味覚狩りツアー♪(前編)
すっかり寒くなりました。
空気が乾燥する季節、私は喉の具合が悪いです。
風邪予防はしっかりしましょう!
ネロです。
昨晩からぶっ続けで戦いまくりでした!
流石に眠いですzzz
帰宅した私を待っていたのは、フルプレートと大剣で武装した仁王立ちの母様でした・・・
「ネロよ連絡はどうした?うん?」
笑顔が怖いです・・・
「母様、報告は明日じゃダメですか?」
「ダメだな!」
ガックリ・・・
私の首根っこを掴み、ヒョイッと持ち上げて自室に連行する母様・・・
私もフル装備なんですが、どんな筋力ですか母様・・・
母様の部屋に到着するまで、私の脳内にはドナドナが流れていました・・・
皆には念話で解散命令出しておきましょ・・・
「(装備の点検後、各自持ち場に戻ってちょうだい!)」
「「「(了解です!マスター、お疲れ様でした!)」」」
「「「(にゃにゃっ!)」」」
母様の部屋に到着後、ソファーに降ろされ、やっと一息。
子猫ってこんな気分で運ばれるのかしら?
「そ・れ・で?」
「はい、報告させていただきます・・・」
母様の尋問が始まりました・・・
私は森での出来事、ポイズンスパイダー及び、ポイズンキングスパイダーの討伐。その後のエルフの村での一件について報告しました。
「また、黒い鱗の者か・・・」
「はい、明らかに何かの目的を持って行動しています。あぁ、それとこちらはエルフの村のお土産です。」
アイテムボックスからゴソゴソとお米で作られたお酒を取り出す私。
素早く私の手からお酒を掻っ攫う母様・・・
「エルフの酒は非常に珍しく手に入らないと噂には聞いていたが、実物を見る日が来るとは・・・」
お酒のビンを回しながらじっくり見つめています。
「エルフとの交流は無いのですか?」
エルフの村では普通に交流したので、あまり実感がわきません・・・
そんなに閉鎖的なのかしら?
「報告はそれで終わりか?」
「はい、報告は以上です。それでは今日は休みます。」
一礼し、母様の部屋を退出。
部屋の外にはやっぱりシアが待機していました・・・
「お嬢様、湯浴みのご用意が出来ております。」
「部屋に荷物を置いてから行くわ。スイレン姉様とクロエを食堂に呼んでおいて!」
自室へとズンズン進む私、一礼して2人を呼びに行くシア。
流石はシア、ツーカーです♪
さて、やっと装備を外したり荷物整理が出来ますね。
装備一式を外し、着替えを持って食堂へ。
「ネロちゃん、何かお土産があるの?」
「美味しいものがいい・・・」
クロエとスイレン姉様がお出迎えです。
「はい、これです。」
アイテムボックスから取り出したのはお餅。
「ネロちゃん、これって・・・」
「不思議なものだわ・・・」
小首を傾げる2人。
「美味しいですよ♪」
あんこ餅ときな粉餅のセットを2人に渡し、湯浴みへ。
やっぱり疲れた後のお風呂は格別ですね♪
再び2人の様子を見に行くと・・・
「不思議なもちもち食感が止まりません!美味しい~っ!!」
「何これ!?こんなお菓子があったの!?何で私は知らなかったの!?美味しい、美味し過ぎるわ!これは、餅のトッピングを変えれば∞に味を変えれるの!?そもそも餅って何?何処で手に入るの?もっとあるの!?全然足りないわ!?もっと食べたいわ!次は次のお皿は何処!?頭の中はお餅のことしか考えられないわ!!ネロ、ネロは何処?早く次の皿を持ってきて!!!」
見なかったことにしました・・・
そそくさと自室に移動。
後のことは明日考えて今日はもう寝ちゃいましょう・・・
それではお休みなさいzzz
次の日の朝。
起床すると・・・
《世界の声》テレッテテッテレー!
ネロはレベルが上がった!
新しい称号を手に入れた!
「・・・」
「あら?外したかしら?」
朝から何が起きているのかしら?
「女神様、何をなさっていらっしゃるのです・・・」
「一度レベルアップのナレーションをやってみたかったのです♪そうそう、お餅を楽しみに待ってますね!」
お餅の催促だったみたいです・・・
レベルが上がったみたいなので、ステータスを確認しましょう・・・
「ステータスオープン!」
名前:ネロ・ノワール
種族:半神半人
性別:女
職業:黒の当主・アキュウド商会商品開発部主任兼教育指導員・冒険者
二つ名:お嬢
スキルポイント:60→150(使用したので減少)
タイトル:女神様のお気に入り♪・黒の当主・異界姉妹の絆・黒猫姫・女神の領域に踏み込んだ少女・森の守護者・料理のカリスマ
レベル:12→22
HP:340/340
MP:367(350)/367(350)
筋力:20→32
知力:22→34
精神:23→35
耐久:22→34
敏捷:23→35
器用:22→34
幸運:17→29
軒並み急上昇・・・
タイトルの”料理のカリスマ”は一体何?
料理のカリスマ:たくさんの主婦たちに料理を教えた者に与えられる称号。
あぁ、そうですか・・・
さて、気になるスキルの方は?
料理4 裁縫2 値切り3 話術3 スキルレベル上昇 サイズ補正無視 鑑定
異世界検索 気配察知 隠密 索敵 隠蔽 錬金術3 創造魔法3 付与魔法2火魔法2 水魔法2 氷魔法1(NEW!) 土魔法2 木魔法1(NEW!) 風魔法2
雷魔法1(NEW!) 光魔法3 闇魔法3 空間魔法2 無属性魔法1(NEW!)
始原魔法3 魔力消費軽減3 魔力増加3 デュアルマインド
格闘4 居合い4刀術4 剣術3 盾術3 気闘法4 理力 精霊力 見切り 歌2 猫語 エルフ語(NEW!) 性技4
色々と自重してません・・・
私は何処へ行こうとしているのかしら?
妹のツッコミが怖いですね・・・
キニシチャダメ・・・
気を取り直し、厨房へ!
料理長が朝食の準備をしている横でお弁当作りです!
「料理長おはようございます!場所お借りしますね。」
「はい、お嬢様。」
昨日もらった調味料たちはあとでゆっくり使いましょう♪
素早くお弁当を作り、家族が待つ食堂へ。
全員揃って朝食開始です。
「ネロ、昨日のお餅ちょうだい!」
朝からお餅ですかスイレン姉様・・・
そんなやりとりをクスクス笑うクロエ。
いつもの光景ですね。
朝食が終り、出勤組みは学園へ。
「クロエ、今日のお弁当です。」
「ネロちゃん、いつもありがとう!」
「お嬢様方、お急ぎを!」
シアに促され、馬車に乗って学園へ。
「シア、帰りはアキュウド商会に寄ってちょうだい。」
「かしこまりました。いってらっしゃいませ、お嬢様方。」
シアと別れて教室へ移動。
今週も学園生活がスタートです。
早速いつもの挨拶が・・・
「おはよう!お姉さま!」
だから何故抱きつく・・・
「パメラさん、何度も抱きつかないでください・・・」
私たちのお約束なやり取りをクスクス笑うクロエ。
「本当に姉妹みたいですね。」
「授業を乗り切るためのお姉さま成分を補給しなくては!」
そんな成分はありませんから・・・
その後もツインドリルに絡まれたり、フィーナとクロエにお餅の催促をされたりと騒がしい一日でした・・・
お迎えに来たシアは私を見るなり・・・
「お嬢様、お疲れのようですがなにかありましたか?」
「ちょっとね・・・」
女子校って体力がいるのね・・・
アキュウド商会で降り、早速仕事場へ。
「おはようメイルー!アキュウドさんの手が空いたら開発室に来てと伝えてちょうだい!」
「おはようございます主任!わかりました!」
開発室に移動して、エルフの村の調味料で新しい調味料を開発します。
それはもちろん・・・
<ポン酢>
材料:醤油・味醂・柑橘類の果汁(すだちまたは橙)・鰹節・乾燥昆布
ボールに醤油5:すだち果汁5:味醂:1~2の割合で入れる。
※今回はすだちを使用。
よくかき混ぜ、そこに鰹節と昆布を投入し、軽く箸で沈めます。
そのまま丸1日寝かせて完成♪
ポン酢は寝かせるほど美味しくなるので熟成させるといいみたいです。
最低4~5ヶ月くらいがいいみたいです。
※異世界検索より
もちろん我慢できない私。
そこで新しい呪文の登場です!
熟成:無属性魔法。熟成期間を短縮する。
この呪文があればすぐにでも使えます♪
いずれはチーズも作れちゃう!?
「さて、ついでにエルフ用ポン酢も作っておきましょう♪」
続けて鰹節抜きのポン酢の製作に取り掛かりました。
このポン酢が完成したら、エルフたちには実験台になってもらいましょうね♪
「お待たせしました!」
ちょうどいいタイミングでアキュウドさんがやって来ました。
「今、完成したところです。味見します?」
「新しい調味料ですか!?それを何処で!?」
商魂逞しいアキュウドさん、商売の種には敏感ですね。
「エルフの村からいただきました。アキュウド商会は取引無いのですか?」
「エルフとの伝手があればよいのですが、残念ながら取引が無いのですよ・・・」
あら残念、定期的にエルフの村の食材と調味料が手に入ると思ったのに・・・
「これでも食べて伝手を見つけてちょうだい!」
取り出したのはあんこ餅ときな粉餅。
「何ですかこれは?」
興味津々のアキュウドさん。
そして、横からひょいっと手を出すキュイジニエさん・・・
「いただきます・・・」
「ちょっ・・・それ私の!?」
昨日あれだけ食べたのにまだ入るのね・・・
泣きそうな顔のアキュウドさんにそっとお餅を差し出す私がいました。
「天界に送ってもいいかしら?」
「「どうぞ!!」」
もぐもぐしながらも許可を出してくる2人。
では早速!
「これがお餅ですか。もぐもぐ、伸びますね♪」
「兄様、私、初めて食べました♪」
美雪はずっと病院食でしたから、お餅を食べる機会もありませんでしたしね・・・
アキュウドさんにエルフの伝手探しとアルミニウムと藺草の注文をして本日は帰りました。
その後は、学園に通いつつ、注文しておいたアルミニウムと藺草の入荷待ち。
そして、新商品開発に邁進しました。
今度の新商品は売れるかしら?
え?何を作ったのかって?
それは週末をお楽しみに♪
そして、待ちに待った週末!
朝からウキウキしている私がいました。
そんな私にシアが質問してきます。
「お嬢様、何か良いことがあるのですか?」
「ちょっとね♪」
そのとき、シアの目がギラリと光って見えたのは気のせいでしょうか?
朝食を済ませ、冒険者装備を身に纏い、ギルドに出発です。
森に入れるようになったのかしら?
「おはようアニーさん、森の状況はどうなりました?」
「お嬢、おはようございます。至急、ギルドマスターの部屋へ行ってください!」
朝から穏やかじゃありません・・・
「帰っていいですか?」
「ダメです!すぐ行ってください!」
ニッコリと言い放つアニーさん・・・
また、脳内でドナドナが聞こえます・・・
憂鬱な気分で、ギルドマスターの部屋の扉をノックノック!
「お入りなさい。」
さて、何を言われるのかしら・・・
基本、週末更新です。
ご意見・ご感想・誤字報告等お待ちしております。




