これって異世界系ですか?
「へい彼女! オレと一緒に魔王討伐しない?」
「うーん、ステータスによるかなぁ」
「ステータスオープン!」
(ヴォン)(ステータス画面が出る音)
「な、なんてこと! 最上級魔法全属性に加えて、ドラゴンを一回だけ倒しただけなのに『ドラゴンスレイヤー』なんて安い称号がつけられている! 素敵抱いて!」
「いやそうはならんやろ」
「なっとるやろがい!」
「誰だ貴様ら! オレの女に手を出すな!」
(シャキン)(剣で切る音)
「グエーやられたンゴ。ほなさいなら」
「グエーやられたンゴ。覚えてろよお前、具体的に言うとこの後酒場に行ったら俺の仲間がお前達をリンチにするけど返り討ちに遭うからな!」
「『オレ』様強い素敵! 抱いて!」
「ちょっと小突いただけで返り討ちにしてやったぜ。もしかして手加減してくれたんか?」
「ここはギルドよ! 『オレ』様! 冒険者に成るために試験を受けなさい!」
「えいやかさっさ!」
(ドゴオォォン)(最弱魔法を放つ音)
「なんてことだ! ふざけているのか!」
「今のはただの最弱魔法だが……もしかして、威力が弱すぎたのか?」
「その通りだよ『オレ』よ」
「誰だ貴様! 許せん!」
「いいか『オレ』よ。世界にはな、最弱と謳いながらチート能力万歳な輩がごまんと居る。全く困ったものよ! よってお前には木の棒をさずける!」
「ああ! オレの剣が木の棒に! でも、外れスキルの『木の棒マスター』が覚醒して最強になったぞ!」
ヒロインズ「素敵! 抱いて!」
その後、木の棒を手にした勇者モドキは、魔王の呼吸器官に木の棒を詰め込んで窒息させた。
実に奇妙だ。ワンダフルな古典がシミュレーターと一騎打ちして天にも伸びるような冷却器をその身に包み込んだのだ!
これはスクープだ!
目にもとまらぬハエたちの大行進には圧巻! 無機物は毛布とセパレーターと成り上がり、ペットボトルの育毛剤はコズミックとなれ果てる!
我が軍艦は爬虫類のモノカルチャーだ!
今に見ていろ! 私が! 私こそが! このよの摂理を組み立てる砂鉄粒子のワゴン車となるのだ!
皆で称えよ! 我が奇跡を!
世界の常識はマーズにあり! 踏襲されたメカニズムたちの反逆行為には河川敷で応戦せよ!
世界征服は理を示す傍観者なのだから!
出会え! 集まれ! トマトケチャップの心臓が投網に噴火させたポリエチレンテレフタレートの開幕だ!
除湿剤を夜空へ跋扈させたならば! それは賛辞のポップアップリストと亀の甲となる!
フアハハハハハハハハハハハ!!!
はぁ………寝よう。