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買い物

進藤との勉強会に花咲を誘うことになってしまった俺は今、近くのスーパーに来ている。

家に帰って、冷蔵庫の中身を見たら空になってしまっていたからだ。決してヘタレてしまった訳ではない。多分…



今日は軽く作れるものにしようと考え、食品売り場に向かったところ、何やら見覚えのある人影が見えた。

花咲である。

よくよく考えてみたら、家が隣のためスーパーも被ってしまうのである



(それにしても、あいつのカゴやけにカップ麺とかが多くないか…?)

少し食べ物のバランスが気になったので、俺は勇気を持って話しかけることにした。



「やぁ、花咲。」

「お、逢坂くん!?ど、どうしてここに?」

「どうしてって、家の近くのスーパーに買い物しにきただけだけど…」



やけに慌てたような返事が返ってき、咄嗟にカゴを隠したように見えた



「なぁ、花咲。カゴの中に大量のカップ麺が入ったの見えたけど…」

「………」



俺が確信をついた質問をしたからか、花咲がカゴの中身を見せてくる

そこには、大量のカップ麺が入れられてあった



「え?これ全部……?」

「うぅ…実は、引越したばっかりで、もう少しで届くはずなんだけど、冷蔵庫とか届いてないから…」

「なるほど、だからか…」



花咲は引越したばかりなので冷蔵庫等の必需品がまだ届いてないのだ。

これじゃたしかに料理どころか、買ったものをすぐに消費しないといけないので、大変なんだろう



「でも、さすがにカップ麺だけじゃ…」

「やっぱりそうだよね」



カップ麺ばかりじゃさすがに栄養も偏ってしまう

花咲もカゴの中身を再確認すると、「ヤバい」と感じたのだろう。少し青ざめた表情になっている

これ戸惑ってる時の表情だな…



「花咲、もしあれだったらうちでご飯食べていく?カップ麺よかマシなの作れると思うけど…」

「へ?」

「さすがに、そんなのばっか食ってたら体に悪いだろ」

「い、いいの?」

「こっちが提案してるんだから、そっちが決めていいんだよ」

「じゃ、じゃあご馳走になるね」



…ん?提案した後に気づいたんだが俺、思ったよりやばいこと言ってね?

普通女子を家に上がらせるか?

あとになって、なぜか恥ずかしさが込み上げてくる…



買い物を終えて、俺の家に着いた。



「お、お邪魔します」

「そんなに、固くならなくてもいいんだぞ?」

「うん、頑張るね」



普段人を家に呼ばないからか、何だか変な感じだ

そして、なぜかうちに上がった花咲はいつもより固くなっている。

まぁ、普通に考えたら男の家だからな

好きな子が家に…胸がドキドキして張り裂けそうになっちゃうぜ……






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