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それから数日後、嵯峨野さん伝いに警察内に広がったこの騒動は小さいながらも捜査本部が立ちあ上がり今ある材料と警察の持ちうる人員による人海戦術で少しずつだが情報が集まってきた。
この間は自分たちにできることはない。
学校側に警察経由で伝えたところ生徒の安全云々という理由で完全閉鎖になった。
おかげで自分たちは安全な場所からその時を待つことができる。
待っているこの空間は静寂に包まれていた。
誰も話してはいけないかのような静寂。
ある意味息苦しい空間。
「ところでさ、こんな時聞くことじゃないけどどうするの?」
「何のことだよ」
「みっちゃんの事、前にも言ったけどみっちゃんは・・・」
「うん、分かってるよ。考えてもある。けど、今は言わない」
「そ、そうね。変なこと聞いた。」
またなにも音の出ない空間に逆戻りした。
こんな時間がどれだけ経っただろうか、その時は突然来た。
「律人君、」
「うん、いよいよだね。」
自分と嵯峨野さんの二人で警察が突き止めた現地に向かう。
勿論、犯人は先に突入した突入班によって逮捕されている。
現場担当者によると小暮は犯人がいる部屋とは別の部屋にいるらしい。
つまり、まだ小暮は誰にも会っていない。
ここまでは予定通りだ。
「開くよ」
同行した捜査本部長がそういい目の前の扉を開く。




