表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ナイト・ホークⅡ  作者: 夜白 恋
2/2

Episode 1 ~出会い~

今回私が引っ越して来た場所は長野県、松本市。


元は長野県の伊那市ってとこに住んでた。


前話でも言った通り、家族がバラバラになってるので例えアパート借りるにも実費。 幸いにも、祖父とは連絡も付くしちょくちょく心配かけてくれるから、もしもの時だけ頼らせてもらってる。


でも、基本的には家賃もバイクの維持費も学校の授業料も、私自身でバイトしてなんとかやりくりしてんだ。


どんなバイトしてんだって話だけど、夕方~夜までガソリンスタンド、夜中に工事現場の誘導やビラ配り、女の子ならではのバイトとか、日給制の日雇いバイトをして、かなりハードに働いてるよ。 これも生きてく為だもん、仕方ないさ。


さて、転校初日の放課後に戻ろう。


今日はスタンドのバイトは休み、だから夜のバイト探しと新しい地元の散策だ。

近くのショッピングモールや温泉街なんかを色々見て回った。


その後、夕飯を食べるべく飲食店探してる時の事だった。


目の前を、私の愛車より一回り排気量が小さいホーク、「CB250T HAWK」と今やプレミアの付いた旧車「CBX400」が通り過ぎてった。 しかもそのまま牛丼店の駐車場へ入っていった。気がつけば私も後をつけるかのように牛丼店へ…


実はそのバイク二台に注目したのには理由があった。 だって、2台共にライダーのズボン、ウチの高校の制服だよ? こっそりバイク乗ってる人が私以外にも居るんだよ? 喜ぶなって方が無理だよねー(笑)


で、駐車場で彼らを見るなり私もバイクを横付けする。 ヘルメットのシールドから見えた、私がライダースーツをおもむろに脱いだ時の彼らの驚いたような目はもう忘れられないね(笑)


で、お互いにヘルメットを外す。


私は驚いた… だって、二人のライダーの内、片方は女の子なんだもん。


「…えっと、初めまして。」私がまずおどおどしつつ挨拶を。


すると、「初めまして、転校生さん」って男子ライダーの方に言われた。


どうやら、私が転校生だって事は覚えていたみたい。つまり、ウチのクラスの生徒って訳か…


「…ども、転校生の来栖 佳恋です」


「僕は八重樫(やえがし) 明恋(めいれん)

こっちは僕の舎弟の…」


後藤(ごとう) 椿(つばき)です、宜しく…」


女の子なのに舎弟なのか…と思いつつ、二人をしっかり目に焼き付けた。


「舎弟が居るってことは、何かグループやってる訳?」

「一応。」

「何て名前で、どんくらいの規模?」

「白妖旧車會、規模はウチの高校の現役ライダーのみ、つまり今は4人だけ」

…どうやら、私の探してる兄貴のチームとは違うみたい。

「なるほど… サンキョースピードとは、接点は無いの?」

「んな大規模な有名チーム入れればこんな旧車會やってねーよ」

それも確かに。

「ところで、活動内容とか、色々聞いても良い?」

「えっ、まさか入りたいん?まぁホークⅡのバブなんて乗ってるくらいだし、構わないっちゃ構わないけど…」

「入るとは言ってない、少し気になっただけだ。ダメそうだったら単独で走る。」

「ウチは基本的にはツーリングするくらいよ、敵対チームとかも無いし。」

「ふーん…」

「俺の第2の舎弟、なるか?」

「それはもう少し考えさせてもらうわ。」

うーん、旧車會… 魅力的ではあるけど…悩む…


…とりあえず、店入って夕飯食べようか。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ