【プロットタイプ】思い出を食らう
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
注意事項2
今日も偏食が凄まじい。一種の依存性だわ。
最近の週間。年パスを購入したので、ハンバーガーを食べて、水族館で魚を見る。だから今日も開館時間の前に、ハンバーガーを相方と食べていた。
高さ凡そ六センチの分厚いバーガー。真ん中に添えられた細めのポテトを眺めていたら、相方の冷たい双眸が此方を射抜いていた。
言いたいことは分かる。先々週も先週も、そして今週も全く同じ店に入った事に文句を言いたいのだろう。別のが食べたいと。
「何も言ってない人から文句を言われる筋合いは無いよ」
「そうじゃねぇ。偏食は身を滅ぼすって、身をもって知ってんだろうが」
細いポテトを口に入れながら、口に入れていく。顔には『お前の偏食にはうんざりだよ』と書いてある。どうやら心配してくれているらしい。
「しょうがないじゃん。気が付いたら食べてるんだもん。まぁでも別の納得いく、優しい回答を君にあげよう。思い出の品なんだよ」
そう言うと、訝しげにもそもそとバーガーに噛み付いていた。
凄い私が小さい頃、幾つの時かもう覚えてない。でもその時に親戚の人達と何処か遠くの動物園に行ったの。
動物園の内容? ……キリンの舌が長くて紫だった事。その親戚の人が『お猿さん可愛い』って言ってた事以外、覚えてないよ。だからキリンに餌あげるのは今でも怖い。
まぁその帰り道だったかな、フードコートでハンバーガー食べたんだよ。結構大きいハンバーガー。竹串みたいな物が突き刺さってるハンバーガー。
味は覚えてないけど、それを一緒に食べてた親戚の人が『ほら、こんなに分厚い。輪切りの玉ねぎだってこんなに甘い』って言ったんだよね。
その時、私は玉ねぎの辛味が苦手たった。勿論、ハンバーガーに入ってる玉ねぎも辛く感じた。子供だからね、味覚が敏感なんだ。
まぁその時の記憶をちょくちょく思い出してね。積極的に探す事はしなかったけど、『また食べれたらな』ぐらいには思ってた。そしたらたまたまこうして、店を見付けて、同じ様に食べられる様になった。
だから今、私はただハンバーガーを食べているのではなく、思い出を食べているんだよ。
「もっともな事言ってるが、偏食には代わりねぇだろうが」
同じ物書きとは思えない程、現実的な意見を突き付けられて、私は静かに気分が低下するのを感じた。瑠衣が情緒に疎いのは分かっている。心配してくれているのも分かっている。だが今回は汲んで欲しかった。
だが気が変わったのか、ハンバーガーを口に押し込めながら、淡々とこう言った。
「味、変わんないか」
「ははは。覚えてなよーってば」
ハンバーガーを食べ終わったあと、先週と同じ様に水族館に訪れた。本日は偶、大水槽前のベンチが空いていたにで、黙って腰掛ける。
巨大なエイが自らの裾をはためかせ、ただ水中を漂う。こぽこぽと吐き出される丸こい泡は、この薄暗い空間に星を撒いている様だった。
俺の中で水族館と言えば、回遊魚の旋回を延々と淡々と見ることであった。しかしこれも美しい思い出の一つとして保存しておこうと思う。
「サメって結構もちもちしてるよね。こうやってゆるっと泳いでいると、可愛く見える。やっぱ泳ぎ方って大事だよー」
最初の部分、カップルの結構生々しい話なので、嫌なら飛ばして下さい。
水族館でチューしてる、椅子に馬乗りになろうとしているカップルを見て、
『ひぇぇぇぇぇぇえガ━━(゜Д゜;)━━━ン!!!! 大胆!! 大胆!!Σ(゜ロ゜;) 何!? 流行りの恋愛リアリティショー?』
とか思ってる人。
カップルって、手を繋ぐのは当たり前だと思っているけれど、人前でそこまでイチャつくイメージがなかったので。考えを改めないといけないのかな。
そんな週ダントツでビビった話はこれぐらいにして。
私の幼少期の思い出の食べ物って、烏龍茶とハンバーガー。
烏龍茶はずっと家にあったし、ハンバーガーは此処で表した通り。親戚の人から、
『ほらほら見て〜。玉ねぎもこんなに甘い』
って言われながら、断面見せてくれたことを覚えてるんです。
『玉ねぎは甘くないよ。辛いよ』とか思いましたが、『そうだね』なんて言いながら、食べてました。
だからつい、その時に浸りたくて食べちゃう。
今でも思い出します。
母の手料理ではサラサラしたトマトスープ。
昔はトマトスープ、母のに限らず苦手だったな。
トマトが不得意だったから。
今は変わって、とろとろのトマトスープになりました。
ぽてぽてしてる。今のが好きです。
ちなみに、給食のクリスマスはトマトスープでした( '-' )
あと夏野菜カレー。
ピーマンとかパプリカとか、茄子とか入ってた。
『お母さん、普通の、普通のカレーじゃ駄目なんですか( '-' )』
『アンタ入れないと野菜食べないからー(⩌⤙⩌)』
と帰ってきまた。
今は普通のカレーになりました。今のが好きです。
当たり前になり過ぎて、思い出にはならなくなってしまった。残酷だよね。自分で書いてて思うわ。
思い出になる時が、皮肉だけど、きっと一番しんどい時だろうな。
思い出になるってさ、『過去のものとして消化した』って事じゃないですか。
だから思い出になってないって事は、今はまだ『当たり前』だと思ってる可能性が高い。
例えそう思ってなくても。其れが失われた時、多分深く傷つく。