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良いことをしよう

主人公 高山和志

他   野田卓真 

    坂島好子など

   

 和志の一日はこれから始まる。

 「部活部活~」

 高山和志は、富山中学校に通う1年生だ。

 顔は、ブサイクではなく、かといってかっこよくもない普通の顔で、背は中ぐらいの陸上部に入部し、現在長距離である。

 4人家族で何不自由なく生活できた。弟の真也は現在小5。

 学校は近く、たった徒歩1~2分で着く。毎日朝練のために7時10分集合。学校に来たらアップシューズを履いてトンボ(地面をならす為のもの。虫のトンボではありません。)をかけるのがお決まりのことだ。

 和志はそのお決まりをして待っている。今日は早すぎた。

 「一人じゃさびしいなぁ。」

 そんなことを考えていたら、仲の良い野田卓真がやってきた。

 「ちょっと早すぎだろ。俺、一番のりできたと思ったのにさっ」

 なぜか少し呆れたような口調で文句をいってきた。

 「凡人の君には到底、おいつけないだろう。」

 と、つかさず言う。鼻で笑ってやった。

 「なんだよ~」

 と相手がかえしてくる。いつものことだから少し笑えた。

 トンボで卓真と一緒に地面をならしている間にみんなきて、

 「シュウゴ~ウ」

 顧問の立石修先生に呼ばれるとともにトンボをかたずけ集合した。 

 「え~、今日は、グランド10周で」

 1周300メートルのグランドを10周。3キロ走ることになる。ここで朝ご飯を食べてくると、おなかが痛くなる。

 「う~、うぐぅ~」

 和志は、今日コーヒーを飲んできてしまった。そのため、トイレに行きたくなってきた。 

 先生に頼んでいかせてもらうことにした。

 「ふ~、やっぱり出すときはきもちーな」

 和志は「大」のほうを済ませ、帰ろうとした瞬間、和志は急な激痛が頭の中にわたり、失神しかけるほどの激痛であった。

 「う~、頭が~、頭が~」

 その後1分間の間動けなかった。やっと動けるようになって動こうとしたら前に何か飛び込んできた。

 「う、うわあ~」

 もうなにがなんだかわからない。そこには、小さなブタがいた。

 「な、なぜに」

 びっくりした。もしかしたら、どこかから逃げ出してきたのかもしれない、と思い入口に向かおうとしたとき

 「君は、呪いにかかった」

 との声がした。それはブタからきこえた。

 「ぶっ、豚がしゃべった!?」

 「そうだよ、僕はしゃべっている」

 なんということだ。ブタがしゃべっている。

 「簡単に説明しよう。君は、悪い超能力者に呪いをかけられた。それも、ドジになる呪いだ」

 信じられなかった。というよりも、なんじゃこりゃ!?っていきもちだ。

 「なんで俺に?」

 たずねると、即答で、

 「おもしろがって。なおすには良いことを積み重ねることしかない。」

 と言われた。

 「だから、僕が君のサポーターになる。いいね?」

 いきなりだ。もうわけわかんなくなってきた。しかし、Yesというしかないだろう。

 「わかったよ。」

 「じゃあ今からよく聞いて。僕の姿はだれにも見えない。あー、家族と、恋人関係になった人は見えるよ。」

 もう何言われてもよかった。そして今、頭で何が起きたか整理した。

 まず、「大」を済ました後、急に激痛が走り、それからブタが現れ、呪いを解除するにはいいことをする、それをサポートするためブタがサポーターになった。そしてそのブタは家族と恋人関係の人しか見えない、ってか。

 「じゃあ、君の名前は、ブー、ッね。」

 あだ名を付けた。 

 「なんで僕が・・・・まぁいい。とにかくちっぽけな良いことではダメ!大規模なことをするんだ」

 無理な話だ。しかしドジのままじゃいやだからな。

 「オーケー。っで、何回すればいいの?」 

 そう聞くと、

 「25回です。」

 「うわあああ~」

 高山和志  残り良いことしなきゃいけない数25回

つづく

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