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箱庭少女育成計画  作者: 眠る人
いおり
3/100

1 もえ ③

事案です。

予想より長くなってきました

『ねーごしゅじんさま?』

「何かな?」


『それで、もえってなーに?さっきは、よくわかんなかったの。』

 どうやら完全に落ち着いたようだ。今度は熱くなり過ぎないよう、きちんと答えてあげなくてはいけない。


「そうだね、今僕がイオリに感じている気持ちかな?」

『きもち?よくわかんない!』

「イオリが大好きだって事だよ!」

 そう言ってから、僕はまたイオリを優しく抱きしめる。他に表現のしようのない気持ちが僕の中に湧いてきていて、思わず泣きそうになってしまい、誤魔化してしまう事にした。


 この気持ちがなんなのか僕が教えてほしい。


 抱きしめていると、イオリも顔を赤くしながら、抱きしめ返してくれて、ますます僕は泣きそうになる。

 多分僕のこの気持ちは、キャラの萌とは違うと思う。だけどきっと大事な感情なんだろう。


『そっかー。ご主人さまもイオリのことだいすきなんだー。』

 凄く顔を赤くしながら、イオリはモジモジしていた。


『じゃあ、イオリもまほうしょうじょになれる?』

「えっ?」

『ごしゅじんさまはイオリにもえるんだよね?』

「うん。イオリはかわいいからね。」


『なら、イオリまほうしょうじょだよね!』


 なるほど、そうきたか。

 やだ、何この子?いつの間にこんなに口が達者になったの?

「そうだね、魔法少女まじかるイオリんだね。」

 イオリの成長に驚きながらそう返すと、満面の笑みでこちらに抱きついてきた。


『ごしゅじんさまだいすきー!』


「僕もだよ。でもさっき、イオリにばかーとかきらいーって言われたなぁ。ショックだなぁ。」

 なんか凄く恥ずかしくなってしまい、誤魔化すためにワザと落ち込んだフリをしてみると、イオリは凄く焦った様子になる。


 その様子を見ていると、思わず笑ってしまった。

『いってないもんー!』

 また怒ってしまいそうな雰囲気を感じて、僕が折れてこの話を区切る事にした。


「そうだね、言って無かったね。じゃあ、そろそろ僕はお仕事に戻るからね。また一人でお留守番出来るかな?お昼は用意してあるから。」

『んーと。いっしょにいっちゃだめ?』

「いいけど、座って待ってる事しか出来ないよ?」

『だいじょぶ!まてるよ!』


「なら、一緒に行こうか。ついでにお昼を持って行って、畑で一緒に食べよう。飽きたらお家に戻っていていいからね?そうだ、今度種を植える時は手伝って貰おうかな?」

『わーい!おてつだいするー!なにつくるの?』

「そうだなぁ・・・ノアに相談してみようか?」


 保存の効く野菜や穀類などの種類や、育て方をこの姿の見えない声に相談しながら、僕の大事だった人の面影を持つイオリを見て僕は思う。

 今度こそちゃんと守らなきゃって。


誤字脱字、表現のおかしな部分や誤用等ありましたら、コメント欄までお願いいたします。


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