エルフの村へ(後編)
先週は、更新が月曜日にずれ込む事態に・・・
今週はがんばって2話アップしたいところです。
分割で更新開始です!
私の名はポットマム、エルフの村の村長をしている。
私が村長になって100年。
村は順調に発展していった。
これからも穏やかな日々が続くと信じていた・・・
しかし、その穏やかな日々は突然終わりを告げた・・・
突然の村の守り神である精霊樹様の変調・・・
そして、本来なら生息しないはずのポイズンスパイダーの群れの村への襲撃事件・・・
非戦闘員である女性や子供、高齢者たちを精霊樹様の加護の強い聖域へと避難させ、村の中心にある寄り合い所を対策本部とし、私が陣頭指揮を取り、村の防衛を開始した。
しかし、押し寄せるポイズンスパイダーの数は多く、エルフの村の滅亡を覚悟していた・・・
「村長!大変です!」
ポイズンスパイダー対策本部に駆け込んでくる若いエルフ。
いよいよ村にポイズンスパイダーが侵入したのか!?
犠牲者の数は!?
しかし、私が受けた報告は全く違うものでした・・・
全てのポイズンスパイダーとポイズンキングスパイダーが討伐された!?
一体何が起こっているのだ!?
私を呼びに来た若いエルフと共に、現状を見るべく走しりだした。
ネロです。
あぁ、太陽が眩しいです・・・
昨晩からのポイズンスパイダー討伐もようやく終り。
私たち黒猫騎士団の面々も、やっと通常業務に戻れます。
その前に、エルフから報酬をもらわないと!
さて、報酬をもらう前に最後のお仕事です。
「クローラ、瘴気反応は?」
「確認しました、マスター!」
やっぱりです、猫の聖域のときと同じパターンの予感・・・
またしても厄介事の臭いがプンプンします・・・
全員に念話で警戒を指示。
「(もう一波乱ありそうだから、緊張を解かないで!)」
「「「(了解!)」」」
「「「(にゃっ!!)」」」
戦いの余韻から覚めたエルフたちが私たちの方にやって来ます。
鬼が出るか蛇が出るか・・・
エルフの集団が真ん中から割れ、1人の人物が私たちの前にやって来ます。
「私は村長のポットマムと申します。人族の方々、このたびはご助力感謝いたします。まさかあれだけの数のポイズンスパイダーたちを全て討伐してしまうとは・・・」
「始めまして、エルフの村長さん。私は、彼女の依頼を受けたネロと申します。後ろに控えるのは私の仲間たちです。あの程度の相手なら問題ありません。あと、感謝には少々早いですね、まだ終わりじゃありませんよ。」
「どういうことでしょう!?まだ何かあるのですか!?」
パニック状態のエルフの村長さん&村人たちを置き去りに、行動開始!
隠密たちに指示を出し、1人のエルフを拘束です!
だって、さっきから殺意&敵意を向けてくるんですもの、お覚悟はよろしくて?
「俺が何をしたって言うんだ!離せ!」
暴れるエルフの男性。
「あの、バルダが何をしたと言うのですか!?すぐに離してください!」
必死に、彼の無実を訴えてくる村長さん。
しかし、私の索敵スキルは視覚情報で敵意が見えるのよ!彼から真っ赤な敵対マーカーがクッキリと見えるのです!
大体、それだけ瘴気を撒き散らしておいて、関係無いとは言わせないわ!
「村長、今回の件の犯人はその方です!今、証拠を見せましょう!闇を払う清めの火よ!Fire Of Purge!!」
黄金の炎が彼を包み込みます。
皮膚がやけ爛れ苦悶の叫びをあげる男。
「ギャグギャァ・・・・タスケ・・テ・・・」
のた打ち回る男の姿に驚愕の表情を見せるエルフたち。
そんな視線を受けながら、涼しい顔で男を拘束している隠密たち。
だって、瘴気で穢れた人以外影響ありませんもの。
すっかり焼け落ちた皮膚の下から出てきたのは、黒い肌のカメレオン・・・
「グギィギ・・・ヨクモ・・・ワレラノジャマヲシテクレタナ、モウスコシデケガラワシイエルフドモヲ・・ネダヤシニデキタモノヲ・・・」
「それで、バルダさんはどうしたのよ?」
カメレオンの話を無視しながら質問する私。
「クッタノ・・ダヨ、ヤツノモツジョウ・・ホウヲエルタメニマルゴト・・クラッタノダ、ワレラノヤクニタテ・・テヤツモホンモウダロウ!」
相手を食べて、本人に成り代わるとか、気持ち悪過ぎるわ・・・
「あなたたちの目的は何?」
「イウワケガ・・ナイダロウ、セイレイジュ・・・ヲミチヅレニワレ・・ハキエル、ワレラノ・・・カチダ・・・」
言いたいことだけ言って絶命するカメレオン・・・
「そんな!?じゃあ、精霊樹様の変調はこの者の仕業・・・、どうすればいいのだ・・・」
絶望した村長さんが崩れ落ちます。
うん、まあ、どうにでもなるのですけどね・・・
「村長さん、ご安心を!私を大至急精霊樹様の所に連れて行ってください!私なら何とか出来るかもしれません!」
私の言葉を聞き、ガバッと立ち上がる村長さん。
「わ、わかりました!私に付いてきてください!」
走り出した村長さんを追いかけて村の中へ。
向かうは精霊樹様の聖域!
エルフの村の奥、精霊樹様の聖域はそこにあった。
うん、周りの木々も元気が無い感じ・・・
「クローラ、瘴気反応は?」
「瘴気を確認しました。この奥です!」
あぁ、やっぱり精霊樹様本体に瘴気の影響が出ているのね・・・
ちょっと荒っぽい治療になりそうね・・・
聖域の中心にそびえ立つ精霊樹様。
巨大な木の中心には、顔があり、その顔は苦悶の表情を浮かべていた。
枝は垂れ下がり、葉は枯葉になっていた・・・
「ぐむぅ・・・外はどうなっている・・エルフたちよ、村は無事か?」
瘴気に蝕まれ、自分が一番苦しいはずなのにエルフの村を心配する精霊樹様。
今助けますよ!
「少々荒っぽいのはご勘弁を!始まりと終わりを告げる者、創生と破壊をつかさどる始原の炎よ!新たな世界を創造せしめよ!!Flame Of The Purification!!!」
聖域ごと精霊樹様を浄化の炎で包み込む私。
浄化の炎の影響?でブスブスと瘴気が燃えていきます。
「精霊樹様、ご気分はどうですか?」
「はあ・・・助かったぞ人の子よ。この聖域に充満していた瘴気が全て消えたようだ。」
どうやら大丈夫みたいね。
呆然とした顔で私たちのやり取りを見ていた村長さん・・・
「あ・・・え・・・精霊樹様、大丈夫なのですか?」
「うむ、心配をかけたな。瘴気の影響は無くなった。もう大丈夫だ。」
しかし、精霊樹様の枝葉は元気が無い様子・・・
これは、アレを使ってみましょう!
「理力解放!我が声を聞く全ての者たちよ、その力をこの者に分け与えたまえ!」
私の声に反応し、あちこちから光の玉が精霊樹様に吸い込まれていきます。
新緑の枝葉へと生え変わり、元気いっぱいの精霊樹様。
うんうん、一件落着!
《世界の声》精霊樹の聖域が精霊樹の神域にランクアップしました!
称号『森の守護者』を獲得しました!
称号『エルフの友』を獲得しました!
理力解放により、『精霊力』を獲得しました!
あれ・・・私やらかしました!?
基本、週末更新です。
ご意見・ご感想・誤字報告等おまちしております。
<NEW CHARACTER>
ポットマム:白髪に緑の瞳を持つエルフの村の村長。ルティアの祖父でもある。
<NEW SKILL>
精霊力:精霊召還使用可能。精霊眼を取得!精霊語マスター。
<NEW TITTLE>
森の守護者:精霊樹を助けたことで獲得。森での各種能力値15%アップ!
エルフの友:エルフからの信頼の証。




