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6-1話 別れと誓いとスキル能力

 目を開けると真っ暗の空間が広がっている。

 ルカは死後の世界でも意識があるのかと驚いていた。


「ここは? 俺は剣で切られたから…… と言う事はここが天国? いや真っ暗闇だから地獄か…… はは。なんて情けない人生何だよ」


 剣で切られた時の事は今もハッキリと覚えている。腹を横一文字に斬られ、そのままはじき飛ばされた。思い出しても鳥肌が立つ攻撃だった。

 

 今までだって地獄と変わらない環境の中で必死に生き抜いていた。

 何度も何度も、死ねたら天国で楽に暮らせるんじゃないかと考えた。

 

 実際に死んでみたら、生きてきた時と変わらず地獄だったようだ。情けなさ過ぎて、渇いた笑いが浮かぶ。


「あっ痒い!? 今、手を虫に刺されたぞ?」


 そんな事を考えていると、手足に痒みを覚えた。

 死後の世界にも虫がいるのか? ルカは混乱しながら手足を動かしてみる。

 痒い場所を指でかき、考えてみると死んだ世界で虫に刺されるのはおかしいんじゃないかと感じる。


「もしかして俺は生きているのか? なら此処は死後の世界じゃない?? 切られた所は…… ん? 全く痛くない? 切り傷一つ無い…… 理解できないけど、これはどういう事なんだ?」


 暗闇の中で起き上がり、身体中を手で触って確認してみたが、やっぱり傷一つない。


 暗闇に包まれた周囲を見渡してみると、少しづつ、目が闇に慣れ少しだけ周りが見えだす。

 そしてどうやら草むらの中で気を失っていただけだった気づく。

 今の時刻はわからないが、夜中で外灯が無く周囲は薄暗闇に包まれている。

 何故無傷なのか? と不思議に思って頭をかしげていたが、すぐに大事な事を思い出して立ち上がり、走り出した。


「そうだ、母さん!!」


 ノエルの為に薬を求めてこの場所までやってきたが、結果は最悪だった。もうここで粘ったとしても、きっと薬は手に入らない。


 自分の不甲斐なさを痛感し自然と涙が溢れ頬を伝う。

 涙を腕で拭うとルカはノエルの元に戻る為に再び走り始めた。 

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