仮説
合併なんていう望みにはまだ遠いが新メンバーもだいぶ増えてきた。新しく入った神成 舞ちゃんと山田 由美ちゃん、私は同学年もあって今ではいつ面。舞は顔は美人なのに神楽君に突っかかってばっかなんだから。もっと仲良くできないの。
反彼岸の生徒会室前を通り過ぎると、春菜ちゃんがなにやら聞き耳を立ててる。「ちょっと!危ないよ」
「静かに、いいからいいから」
『や、やめて。こっちこないで。お願い修哉君』
『いいだろ江美ー、勉強教えてあげたじゃないか。いつも助けてやってるだろぉ?もう我慢できないんだよ。鬼ごっこしてる場合じゃない』
『お願いやだ。来ないで』
『つーかまーえた。可愛いなぁ、江美ぃ・・・。くひゃひゃひゃひゃ』
『やめて・・・。さわらないで・・・。や、やだぁっ』
生々しいなー、いやなの聞いちゃった
「どう思います?」
「どうって、、場所くらいはかえるべきだと思うけど」嫌がってるように聞こえたけど、いつもいちゃついてるし、それは無いよね。つきあってるし
「仮説ですけど、志岸嬢と藍染さんができているとしたら・・・。でも意外とまんざらじゃなかったんですよねー。志岸嬢羨ましいですねー、三途川氏は溺愛しすぎてヤンデレ化していますよ?性格意外はすばらしいんですけどね、彼。ところで、中嶋さんは極貧ですが。志岸嬢に、三途川氏と匹敵する財力があると思います?」
こいつ、天才型だからって超失礼
「さすがに無いでしょ、アレに匹敵するとなれば世に知れ渡る」
「ですよね。では、もしあなたが三途の川氏に告白されたらどうしますか」
意地悪気に微笑むと彼女は
「文武両道、容姿端麗。けど、人の好みはそれぞれですからねぇ?最も、彼に告白されたら断れないと思いますけど。ふふふ・・・」
じゃあこれって、とめてあげた方が。だから春菜さんは信用できないんだよ
「!?あくまで仮説ですよ!?」
「待ちなさい!」
後ろを向くと夏海さん。
「前も忠告したでしょ。本当に危なっかしいんだから」
「ごめんなさーい」反省してない春菜さん
「このくだらない対立を生み出しているのは、志岸嬢だと思うんですよ。なにせこのくだらない派閥は今年彼女が入学してからできましたからね。三途川氏が生徒会長、夏海さんが副会長だったんですよ。彼、優秀でしたよ。果たして彼女は何がしたいんでしょうね」