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経験恥、上昇中!!〜恥を食らわば皿までよ!〜  作者: 水落護
『今日の天気は鯉模様』

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4/13

『それは故意にやってるだろ』

(──よし、セカンドステージクリア! ここまで来れば余裕だな)


 国語の授業中、ノートにペンを走らせながら柾は思った。


 兎にも角にも立つというフォームはどうしても前の守備が疎かになる。それが座れば屈むという動作で鉄壁の守備が出来上がるのだ。柾は勝利を確信していた。


「──という、これはコイ(、、)を歌った歌詞ですねー」

(コ、イ……?)


 柾の肩が跳ねた。脈拍は一気に加速し、冷や汗が噴き出た。


「和歌には恋愛を歌ったものがとても多いです。先生もこんな恋がしてみたいわぁー」


 おどけてそう言う教師に柾は内心胸を撫で下ろした。


(なんだ、恋か。焦らせるぜ……)


 まだ拍動が余韻を引きずっている。柾は──、


「これは現代文に訳すると春よ来い(、、)になります。この出だしはとても力強いですねー。その後に続くのが濃い(、、)空が淡く染まる頃に君に会えるから、という素晴らしい()心を歌っているんですよー!」

(いや、こいこいこいこいうるせぇよ!)


 偉人の歌に悪態を吐いた!


「ちなみにこれは先生が作りました」

(いやお前かーい!)

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