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田中 ― One-Cut-Story ―  作者: MMPP.Key-_-bou
1cp

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4/11

4cs 「上司」

 深夜のオフィス、最後の資料を抱えて立ちすくむ。

 窓の外は深い闇、フロアはL字型で、モニターの光だけがぽつぽつと机を照らす。書類の山が所々に積まれ、コーヒーカップやホワイトボードのペンが静かに佇む。椅子の軋む音すら遠くにかすむ。


「田中君、ここまでよくやった」

 白髪交じりの髪をかき上げ、書類をめくる上司。肩は丸いが背筋には何十年も戦い抜いた力が残り、ページをめくる指先やため息の一つ一つに信頼感が宿る。

「課長の判断があったからです」

 冷静な指摘も、経験に基づく助言も、すべて僕を守る盾だった。

「田中君の正確な情報や資料作成があればこそだよ」


 胸に熱がこみ上げ、拳を握る。

「久しぶりに一杯、どうだ?」

 その声に、思わず胸が高鳴った。


 書類を机に置き、肩の力を抜く。

「ありがとうございます」

「お疲れさま」

 背中で今日の勝利を讃える上司の姿を、ただ見つめる。

 胸がじんわり熱くなる。もっと強くなりたい――何度でも挑戦したいと心から思えた。


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