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箱庭少女育成計画  作者: 眠る人
はじまり

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8 がっこう ⑩

 全員に名前を教えてから、それぞれ自分の名前を書く事に挑戦している。

 意味は、後でいいだろう。


「イオリ、ちゃんと書けてる?」

『平仮名は書けましたけど、漢字となると大分難しいですね。』

 いきなりはやはり難しかったかな?


「兄上、私だけ二文字じゃないので難しいんですが!」

「うん。なんかごめん。イオリと同じ字を使うのもどうかなと思って。」


『マホちゃんとシホちゃんは、同じ字を使っているのにですか?』

「マホとシホは双子だと勝手に想像しちゃってて、後でちょっと申し訳ないとは思ったんだけど、今更変えるのもね。」


 よくよく考えれば、培養槽を二基使っているのだから双子では無いのだけれど、その時はこれがいいと思ってしまったんだ。


「だんなさま!できた!」

「どれどれ?うん、ちゃんと書けてるね。」

 大きさはバラバラだけど、ちゃんと書けてる。よくできましたと頭を撫でると、マホは笑顔になる。


「ボクもできました!」

「上手だね。シホもよくできました。」

 シホもちゃんと書けていて、シホの頭も同様に撫でた。


「じゃあ、皆の名前をどうして付けたのかを教えるね。」

「はい、だんなさま。」「はーい!」

 マホとシホはかなりワクワクしているようだ。イオリやサオリも似た表情をしている。


「伊織は、知性的で誰にでも優しく出来る人になって欲しくて名付けたんだ。」

「姉上にピッタリですね。」

 僕もそう思う。名前の通りに成長してくれて本当に頼もしい。


「沙緒理は素直で優しく、明るく育って欲しいと願いを込めたんだよ。」

『素敵ですね。サオリちゃんも名前の通りです。』

 サオリも面倒見が良かったりするから、その通りだね。


「真穂は素直で幸せに生きて欲しいから、詩穂は知性的で努力家になるように、マホとシホも音の響きも含めて決めたよ。」

「マホしあわせだよ!」

「ボクもイオリねぇさまみたいになりたいです。」


 皆、自分の名前の意味を知る事が出来て嬉しそうだ。

 こうして話す事が出来て本当によかった。


『ご主人様、ありがとうございます。私達に素敵な名前を付けてくれて。』

「そんな、お礼を言いたいのは僕の方だよ。ありがとう皆。」

 僕に沢山の物をくれたイオリ達に、本当に感謝をしているんだ。


「だんなさま、おねがいがあるんです。」

「どうしたのシホ?」

 シホがお願い?なんだろうか。


「抱っこしてくれませんか?」

「うん、構わないよ。」

 そのくらいお安い御用だ。

 僕はシホを抱き抱えて立ち上がる。


「だんなさま、ボクからのおれいです。」

 そう言うと、シホは僕の頬に手を当て、唇にキスをした。


「『シホちゃん!?』」

 サオリとイオリが驚いているが、マホは嬉しそうだ。

「よかったね、しーちゃん。だんなさまにちゅーできて。」


「ボクだけなかま外れはイヤです。ねぇさまたちとまーちゃんは、だんなさまにちゅーしたのに、ボクもおよめさんなのに、ちゅーしてません。」

 シホもさっきのサオリのキスを見ていたのか。待て、何でイオリとマホがキスした事も知ってるんだ。


「ねぇ、シホ。なんでイオリ達が僕にキスした事知ってるの?」

「はい、さっきサオリねぇさまがだんなさまにちゅーしてるの見てました。イオリねぇさまはだんなさまと沢山ちゅーしたって言ってました。まーちゃんはおうまさんを見た日に、ちゅーしたってイオリねぇさまたちに言ってました。」


 うん、イオリとマホは自己申告をしていたのか。と言うより、君らそんな体験共有しないでくれないかな。

「だから、ボクもちゅーしたかったんです。ダメですか?」

「ダメ、とかじゃなくてね。それは好きな人とする事だよ?」

「だんなさま、ボクの事キライですか?」

 シホが泣きそうな顔をしている。


「嫌いな訳ないよ。シホの事もマホの事も好きだよ。」

「なら、ちゅーしてもいいですよね。」

 そう言って、再び僕の口はシホに塞がれてしまった。

 言い方間違えたな。

 とりあえず、シホを下ろそう。


「それは、もっとシホが成長してからする事だから、今は無闇にしたらいけないよ。」

「わかりました、だんなさま。」

 本当は良くは無いけれど、わかってくれてなによりだ。


『まだシホちゃんが小さいとは言え、目の前でされるのは流石に苛々しますね。しかも二回も』

「姉上が言わないで下さい。あたしの気持ちわかりましたか?」

「しーちゃんズルい!マホもだんなさまとちゅーする!」

「『ダメ!』」

 イオリとサオリはかなり苛々しているようだ。ちょっと怖いよ。


『ご主人様は隙だらけなんですよ。さっきサオリちゃんにキスされたのだって、自分から無意識にくっついてましたよね。』

「姉上!恥ずかしいからやめてください!でも、兄上が隙だらけなのは今に始まった事では無いですよ。」

 君達がそんな事するなんて、思ってすら居なかったからね。


「うん、わかった。今日から鍵掛けて寝る事にするね。」


「『ダメです。』」

「やだー!」

「だんなさま、ボク達と寝るのイヤですか?」


 今はまだ直接何かして来ないけれど、流石に身の危険を感じるよ。夜這いされる側が僕って、どうなのよこれ。

便利な和製英語は言い換えが思いつかない限りは使わないようにしているので、これからも基本名前はカタカナで書きます。


漢字ばかりだと読みにくくなるので・・・

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