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末っ子は黒を好む?  作者: ねこぱんちw
少女冒険編
20/83

冒険者でいこう!(前編)

爆弾低気圧の直撃を受け、見事にずぶ濡れ出勤をした作者です。

あの暴風雨は台風かと思いました・・・


ネロです。

やっと解放されました。


王国初のクレープ屋さん『ハニーラビッツ』の開店計画のために2週間奔走した私。

開店初日、先頭にいた女王陛下と母様の姿に頭痛を覚えたのは私です・・・


「お2人して何をなさっているのですか・・・」

ため息混じりに言う私。

「「もちろん、クレープを買いに来たのよ(だ)!!」」

そんなことを胸を張って言い張る2人組み・・・

この国は本当に大丈夫なのかと真剣に考える自分がいました・・・


クレープ屋さんも軌道に乗ったので、私はやっとフリーに♪

以前から計画していた冒険者になろう計画を発動です。


まずは、母様に計画発動の報告です。

母様の部屋をノックノック。

「ネロです。少しお時間よろしいでしょうか?」

「入れ!」


母様の部屋に入室、いきなり本題を切り出す私。

「母様、以前からお話していた通り、冒険者になろうと思います!」

「いいだろう、しかし一つだけ条件がある。Cランク以上にはなるな!」


ちょっと説明。

冒険者にはランクがあり、Gランクから始まり、SSランクまで存在する。

功績を上げたり、クエストをこなすとランクアップする仕組み。

それにしてもCランク?

「母様、何かあるのですか?」

「お前は知らないだろうが、Cランクからギルドの強制依頼が発生する。黒の当主(ノワール)であるお前が身動き取れなくなるのは色々と問題があるだろ?」


確かに、黒の当主(ノワール)の私が、非常事態にギルドの依頼に拘束されるのはまずいかも・・・

「わかりました、ランクアップしないようがんばります。」

「私からは以上だ。精々励むがいい!」

一礼をして、母様の部屋を退出する私。


さて、自分の部屋に戻って、明日の準備をしましょう!

装備を確認!

武器は以前作った刀(大小)、その他に投げナイフを腰ベルトに装備。

黒のレザージャケット(赤い薔薇の刺繍入り)、黒のインナー、黒のレザーガントレット、黒のロングタイツに黒のタイトスカート(スリット入り)、これに黒のロングブーツと黒のマントで完璧ね♪

見事に真っ黒ね・・・

まあ、黒の当主(ノワール)らしくていいわよね・・・

服は全て、生地の段階でミスリルの糸を錬金術で合成した優れ物、安物のチェーンメイルにも負けない防御力よ。

レザーガントレットには、暗器としてミスリルチェーンを仕込んであるわ。

ロングブーツも先端からナイフが出る仕掛け♪

厨二病心満載との噂があるわね・・・


明日が待ち遠しいけど、睡眠不足はお肌の天敵!

素早く寝ましょうzzz


翌日、興奮していたのか早く目覚めました。

クロエはまだ寝ているみたいね。

起さないように着替えて日課の運動を開始。

当然のように併走するシンシア。

うん、シンシアが何を目指しているのか時々わかりません・・・

軽く汗を流し、お風呂に直行。


着替えを済ませ、家族揃って朝食。

再び自分の部屋へ。

装備確認!

必要な物は持ったし、それでは行きましょう!


今日は、我が家にてクロエ主催のお茶会があるためシンシアも朝から大忙し。

私もお茶会用のお菓子を作りました。

「シア、出かけて来ます!」

「お嬢様どちらに!?」


私の全身を上から下まで確認するシンシア。

「ちょっとギルドに行って、冒険者登録してきます。夕方には戻る予定です。」

「お嬢様、私がお供します!」


あぁ、やっぱりシアは着いて来るつもりね・・・

「シア、お茶会の用意があるでしょ?それにお供ならいるから大丈夫よ。」

私は自分の後ろを指し示します。

そこには銀色の髪のすらりとした猫耳メイドの姿が!

「お嬢様、だ・・誰ですか・・!?」

パニック状態のシア・・・


「誰ってクローラに決まってるでしょ?」

「お久しぶりです、シンシア様。お嬢様のことは筆頭メイドの私にお任せください。」

ニッコリと微笑むクローラ。

うん、新しいボディは完璧です♪

「そんな!?クローラさんは人形のような方だったはず!?」

「私がいつまでも旧式ボディにしておくわけないでしょ!今のクローラは、ゴーレムとホムンクルスのハイブリッドと言ったところかしら?」

得意満面の私。

この新型ボディを作るのには本当に苦労しました。


「それじゃ、行って来ます。」

「失礼いたします。」

クローラを連れ、ギルドに出発です。

玄関先には、真っ白になったシアがいたとかいないとか・・・


クローラに御者をしてもらい馬車でギルドの近くまで移動。

「ここでいいわ、ここから歩いていきます。」

「承知しました。私は黒い庭(ブラックガーデン)に戻っております。何かございましたらご連絡ください。」


クローラと別れ、いざギルドへ。

扉を開けると、ギルドの喧騒が聞こえてきます。

「依頼を頼む!」

「かしこまりました」

「その依頼は俺が受けたんだ!」

「俺が先だ!」

「姉御、今日の仕事ですが・・・」

「あたしに任せておきな!」

ザワザワザワザワ・・・


そんな中、ギルドの受付に突き進む私。

「お嬢ちゃん、来る場所を間違えてないか?ここは冒険者ギルドだぞ?」

「間違えていませんが?冒険者の登録に来たのです。」

熊みたいな巨体のひげ面のおじ様が私に話しかけてきます。

これがテンプレかしら?


一瞬静かになるギルド。

もしかして、注目の的!?

「おいおい、いくらなんでも若過ぎるんじゃないか?悪いことは言わない、あと数年してから出直しな!」

「お構いなく、私は冒険者になるためにここに来たのです。冒険者登録は7歳から出来るのだから問題ありません。」


ため息をつく熊おじ様。

「お嬢ちゃんは頑固だな。アニー、ギルド長に言って地下訓練所を貸してもらってくれ。俺と戦って俺を納得させられたら冒険者登録を認めてやる!」

「適正を見ると言うことですか?かまいませんよ。」


受付嬢のアニーさんは、ダッシュでギルド長の部屋へ行き、訓練所の鍵を持って戻って来ました。

「私が立会います。それでは地下へ移動しましょう。ついてきてください!」


「おい、どっちに賭ける?」

「バーカ勝負にならねぇよ!相手はあのBランクの豪斧のガルドだぞ!」

「確かに・・・」

「あの子、無事に帰れるかしら?」

うん、外野がうるさいです・・・


「さて、お嬢ちゃん、止めるなら今のうちだが?」

「すぐ始めましょう!」

即答する私がいました。

何時までもこんなことしていたくありません!


「わかったわかった。これからお嬢ちゃんには俺と立ち合ってもらう。その実力を俺とギルド職員のアニーが認めたら冒険者として認めよう。ただし、実力が無いと判断したらギルドから出て行ってもらう!」

「わかりました。全力で行きます!」


お互い、開始線まで下がり、アニーさんの合図を待ちます。

熊おじ様ことガルドさんはバトルアックスを軽々と担ぎ上げて臨戦態勢。

私も太刀を中断に構え、闘気を練り上げます。


緊張が高まる中、アニーさんが手を振り下ろし合図を出します。

「始め!」


両者、一気に間合いを詰め、速攻の構え。

先に動いたのはガルド。

バトルアックスを私めがけて振り下ろします。

「ウオリヤァァァァァッ!」


慌てず騒がず見切り発動!

訓練所の外で観戦していた人たちには、私が真っ二つになったように見えたことでしょう。しかし、現実は・・・


「おいおい、とんでもねぇなお嬢ちゃん・・・」

「認めていただけますか?」

振り下ろされるバトルアックスの側面に回り込み、おじ様の側面に移動。

そして太刀はおじ様の首元へ。

一瞬の攻防に目が点の冒険者たち・・・


「完敗だ。文句のつけようが無ぇ。これでも俺はBランクなんだがな・・・」

苦笑交じりの熊おじ様。

「冒険者になってもやっていけそうですか?」

「俺が保証する。お嬢ちゃんならいつか俺より凄い冒険者になりそうだな。そうだ、お嬢ちゃんの二つ名は”黒衣”なんてどうだ?」


二つ名ですか?

冒険者ならありなのかしら?

そんなことを考えていたら・・・


《世界の声》ステータスに二つ名が実装されました!

やっぱり・・・


「その名いただきます。」

こうして、ギルド最年少冒険者”黒衣”が誕生しました。

来週はお休みが無いので、分割更新の予定です。

ご意見・ご感想・誤字報告等お待ちしております。


<NEW CHARACTER>

クローラ(新):新型ボディに身を包んだパーフェクト猫耳メイド。ゴーレムの骨格にホムンクルスの皮膚を持つハイブリッド。専用の強化外骨格を身に纏い戦う。


アニー:ギルドの受付嬢。守秘義務を守るプロ根性がしっかりある大人の女性。

褐色の肌、真ん中分けの金髪ショートヘアの美女である。シュークリームが好き!?


ガルド:ギルド所属のBランク冒険者。外見はひげもじゃ筋肉。まるで熊のような男。気は優しくて力持ち。新人にも優しい頼れるおじ様。


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