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1話 未来予知

最初は急展開で後に説明がはいってきます。

   第一章 4つの大陸に選ばれた者

  1話 未来予知


 ここはたくさんの生き物が暮らす世界、"ステンシア"。

 この世界には5つの種族が存在する。

 その5つの種族は、四つの大陸と真ん中にはドーナツ型の大きな大陸、そして大きな大陸の中心にはとても小さな島があり、皆バラバラに住んでいた。

 そして、小さな島の名前は"エーテル島"といい、そこには主に人間が住んでいた。

 エーテル島は町が一つ村が一つ少し大きな神殿が一つ。

 人口も少なく食料は豊富なものの技術が発展していない、自然に囲まれた島。

 どこかの世界の機械音や暑すぎる夏、太陽を隠す高い建物がなく毎日が静かでとても落ち着ける場所。

 そんな中、静かなはずの村がざわつき始めていた。


「聞いたか?アルメラ様の寿命がもうすぐ尽きるらしいぞ?!」


 村人の一人が隣の家の女性に話す。


「知ってるわ。アルメラ様は、長い間私たちが生まれる前からこの村を支えてくれてたの。得にアルメラ様の生まれた頃からの能力、"未来予知"で多くの困難を乗り越え解決してきたわ。そしてその能力はアルメラ様の娘さんが、受け継ぐってことも聞いたわよ。」


 女性は悲しい顔で男に答えた。


 どうやらこの村を支えている人がなくなってしまうらしい。

 皆はその事を話していた。この村の人口は50から60人ほど。その中のアルメラ様と一人の少年以外の全員がその話を噂していた。


 今日の村はこの話題でもちきりだった。


 そして、誰とも話していない一人の少年は、村の南にある唯一2階建ての図書館にいた。

 少年は髪が左の顔を隠すように長くなっていて、後ろの髪はうなじの少し上で一つ結びしている。耳には短い髪がかかっていた。

 歳は15歳あたりだろうか、年齢にしては身長が少し低い。瞳は光が少なく色は、ダークブルー。

 体は少し細いがどこか鍛えられて整ったような姿だった。

 その少年は、床に沢山の本を並べて……でわなく、ちらかしてなにやら分厚く難しい本を読みながら呟いた。


「一足先にアルおばー様の未来予知を聞いておいて正解だった………。このまま何もしずに過ごしていたら確実に皆死ぬ。出来ればみんなに手伝ってもらいたかったが、俺が話しても皆はきっと信じない。でもアルおばー様の未来予知は外れたことがない。そしてその未来を乗り越えるにはこの村で一番強いであろう俺にしかできない、アルおばー様はそう言っていた。」


 少年はそう言って、読み終わったのか分厚い本をパタンと閉じて右手の人さし指を立ててその指を分厚い本に向けた。

 すると、分厚い本と周りの散らかっていた本がふわふわと浮き、自分から本棚に戻っていたかのようになった。

 少年は"魔法"を使った。

 床には一冊の本も落ちていない。すっきりと片付いた空間になった。

 そして、さっきまで散らかっていた本に混ざっていた一本の剣を手に取った。

 少し細いが切れ味が鋭そうな片手剣…………大昔に使われていたと思われる刀を、腰にかけた。

 鞘の色は夜空のような暗い青で鍔には夜空に煌めく星のような耀きをした小さなクリスタルがいくつもうめこまれている。

 そして、刀以外の何も持たずに少年は村を出て北の洞窟に向かって行った…………


 それから数分後、どうやらアルメラ様の体調が落ち着いたとのことで村の皆を集めた。

 アルメラ様は全員(少年以外)揃ったことを確かめると、深呼吸して口を開いた。


「これより、私は最後の未来予知をした!そして今ここで、私が未来予知した内容をみなに宣言しよう!」


 村は一瞬で静まりかえり、村人たちの視線がアルメラ様の方を見た。


「今夜、この村はあのおぞましい魔王グルネスの襲撃を受けることになる!………………」


 アルメラ様はそう叫ぶと村人たちは混乱した。絶望の悲鳴をあげるものもいれば、衝撃すぎて気絶しそうになる人もいる。

 村はザワザワと不安の声でいっぱいになった。


 アルメラ様の話はまだ終わっていないときずいた人たちは周りの人達を静めようとする。

 数秒後村人たち全員が静まり返り、再びアルメラ様の方を向いた。

 アルメラ様は、ここまで早く皆が静まるとは思っていなかったらしく驚いていた。そして喋り出す。


「もちろん対策を何もうっていない訳ではない。ただ、間に合うか分からないのだ。私が二番目に信頼している者に頼んだ。そして、今彼には頑張ってもらっている。皆は心から祈っていて欲しい。一つのを彼はプレッシャーに追われながらも諦めずに希望をつかもうとしているのだ。」


 アルメラ様はそう言って、どこか遠いところを見る。

 すると村人たちは、さっそく空に向かって祈り始めた。

 アルメラ様は柵のないベランダに腰を下ろし心のなかで祈った。


 村から北にある洞窟に入って数分後、少年は焦りの気持ちを顔に出しつつ村に向かう。風を上手く使って地面を蹴り、加速する。

 少年の手には小さな小瓶が強く握りしめられていた。


 5分ほどしてもうすぐ村につくというところで少年は、悪寒に襲われた。それと同時に村で大きな爆発がおきた。空は黒い雲に覆われ村は一瞬で炎の海となっている…………


「そんな………あと1分早ければこんなことにはならなかっというのか?!………」


 村の中心からたくさんの村人たちが外に逃げている。家のしたじきにされた沢山の死体があり、親を探す子供の姿もあった。奥ではアルおばー様の遺体もみえる。


 少年は村の入り口で力なく崩れ落ちた。


 そして少年の手から小さな小瓶がこぼれ落ち、コロコロと転がり少年の足にコツンと当たる。

 辺りに焦げ臭い空気がただよう。

 空を見上げると、緑と紫のコートを着た魔王グルネスが鎌を握っていた。

 よく見ると、不気味な笑みをうかべている。


 少年は魔王グルネスを強く睨み付けた。


「憎き魔王グルネス………絶対に許さない…………!」

 そう少年は、呟いた。


読者様、初めまして。現在学生の浅井 惺です。

至らぬところもあるかもしれませんが、優しい目で読んでいただけたらなと思います。


続きも気になると思った方はぜひ次話も読んでいただきたいです!

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