調査資料:【エリュシオン公爵令嬢断罪事件に関する再聴取記録】2
記録番号:014
日時: 聖教暦418年 4月13日
場所: サンセバスチャン修道院
協力者: 院内関係者(資料閲覧のみ)
【確認内容】
エリュシオン公爵令嬢が送致されたとされる修道院の実地調査。
本来、俗世を離れた修道院には厳格な入退院記録が存在するため、その資料の閲覧が目的。事前調査依頼を公式に出していたため、閲覧自体は簡単だった。
資料には、確かに『エリュシオン・コルトレイク』の名があった。退院の欄は未記入となっている。病死したからだろうか。
関係ないかもしれないが、当時の食品庫の在庫管理表から補修工事の契約書など、あらゆる資料の写しを貰う。
———
記録番号:015
日時: 聖教暦418年 4月13日
場所: サンセバスチャン修道院
協力者: ▓▓▓▓▓▓(五年前よりサンセバスチャン修道院にて勤務)
【確認内容】
エリュシオン公爵令嬢の印象:
「事件当時、エリュシオン公爵令嬢が入院したという話が院長からあった。しかし、高貴なお方であるから特別室に入られたと聞いた。お世話係は院長自らが行うとのこと。見かけたという声は聞いたことがない」
当時の状況について:
「流行り病にかかってしまったと聞いて、高齢の院長に感染してはまずいと交代を申し出るも、固く拒否されたのを覚えている」
【特記事項】
なんらおかしなところはないように思うが、直感が怪しいと叫んでいる。
持ち帰った資料の写しを精査したところ、一点、奇妙な矛盾を見つけた。
令嬢が入院していたとされる期間、食品と備品の在庫量は他の期間と比べて変化がない。人が一人増えれば消費量は増えるはずだが。




