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末っ子は黒を好む?  作者: ねこぱんちw
少女冒険編
22/83

依頼にご注意!?

祝!ブックマーク80件突破!

登録してくださった皆様に感謝です!

それではお楽しみください♪


私の名はルミネ。

自分で言うのも何だが、赤い髪に褐色の肌を持つ美人冒険者だ。

ギルドランクはC。

チーム紅の爪(クリムゾンネイル)のリーダーをやっている。

他の下級ランク冒険者たちは私を「姉御」とか「ルミ姉」と呼び慕ってくる。

ちょっとくすぐったいと思う反面、しょうがない面倒見てやるかと思う自分がいる。

私には1つだけどうしても許せないことがある!

それを解消するため、今日もギルドに依頼を出す。

「アニー、依頼を頼む!」

「ルミネさん、またですか!?」

過去、数回依頼を出したが達成されず、私の許せないことは未だ続いてる・・・

いつかこの依頼を達成してくれる冒険者に出会えるのだろうか?


週末冒険者のネロです。

ひっそりこっそり?冒険者しています。

朝晩冷え込む季節になってきました。

段々と秋になっていくのですね。


ここ最近の依頼。

①迷子の猫探し

②教会の炊き出しの手伝い

③薬草採取


①は、猫語が使えるし、黒猫姫だしとっても簡単♪

NNNを駆使し、すぐに迷子猫を確保しました。

②は、以前洗礼を受けた教会だったので依頼を受けてみました。

時期的にクリームシチューを作ってみました。

具沢山のシチューは好評過ぎてすぐに品切れに・・・

やっぱり寒い時期は暖かいクリームシチューが最強です♪

③は、もちろんお茶菓子持参で熊さんとウサギさんたちと合流。

薬草採取を手早く済ませ、プチお茶会をしてきました。

もちろん、お茶会の後はハニービーのところでハニークイーンをおすそ分けしてもらいました。

今回は物々交換用に苺ジャムを持参、その反応は?

「スバラシイ!ニンゲントハコノヨウナモノヲタベルノデスカ!?」

あれ、想定外の食いつき・・・

かなり好評みたいです。

また、物々交換する約束をしたのは言うまでもありません。


今日も元気にギルドに出勤。

ギルドの扉を開けると・・・

「おはよう、お嬢!」

「お嬢キター!」

「「お嬢、メイドさんは!?」」

「おはようございます・・・」


うん、二つ名が浸透しています・・・

引きつった笑みを浮かべつつ挨拶を返し、掲示板へ。

こちらのギルドは、ランクごとに依頼を貼る場所が分かれているので初心者にも安心な設計です。

薬草採取依頼を手に取り、受付へ。

「アニーさん、この依頼お願いします。」

「おはようお嬢!ギルドカードの提示をお願いします!」

クスクス笑いながら挨拶してくるアニーさん。

「あの・・・名前でお願いします・・・」

アニーさんまで一緒になっていじらなくてもいのに・・・

すっかりギルドのいじられキャラです・・・


戻って来たギルドカードを見ると・・・

ランクF!?

いつのまにランクアップしたのかしら?

私が首をかしげていると、アニーさんが説明しましょう!と言わんばかりに話しかけてきました。

「驚いたかしら?ネロさんの今までの依頼達成率や貢献度、それに例のベノムスパイダーの一件を考慮してランクアップが決まりました。今日からランクFです。がんばって!」

「今日はこの依頼をお願いします。ランクFの依頼は次回から挑戦します。」

上のランクのお仕事は今日のところは置いておいて、薬草採取に出発です!


薬草を採取していると、私にまとわりついてくるもふもふが!?

「おはよ~」

「おやつ~」

「お腹空いた~」

いつものチャンリンシャンでした・・・


「もうちょっと待って、薬草採取を終らせちゃうから」

「早くなの~」

「グーグーなの~」

「栄養補給~」

おやつの催促が凄いです・・・


依頼の薬草を確保したので、木陰に移動し、プチお茶会です。

本日のおやつはハニークイーンを使用したマドレーヌです。

ある意味焼き菓子の基本?

「幸せの味~」

「至福~」

「うまうま~」

うん、美味しいは正義です!

「お礼にこれあげるの~」

「便利なの~」

「役立つの~」

チャンリンシャンから妖精の笛と言うアイテムをもらいました。

笛って名前なのに形状はラッパって・・・


アイテム「妖精の笛」

グレード:ユニーク

効果:1日1回、妖精を召還可能。妖精に簡単なお願い事を聞いてもらえる。

再使用時間は24時間後。


そんな私たちのプチお茶会にやって来る大きな影が!?

いつもの熊さんでした。

「お、美味そうだな。1つくれ。」

「はいはい、どうぞどうぞ。」

1つと言いながら両手にマドレーヌを持ち、交互に食べる熊さん。

器用です・・・


プチお茶会も終り、本日は解散。

いつものように熊さんの背中に揺られて街道近くまで移動です。

「もう少ししたら、秋の味覚狩りに連れて行くぞ!」

「それは行きたいです!」

「参加~」

「秋の味覚~」

「季節物~」

全員食べ物にはうるさいです♪

次のおでかけは秋の味覚狩りに決定!全員分のお弁当を用意しなきゃです。

ウサギたちと熊さんが食べる量を考えると・・・

持っててよかったアイテムボックス・・・


ちょっとお弁当の量に目眩を感じながら依頼報告のためにギルドへ。

「アニーさん、報告お願いします。」

「あら、今日は早いのね。それでは依頼品の提出をお願いします。」

カウンターに薬草を並べ、確認作業。

「はい、大丈夫です。依頼達成です。本日はどうしますか?」

「ちょっとランクFの依頼を見てきますね。」


依頼を眺めていると・・・

うん?製作依頼、保存食?

何かしらこれ?アニーさんに聞いてみましょう。

「アニーさんこの依頼なんですけど・・・」

「あぁ、その依頼は・・・」

目を泳がせるアニーさん・・・

「知り合いの冒険者から頼まれた依頼なんです。今まで誰も見向きもしなかった依頼なの。ネロちゃんなら出来そう?出来るようならお願いします。」


「本人が気に入る物が出来るかわかりませんが、やってみます。期日は何時までですか?」

「特に期日指定は無いのだけど、本人が来週まで別の依頼で留守にしているので、来週以降になります。」


初めてのランクF依頼、がんばりましょう。

保存食として美味しい物ですか・・・

色々試してみましょう!


学園の帰りに寄り道して食材を購入。

自宅の調理場にて色々と作ってみました。

試食はスイレン姉様と料理長が一手に引き受けてくれるので安心?

試行錯誤の末、3種類の焼き菓子を作り上げました。

エントリーナンバー1番、ゴマを入れた焼き菓子。棒状にした生地をねじってツイストさせて焼き上げました。

エントリーナンバー2番、ドライフルーツ入り焼き菓子。生地にドライフルーツを入れて棒状にして焼き上げました。

エントリーナンバー3番、干しブドウとクルミ入り焼き菓子。こちらも棒状にして焼き上げました。

姉様、ご感想は?

「うん、いくらでも入るわ。この形状はいいわね。魔法研究の合間につまんでポンって食べれるわ。私専用に各種50本焼いてちょうだい!新作もお願いね!頭を使うと甘いものが必要なの!料理長も量産体制を維持してちょうだい!」

姉様曰く、甘いものは別腹らしいです・・・

さっきお腹いっぱい夕飯たべませんでしたっけ?

姉様の胃袋が不思議だわ・・・

好評だったみたいだからいいのかしら・・・


甘味に飢えている天界の女神様にも送ったのは言うまでもありません。

「よかった、兄様にお預けされちゃうかと思いました・・・」

「ふふふっ、こんなお菓子もあるのですね♪ネロの作るお菓子は本当に美味しいです♪」


あとは依頼者が気に入るかどうかですね。

小腹を満たせる物だし、保存も出来る物だから問題は無いと思いますが・・・

ギルドに持っていって感想を聞いてみましょう。

とりあえず、試食用サンプルと各種10本入り5袋を持ってギルドに向かいました。


馬車に揺られてギルドへ。

どうしても一緒に来ると言い張るシアも一緒です・・・

ギルドに依頼の報告に行くだけよ?

シアを馬車で留守番させてギルドに入って行く私。

さて、どうなるかしら?


「おはようお嬢!」

「お嬢、今日はゆっくりだな!」

「お嬢、メイドさんは!?」

何で冒険者にはメイド好きさんが多いのかしら?

挨拶をしながら受付を目指す私。


「アニーさんこんにちは、依頼の品をお持ちしました。依頼人の方は?」

「ネロちゃんこんにちは、ちょうどさっき帰って来たわ。呼んでくるわね!」

そう言って、ギルドに併設された食堂兼酒場に走って行くアニーさん。

私もアニーさんの後を追ってそちらに移動しましょう。


アニーさんが手招きして来る方へ行くと、赤い髪に褐色の肌をしたいかにも冒険者なお姉さんがいました。

「私の名はルミネ。お嬢ちゃんが私の依頼を受けてくれたんだってね。まずは感謝を!それで、出来たのかい?」

「依頼の品はこちらになります。まずは試食をどうぞ。アニーさんもどうぞ。」

無言で受け取り、もぐもぐする2人。


「美味い!これで保存食なのかい!?」

「何これ!?美味しい!」

いい反応です。

しかし、次の行動は予想できませんでした・・・

いきなり抱きしめられました・・・

「気に入った、全部もらう!!お嬢ちゃん、今日から私の嫁になってくれ!!!」

「「はあ!?」」

ついていけないアニーさんと私・・・


「あの、ルミネさん、何を言ってるんですか?」

「何って、プロポーズに決まっているだろ!!こんな料理が美味い嫁が欲しかったんだ!!」

アナタガナニヲイッテイルノカワカラナイヨ・・・


シーーンっと静まりかえるギルド・・・

そして、そんな静寂を打ち破るあの人物が登場・・・

バーーンッとギルドのドアを開けて乱入したシア。

「お嬢様、私が来ました!!!」

「「「メイド様キターーーーッ!!!」」」

ツカツカツカと私たちに歩み寄り、ガバッと私を抱き寄せます。

「私のお嬢様に気安く触らないでください!!!」

さらにシアに抱きしめられた私を強引に抱き寄せるルミネさん・・・

「あん、お嬢は私の嫁にすることにした!メイド風情がしゃしゃり出るんじゃないよ!」

2人の間にバチバチバチって謎の発光現象が・・・

一触即発の空気が流れます・・・


私の左手を取り、グイッと自分の方に引き寄せるシア・・・

私の右手を取り、ググイッと自分の方に引っ張るルミネさん・・・

「ちょっ、2人とも痛い・・・離して・・・」

「お嬢様が痛がっています!その手を離しなさい!」

「メイド如きが指図するな!そっちが離せばいいだろ!!」

捥げるから、捥げちゃうからどっちも離して・・・

何故、異世界転生してまで大岡裁きを受けなきゃいけないの!?


誰か助けて!!へるぷみーー!!!

「2人とも落ち着いてください!ネロさんが痛がってます!」

「「あなたは黙って(な)!」」

止めに入ってくれたアニーさんも2人の剣幕に沈黙・・・

ギルド内に視線を向けると、サッと視線を逸らす冒険者たち・・・

薄情者・・・


そんな私に救いの神が現れました。

「私の管轄の冒険者ギルド内で騒ぎを起しているのは誰かしら?」

巨大な魔力がギルド内を包んで行きます・・・

静寂に包まれるギルド・・・

そこにいたのは1人のエルフの女性でした。

腰まで伸びた金色の髪、真っ白い肌、エルフってこんなに美人なのね・・・

「ルミネ、あなたはランクCの冒険者でしょう?みんなの模範となるべきあなたがギルドで騒ぎを起すなんて何を考えているのかしら?」

笑顔で語りかけるエルフの女性。

何故かしら、笑顔が怖いです・・・


「ち、違うんだ・・・話を聞いてくれギルドマスター・・・」

あのルミネさんがガクガク震えています・・・

「何が違うのかしら?自分の発言には注意しなさいね。もしも事実と違っていたらお・し・お・き・よ♪」

真っ青な顔のルミネさん、そんなに恐ろしい人なのね・・・

何はともあれ、やっと解放されました・・・

本気で捥げるかと思いました・・・


「はい、それじゃぁ解散解散!」

笑顔で宣言するギルドマスター。

ザワザワザワ・・・

再び喧騒に包まれるギルド。

「あれが風天(ヴァーユ)のカレラか・・・」

「流石はギルドマスターだな・・・」

「何せ、元ランクSの冒険者だしな・・・」

うん、怖いからギルドマスターには関わらない方針で・・・


無事?依頼を達成し、報酬をもらって帰宅する私。

二度とルミネさんの依頼は受けないと心に誓うのでした・・・


「ふふふっ、面白そうな子発見♪これから楽しくなりそうね♪」

帰り際、ギルドマスターの怪しげな呟きが聞こえたような気がしたのはきっと気のせい・・・

ご意見・ご感想・誤字報告等ありましたらお待ちしております。

基本、週末更新です。

今週はお仕事の関係上、分割更新になります。


<NEW CHARACTER>

ルミネ:赤い髪・褐色の肌・赤い色の装備を愛用するの女性冒険者。甘い物と可愛い物に目が無く、暴走する!?


カレラ:腰まで届く金髪に白い肌を持つ絶世の美女。ギルドマスターにして元ランクS冒険者。二つ名は風天(ヴァーユ)。風魔法のエキスパートである。元王国最強冒険者チーム四天(または死天)の1人。

チーム名と二つ名の名前から察するに、転生者からの影響もしくは転生者との関わりが感じられる。



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