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予感

翌日の事だった。

俺が学校につくとなぜか俺の席ににやにやとした男が座っている。



「おい。なんでお前俺の席に座ってんだよ。累」

「いやぁ別にいいだろ、親友」



俺の席にいたのは、進藤累だった。

こいつが俺の事を親友というのは、俺との付き合いが1番長いからである。

小4のときに知り合ってから、一緒に遊ぶようになり、中学と高校と今も親友としての関係が続いている



まぁ、そんなことなんてどうでもいいんだが…

こいつが俺より早く学校につき、尚且つにやにやしながら俺の席にいる

ものすごく嫌な予感しかしない…



「なぁ、お前の言ってた初恋の女の子ってさ、昨日転校してきた子だろ?」

「は?」

「そのままの意味だけど…?僕の予想多分あってるよね?」



その予感は的中した

おい、なんでそんなことわかってんだこいつ…

いくら付き合い長いからってそんなすぐわかるか!!

しかもスラッと聞いてきたのが腹立つな。



「な、なんでわかったんだよ…」

「そりゃ普段から女子に興味無い夏樹があんなに興味津々に見てたからねぇ」

「え、そんな見てた?」

「いや、気づいたのは僕と陽葵だけだと思うよ」

「陽葵も気づいてたのか…」



そのことを聞き、俺はすぐに教室の端っこにいる陽葵の方を見た。



凪陽葵。進藤の彼女で中学から一緒である。

進藤とは違い少し人見知りで基本俺や進藤以外とは喋ろうとしない

陽葵の方を見てて思ったが、なんであいつ怯えてんだ?

あ、俺が少し怖い顔しちゃったからか…

なんか罪悪感覚えちゃうんだよなぁ…



「おいおい。僕の陽葵を泣かせちゃだめだぞ★」



人が罪悪感に身を包まれそうになってんのに、こいつ反省の色ゼロだな!?

というか原因お前じゃねぇか!!



「何はともあれ、夏樹の初恋の子わかっちゃったし、今からじっくり聞かせてもらうね」

「わ、私もその子のこと、き、聞かせて」



俺の肩にポンっと手を置く進藤の近くにはいつの間にか陽葵がきていた。

こいつ…考えたな、陽葵が来ることで俺の逃げ道なくしやがった

陽葵は何かと不憫な子なので、いつも優しくしている。

つまり、陽葵がいる時点でおれが話す以外の選択肢が一瞬にして閉ざされてしまったのだ



「わかった…話すよ…話せばいいんだろ…」

「さっすが親友!愛してるよ!」

「はぁ…」



なんで、こいつ俺の事になったら熱くなるんだよ…

お前いつもクールなイケメンキャラだろ!!

特別扱いしてもらって悪い気はしないけど…



そう思いながらもボチボチと2人に俺と花咲との話をすることにした

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