表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/56

第8話 これが恋なの?

 私の好みのタイプは、優しくて、ニコニコしてて、私の話ちゃんと聞いてくれて、一緒にいて楽しい人。外見は背が高い人がいいわ。もちろんマンガに出てくるみたいなかっこいい人だったらいいな。

 それに、将来結婚するんだったら、お金持ちがいいし、エリートがいいし、家事とかも手伝ってくれる余裕のある人がいいわ。


 でも出会いって不思議よね。私がサークル入ってなかったら、その日練習にいかなかったら、この大学に入ってなかったら・・・なんて考えると、出会いの偶然ってすごい奇跡的な確率だと思う。やっぱり何か運命みたいなものがある気がする。


 それに、気になる人って自分の好みのタイプとは関係ない気もする。背が低くてもやさしい人はいるし、楽しくても自分勝手で私の話聞いてくれない人もいる。フィーリングっていうか、直感っていうか、細かいこといろいろ並べるんじゃなくて、パット見の印象とか感じに惹かれるのかもしれない。

 彼よりももっとカッコいい人もいるし、私だって男子の友だち他にもいるし、授業でいつも一緒の賢い人もいる。だけどみんな好きだけど友だち。ドキドキしたことなんてないわ。


 少し前のことから話すわね。

 私が風引いちゃって調子悪い日があったのね。調子悪かったけど練習したかったからちょっと無理して出かけたのよ。でもやっぱり途中でムリ~って感じになっちゃって休んでた。そしたら、「大丈夫?」って声かけてくれたのが彼よ。なんかよくあるストーリーって感じよね。でも前からたまに話しして気が合うなと思ってた人だったから嬉しかった。よくあるストーリーでもいいじゃない。


 これが恋なの?それから、彼のことばかり考えてるわ。

 会えるのは練習の時だから金曜日だけど、前の日からドキドキして楽しみだけど、もしかして彼お休みして会えなかったらどうしようとか不安や心配も感じるけど、友だちに相談してみようかななんて考えるけど、やっぱり自分ひとりの秘密にしておきたい気もするけど・・・・


 彼は私のことどう思ってるのかしら。明日は何を着ていこうかしら。最近ちょっと太り気味だから痩せたほうがいいかしら。前髪変だったらどうしようかしら。彼の好みのタイプの女の子ってどんなのかしら。話しして楽しいけど彼も楽しいって思ってるのかしら。

 今何してるのかしら。勉強忙しいのかしら。友だちたくさんいるのかしら。   何が好きなのかしら。


 私のこと好きかしら。

 会いたいわ。会えるだけで幸せ。


 練習中、目が合うときがあります。誠実で優しそうな瞳よ。とても頭良くて話しが面白い。勉強のこと、部活のこと、子供の頃の話、最近あったこと、他愛ない雑談のときも、彼の話にはとても共感できるわ。きっと私と価値観が似てるのね。


 彼のこともっと知りたい。私のことも知ってほしい。

 もっとたくさん話したいわ。


 不思議ね。彼の全部が私の好みよ。着ている服も、靴やバッグも・・・

 髪型やあんまり長くない足(ゴメンネ!)もちろん大きな目やひきしまった口元も・・・

 背中には彼が一生懸命に生きてきた命を感じるわ。

 彼の声には今を生きている命を感じるわ。

 誰もみんなが同じように感じてるのかしら、それとも私だけが感じるのかしら。


 昨日初めて彼の夢を見たわ。よそよそしくて、私がそばにいることにも気づいてないみたいで、話しもしてくれない。なんか他に気になることがあるみたいな不安そうな表情だったわ。私も夢の中でとても不安になった。そして部屋の外に出ていってしまった。どこ行ったのかしら。もう二度と会えないのかもしれない。

 現実にも、いつかそういう日が来るのかもしれないと思うと怖いわ。


 彼のこともっと知りたいわ。彼が経験してきたこと、考えていること、嬉しかったこと、悲しいこと、辛いこと、悩んでいること・・・みんな話してほしい。

 私に理解できるかしら?理解したいと思うし、そう努力したいと思うわ。それが私にとって、彼を大切にするということだし、愛してるということだと思うから。


 彼には、こんな私の考えていることは伝わらないかもしれません。でも、そうだったとしても仕方がないと思うくらい、彼が好きよ。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ