室にコタツを設置。

これで我が家の暖房対策はOKかしら?


「シア、アキュウド商会に行きます。馬車をお願い!」

「かしこまりましたお嬢様。」

「ネロちゃん、私専用のコタツは?」

クロエ、食堂のコタツで我慢してちょうだい・・・

次は、王都に暖房器具を売りまくりましょう!


アキュウド商会に到着。

「それじゃあシア、あとで迎えに着てちょうだい。」

「かしこまりました。」


早速アキュウド商会の中へ。

「おはようメイルー、美虎(ミコ)、アキュウドさんはいるかしら?新商品が出来たから、私の部屋に来るように言ってちょうだい。」

「みゃあ!」

「主任、おはようございます、わかりました。そのようにお伝えします。」

さて、それでは私の仕事部屋へ移動しましょう。

アキュウドさんが来る前にコタツの設置を完了!

どんな反応をするかしら?


「お待たせしました!エルフとの交易の話がギルドからきましたよ。取りあえず、月一でエルフの村に移動販売する話で調整しています。ところでそれは何ですか?」

早速、食いついて来ました!

「靴を脱いでこの布団の中に足を入れてください。話はそれからです。」

ギルドマスターは約束を守ってくれたのね♪

これでエルフ食材は私のものね!


「こ・・・これは・・・何だかとっても暖かくて落ち着きますね。もしかして新商品はこれですか?」

「えぇ、これを含めた3種類の暖房器具になります。売れるかしら?」

アキュウドさんが真剣な顔で計算し始めます。


「そうですね、暖房器具は暖炉しかありませんでしたから、これは売れると思います!それで、数はどの程度用意できますか?」

「現在、工房で急ピッチで製造しています。明日には3種類とも各50点完成の予定ですよ。それと、エルフの村の交易の人員に私を入れてくれます?」

しっかり要望を言う私です。

エルフとのパイプはしっかりとです!


「かまいませんが、何かするのですか?他の2種類の暖房器具も見せてください!」

「アキュウドさんが見て、問題が無ければ天界にも送りますがよろしい?」

ゴソゴソとホットカーペットと魔道式ファンヒーターを出しながら聞いておきます。


「そうですね、私が使って問題なければかまいませんよ。この2種類ですか。」

私の説明を聞きながらお試しするアキュウドさん。

色々と商品チェックしています。


「どれもこれも素晴らしいものですね。特にこのコタツは素晴らしい!私の部屋と商会の休憩室にもいただけますか?」

「コタツの代金の換わりに干し昆布をたくさん取り寄せてくれるならいいですよ。」

すっかりコタツの虜になったアキュウドさん。

誰もコタツの魔力から逃れられないのです・・・


「アリア様、美雪、コタツ一式を送りますよ!」

「兄様、コタツですか!?ドラマでしか見ることが無かったコタツに入れるのですね!!夢のようです!!」

病弱で、ベッドの住人だった美雪は、初めてのコタツに大興奮!

「あらあらミリーったらはしゃいではいけませんよ。ネロ、これはいいものですね♪」

アリア様もコタツを気に入ったみたいです。

女神様さえも虜にするコタツ。

最強ですね♪


エルフの村への交易の件はアキュウドさんとじっくり詰めていくことで本日は終わり。

迎えに来たシアの馬車に乗り帰宅しました。


次の日、新しい物好きのフィーナにもコタツを持っていきましょう!

「クロエ、フィーナのところに行きますよ!シア、馬車の用意を!」

「は~い、コタツを持っていくのかしら?フィーナがどんな顔するか楽しみね♪」

いたずらっぽい顔で笑うクロエ。

「かしこまりましたお嬢様。」

馬車の用意に取り掛かるシア。


少しして、シアが戻ってきます。

「お嬢様、パメラ様がいらっしゃております。いかがいたしますか?」

「いいわ、通してちょうだい。シアは馬車の用意を!」


パメラさんったら何の用かしら?

「あぁ、姉様、パメラは姉様とお出かけしたくてお誘いにあがりました!」

うん、今日もテンション高いです・・・

それと姉様は止めて・・・

あなたの方が年上だから・・・


「これから友人(フィーナ)のところに行くのだけど、パメラさんも行きますか?」

一応聞いてみましょう。

「姉様のご友人ですか!是非、お供させてください!!」

あぁ、見える、パメラさんのお尻の辺りに犬の尻尾がブンブン唸りを上げて揺れている姿が・・・


シアの用意が終わり、私たちはフィーナの家(お城)へと向かいました。

「姉様、ご友人のお宅はまだ遠いのですか?」

「もう少しだと思いますよ。見えて来ましたから。」

「うんうん、あと少しです。」

段々と近づくお城。


「え・・・っと・・姉様・・何故お城に向かっているのでしょう?」

恐る恐る聞いてくるパメラさん。

「だって、フィーナのところに行くんですもの当然でしょ?」

「姫様のところだったんですか!?」

引きつった笑顔のパメラさんがいました。


お城に入り、案内されてフィーナの部屋へ。

私の後ろを終始挙動不審なパメラさんがついて来ました。

「姉様、待ってください・・・」

そんなにおっかなびっくりしなくても普通に歩いていいんじゃんないの?


「おはようフィーナ、クレアさん、新しい商品が出来たから見せに来ました。」

うん、やっぱり暖房器具は暖炉だけね・・・

「ネロちゃんおはよう!どんな商品?早く見たいわ!!」

興奮状態のフィーナ。

「おはようございますネロ様。私も楽しみです!」

あら、クレアさんまで?


「じゃあ、ちょっとティーセットとテーブル類を片付けてからね。」

皆でフィーナのお部屋の片付け。

場所を確保してからアイテムボックスに入っているコタツ一式を展開です♪


「ネロちゃん、これがそうなの?不思議なものだけど、どうやって使うのかしら?」

興味津々のフィーナ。

「靴を脱いで、布団をまくって足を中に入れてね。」

「姉様、こうですか?」

「失礼します。」

コタツ初心者のクレアさんとパメラさんもおっかなびっくりコタツに足を入れます。


「ネロちゃん・・・これ、暖かくていい!はぁぁ・・・ずっと入っていたくなります・・」

フィーナもコタツの虜に♪

「姉様、これって買えますか?」

パメラさんもコタツの魔力に負けたみたいです。

「ネロ様、私も欲しいです!」

あら、クレアさんもですか・・・

「アキュウド商会で販売計画が出ていますから、近々販売になりますよ。」


「このサンプルはフィーナにあげるから、大事にしてね♪」

「ほ、本当ですか!?ネロちゃん、一生の宝物です!」

コタツを宝物にしないで・・・


突然、バーーーンッとフィーナの部屋の扉が開かれ・・・

そこにいたのは、女王陛下と母様でした・・・

「ネロちゃん、話は聞かせてもらったわ!そのコタツ、私も欲しいわ!王家用にすぐ手配してちょうだい!!!」

「ネロ、私専用のコタツも追加だ!!」

「アリシア叔母様、また盗み聞きですか・・・って母様まで・・・」

女王陛下が盗み聞きって・・・

この国は大丈夫なのかしら?


王家からの大口注文で、アキュウド商会が大忙しになったことは言うまでも無い・・・

嬉しいはずなんだけど、何だか釈然としません・・・

まあ、今年の王都の冬は暖かく過ごせるからいいってことにしましょ・・・

基本、週末更新です。

ご意見・ご感想・誤字報告等お待ちしております。

来週はお休みが無いので、分割更新の予定です。

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