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エピローグと思われるもの


―――嗚呼、私は何故ここにいるのだろうか。


 私は、暗く無機質な部屋の中にある、禍々しい形をした玉座に座りながら、ぼやくように呟いたが、答えは無く、虚しい気持ちが湧き上がるだけだった。



 私___いや『俺』は、本来はここにいる魔王を倒し、世界を救う勇者のパーティーの一員だったはずなのだ。なのにどうして、俺が魔王の部下である四天王の一人になっているのだろうか。


 わからない。


 だが、心当たりはある。きっかけは些細な事のはずなのだ。神はこの世界には存在しないと証明されたあの日から、何一つとして悪事に働かなかった。なのにどうしてだろうか。


 わからない。


 こうして、いつもの如く自問自答して、来たるべき日を待ち続けていた。もう何年経ったかすらわからない。だが、私はその日を待とう。例え人類が死滅し、魔族が世界を統べようとも。約束を守るために。

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