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兄への手紙2
拝啓、お兄様
今日は少しだけ、誰にも言えない弱音を吐いてもいいでしょうか。
近頃、学園で妙な噂が流れているそうなのです。
私が、マリアン様という方を執拗にいじめているのだと。
お兄様もご存知の通り、私は王妃教育のためにほとんど学園には通えておりません。それなのに、会ったこともない方への嫌がらせをしているだなんて……。
アレクサンダー様にも「誤解を解いてほしい」とご相談したのですが、あの方は困ったように笑うだけで、きちんと届いているのか分かりません。王族の威信にかけて、こうした不名誉な噂は正していただきたいのだけれど。
こんなことを書いているのが見つかったら、「王族への不平」として不敬罪に問われてしまうかもしれませんね。
お兄様、この手紙は私とあなただけの秘密ですからね。
王都は、もうすぐ林檎の収穫時期です。
次に会う時は、アップルパイを一緒に食べましょう。
あなたの妹、エリュシオンより




