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末っ子は黒を好む?  作者: ねこぱんちw
少女冒険編
32/83

猫の手5 NNN危機一髪!?

毎日寒くなりました。

今年もあと少し、遣り残しの無いようにしたいものですね。


秋から冬へと季節が変わっていく。

北風吹き荒ぶ王都。

人々は寒さから逃れるように家路を急ぐ。

人々が寝静まった深夜の王都、闇の中密かに活動する者たちがいた!

そう、それは、王都を影から守る秘密組織!

その名は『NNNニャーニャーネットワーク」』!!!

これは、秘密組織『NNNニャーニャーネットワーク』の活動の記録である!!!


「ふぅ、3日連続の夜勤は辛いですにゃ・・」

「ブチ隊長に言って、シフトを変えてもらうにゃ!寒いのはこりごりにゃ!」

「猫にこの寒さは応えるのにゃ・・」

夜シフトの3匹の隊員たちは、昼シフトの猫たちと交代し、いつもの職場へと向かっていた。


向かった先は、夕闇迫る繁華街。

酔っ払いからの情報収集が彼らの任務である。

酔っ払いの話は、9割が眉唾ものだが、残りの1割から隠された真実を見つけ出すのがNNNニャーニャーネットワークのメンバーの仕事である。


「聞いたか?下水道から変な声がするって話?」

「あぁ、俺も聞いた!夜中にうめき声見たな声がするってやつだろ?」

ふむふむ、下水道ですかにゃ、これはチェックですにゃ。

酔っ払いたちの足元で情報収集開始ですにゃ!


「そんなことより、例の娼館はどうだったんだよ!」

「あぁ、あれか・・・」

とっても嫌そうな顔をする酔っ払い。


「あの薔薇婦人って娼館な・・・、すっげぇ美人が出て来たって喜んで、ベッドに押し倒したら女装した男だったんだ・・・」

「え!?おいおい、詳しく教えろよ!」

騙されたのかにゃ?

「それがよぅ、薔薇ってのは男同士の同性愛者のことを言うらしくてよ、同性専門の店だったんだよ・・・」

「うわぁ・・・お前、確認しないで行ったのか・・・」

しょんぼりする酔っ払い、哀れだにゃ・・・

娼館の話に夢中になったみたいなので、別の酔っ払いの情報収集に移動するにゃ。


しかし、今日はいつもより冷えるにゃ・・・

もう帰りたいにゃ・・・

ちらりと相方たちを見ると、同じような顔してるにゃ・・・

やっぱり隊長にシフト変更申請出すかにゃ・・


うん?キョロキョロ辺りを警戒しながら路地裏に入って行く怪しい2人組がいるにゃ!

相方たちとアイコンタクトをして、追跡開始にゃ!

怪しい2人組を追って路地裏へ。

あれ!?いくらなんでも、見かけてすぐ追いかけて姿かたちが無いなんてありえないにゃ!

どうなってるのにゃ!?

怪しい2人組がいたと警戒情報を持ち帰るしかないにゃ・・・


その後も聞き込みを続けたにゃ!

どうやら幼い女の子の誘拐事件が発生しているみたいにゃ!

王都とは思えないほど治安が悪いのにゃ・・・


ふぅ、やっと夜が明けるにゃ・・・

体の芯まで冷えたにゃ・・・

暖かい食べ物がほしいにゃ・・・

報告のときに労働条件の改定を求めるのにゃ!!

もっと、暖かくて美味しいものとお休みが欲しいのにゃ!!

交代組が来るまでそんなことを延々と考えていたにゃ。


やっと昼シフトの組がやって来たので、交代し、猫の神域にある本部に報告するために移動にゃ!

NNNニャーニャーネットワーク本部へと帰還した隊員たちは、情報と待遇改善を隊長であるブチさんに進言するのであった。


その後、隊員たちの待遇改善要求に頭を悩ませるブチさんの姿があったとか・・・

隊長ちゅうかんかんりしょくは辛いにゃ・・・」


ネロです。

NNNニャーニャーネットワークでそんな問題が発生してるとは知らず、のんびり暖房器具製作に明け暮れていました。

「ふんふん♪さて、畳をセット!続いて敷き布団、座卓&コントローラー、コタツ布団、最後に天板、そしてみかん!完璧♪」

クロエとシアを呼んで、コタツのお披露目といきましょう♪


「クロエ、シア、ちょっといいかしら?」

「何々?ネロちゃん、今度は何を作ったの?」

興味津々のクロエ。

「お嬢様、お呼びでしょうか?」

マイペースなシア。

 

2人を伴い、自室へ移動。

コタツとご対面です。

「ネロちゃん、この小さなテーブルは何をするの?」

「お嬢様、これはいったい?」

不思議そうにコタツを眺める2人。

「はいはい、靴を脱いで上がってね。上がったらコタツ布団の中に足を入れて座って。」

私に言われるままにおずおずと足を入れる2人。

そして・・・


「はぅぅ・・・暖かい・・・ネロちゃん、私もこれ欲しい!」

「これは・・・悪魔の箱です!!この誘惑はずるいです!!」

シア、悪魔の箱って・・・

コタツに入って、みかんを食べてまったりする私たち。


「はっ!・・・いけません、誘惑に負けそうです・・・そろそろお仕事に戻ります!」

ガバッと立ち上がり、シアは仕事に戻って行きました。

コタツの魔力恐るべしね・・・


コンコンコン!

窓をノックする音がします。

窓の外にはブチさんの姿が!

「ネロちゃん、大事な話でしょうから部屋に戻りますね。」

クロエが気を利かせて席を外してくれます。

「ブチさんいらっしゃい。」

ブチさんの手足を拭いてから部屋へご案内♪

そのままコタツに入れてみました。


「・・・」

「ブチさん?」

ブチさんが固まって動きません・・・


「はふぅ・・・これにゃ!我々はこれ(・・)を求めていたのにゃ!!」

突然、力説?するブチさんに困惑する私がいました・・・

「???」

えーっと、どうゆうこと?


「実は、隊員たちから不満の声が上がっているのにゃ。このままだと夜シフトが回らないのにゃ!このままではNNNニャーニャーネットワーク存続の危機ですにゃ!そこで、打開策を打診に来たのにゃ!」

ブチさんがシフト調整の愚痴を言ってきます。

うん、がんばれ中間管理職・・・

「暖房系装備を開発しましょう。それと通信手段ね。そちらも専用のアイテムを作成しておくので、それで対応で!」

私が新装備を開発して、後日、猫の神域に持っていくことになりました。


さて、何を開発しましょう?

まずは防寒対策よね。

それと通信機能も必要よね。

この2点を用意しましょう。

そして出来たのがこちら。


黒鈴:通信機能と位置情報の表示機能を付与した鈴。


白鈴;風魔法と火魔法を付与された鈴。風魔法により、体の回りに空気の層を作り、寒さを軽減。火魔法と風魔法の合成により、温風を発生させ、体温度を上昇させる。


猫らしいアイテムとして、鈴型にしてみました。

これを両手OR首輪につければOKでしょう。

隊員同士でお仕事の引継ぎのときに鈴を渡すようにすれば、みんなで使えるし一石二鳥?


あとは、ブチさんが気に入っていたからNNNニャーニャーネットワーク本部にコタツを持って行きましょうね。

ついでに長老用にホットカーペットも開発しちゃいましょう。


新装備が完成したので、シアを連れて猫の神域へ。

「お嬢様、今度は何をなさるおつもりですか?また、怪しげな発明品ですか?」

「暖房用品と通信機器よ。シア、あなたは私をどんな目で見ているわけ?」

私ってそんなに信用無いのかしら・・・


まずはNNNニャーニャーネットワーク本部で新装備のお披露目&使用方法のレクチャーです。

「ブチさん、この王都マップに黒鈴のアイコンが表示されます。これで隊員たちの位置情報がわかるので、隊員同士の連携に役立ててください。白鈴は暖房用なので、夏の冷房用装備は後日作成しますね。」

「暖房装備に通信装備ですかにゃ!?これがあれば今まで以上に情報収集に力が入りますにゃ!」

力説するブチさんが頼もしいです。


「そうそう、それと司令室用にコタツを用意してきたんだけど・・・」

「コタツ!!すぐ片付けますにゃ!!!」

ブチさん、さっきのカッコイイ発言が台無し・・・

そんなにコタツを気に入っていたのね・・・


「はいはい、今、設置するからお仕事もしっかりとね!」

「もちろんですにゃ!ちゃんと公私のけじめはつけますにゃ!」

信じていいのだろうか?一抹の不安が頭を過ぎります・・・

司令室の模様替えが終り、早速こたつに入るブチさんを横目に長老のお宅へ。


「これはこれは姫様、よくいらっしゃいました。今日はどうなされたのですかな?」

「寒くなってきたので、長老に差し入れです。」

ホットカーペットを設置し、動作確認!

うん、問題ないみたい。


「長老こちらにどうぞ!」

「ほうほう、どれどれ、どっこいしょ。うん!?暖かい・・・ふぅ、これはいいものですな。姫様、ありがとうございます。」

どうやら気に入ってもらえたみたいです。

お年寄りには優しくしなきゃね。


こうして、NNNニャーニャーネットワーク存続の危機は回避された。

戦え!NNNニャーニャーネットワーク!王都の平和を守るため!


後日、ブチさんと隊員たちとの熾烈なコタツ争奪戦が起こることを私はまだ知らない・・・

基本、週末更新です。

ご意見・ご感想・誤字報告お待ちしております。


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