表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
経験恥、上昇中!!〜恥を食らわば皿までよ!〜  作者: 水落護
『今日の天気は鯉模様』

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

12/13

『ひどい奴もいたもんだ』

「──ではこれからゴミ拾いを始めます」

「え?」


 気がつけば柾は火箸とゴミ袋を持たされていた。


「……え?」

「さあ会長。いえ、マサキ。わたしとゴミ拾い、二人の共同作業がたった今始まるのよ」

「いやいや。え、こっわ。いつ持ってきたの?」


 恐ろしい手際の良さに柾は喫驚(きっきょう)するより他なかった。


 それはそうだろう。本日の生徒会スケジュールにゴミ拾いはない。他の役員たちも帰っている。何故か柾と錦門だけがゴミ拾いをしているのだ。流されるまま装備を持たされた事実に柾も驚きを隠せなかった。


「もう、照れてるのね。マサキかわいい」

「ヤバい奴じゃん……」


 困惑する柾を余所(よそ)に、自分から言い出しただけあってゴミはしっかり集める錦門。副会長だけ働かせていたら後で何を言われるかと思った柾も渋々ゴミを拾いだした。


「しかし先週掃除したのに茂みとかにすげぇ隠すよな、みんな」

「見つからなければいい、なんて安易な考えの人は結構多いのよ」

「確かにな……」


 世知辛いぜ、と続けて拾い集めながら柾は思った。錦門は自分と二人きりになると言葉が砕ける。それだけ信頼してくれているという裏返しなのだろうか。普段から向けられている好意も、もしかすると冗談ではなかったり……?


 そんな甘い疑惑が脳内を()ぎったが──、


「自分さえ良ければいい、なんて自分本意な人ってほんと最低よね」


 グサリ。柾の胸に言葉の槍が突き刺さった。


(すまん、キヨ。お前を忘れた事は、一秒たりともあらぬ……!)


 柾は痴態を晒した親友に心の中で謝った。そういえば色々あって結局飲み物も奢ってないなと思った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ