夕飯
「逢坂くん、何作ってるの?」
「ん、今日はオムライスだな」
家に上がってから、花咲はソファーに座ってこっちを見てきている
上がってすぐ花咲は「手伝おうか?」と言ってきたが、さっきも言ったようにオムライスを作るだけで、そこまで手伝うことも無いのでゆっくりしてもらっている。
「逢坂くんって、家では毎日作ってるの?」
「まぁ、帰宅部で時間余ってるから一応毎日は作ってるよ」
「す、すごいね。毎日かぁ…私はちょっと難易度高いかな」
「慣れたら結構楽にはなるんだけどね。やっぱりきついときはやりたくないって思うもんだよ」
「そうなんだぁ」
花咲は質問の答えに感心しているようだ
高校で一人暮らしって中々いないし、社会人でも毎日作る人も珍しいからなのだろう
そんなやり取りを数分ほどしていたら、オムライスが出来上がった
今回のは自分でもよく出来たと思う
「はい。お待ちどうさま」
「ありがと、逢坂くん。全部任せちゃって悪いね」
「いいよ。俺が言い出したことだから。冷めないうちに食べよっか」
「そうだね。じゃあいただきます」
そう言って花咲はおれの作ったオムライスを食べ始めた
「逢坂くん!!これ、とっても美味しいよ!」
「口に合ってよかったよ。」
表では、冷静を保っている俺だが内心はドキドキしていた
好きな子が料理を食べてくれるだけでなく、それを褒めてくれる…正直、死んでもいいレベルで幸せだ
というか、反応を見る限りよほどカップ麺ばっかり食べてきたんだろうな…
「ふぅ…ご馳走様。ありがとね、逢坂くん」
「お粗末さまでした。こっちも悪いね洗い物手伝ってもらって」
「ううん、さすがにこのくらいはやらないと」
オムライスを食べ終わったあと、一緒に洗い物をし、リビングでゆっくりとしている。
(今、誘うしかないよな…)
勉強会に誘うタイミングとしては、今しかないと思い俺は勇気をだして踏み出すことにした
「なぁ、花咲」
「ん、どうしたの?逢坂くん」
「立て続けで悪いんだけど、今度の週末俺と進藤達で勉強会するんだけど花咲も来てくれないか?」
「……」
なんだろう…これ、告白レベルで恥ずかしい!!
誘うだけなのにこんな緊張するなんて…
しかも、謎の間のせいでめちゃくちゃ気まずい
「ダメ…だったかな…?」
「……の…」
「え?」
「いいの!?それ私も行って!?」
「そのつもりで、誘ったんだけど…」
「今度の週末だよね?私絶対いくね!」
俺は不安を抱えていたが、それを一瞬で吹き飛ばすほど、花咲が食いついてきた
(よかった、断られたらどうしようかと思ったけどよかった…!)
余韻に浸りつつ、時計をみたらもうかなりの時間が経っていた。
どんだけ、俺誘うのに時間かかったんだよ…
「あ!逢坂くん、私そろそろ帰らないと」
「たしかに、結構遅くなっちゃったな隣だけど送ってくよ」
「ありがと、料理作ってくれたりして助かったよ。久しぶりにカップ麺以外を食べれて嬉しかったな」
「さすがにカップ麺だけじゃバランス悪いから、また食べに来てもらっても構わないよ」
「へへ、じゃあお言葉に甘えちゃうね」
お礼を言われて、花咲を家に送ったあと疲れたのかそのまま自分の部屋のベッドに行き俺は寝てしまった