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第一話 ナインダイヤの子供

  それは、見たことない時代の景色。

  目の奥底に刻み込まれた痛みの記憶、劣化することなく脳内を蝕む、理解する気はない、が、そんな自分の意思は呆気なく無視され、すべての感情は自分の中に再現した。だいじょうぶ、もう慣れたと、鏡の中の自分に言い聞かせる、こうすれば少しだけ落ち着ける。

  なんとしでもこの時間を把握しなくちゃ、ぎりぎりまで冷静の自分でありたい、この記憶の海では必ず津波が来る、一度飲み込ませれば絶対に抜け出せない。備えよ、ちゃんと備えれば、今夜はきっと耐える。

  忘れちゃいけないこと、自分の顔、自分の名前、そして自分だけの感情。

  だから鏡を見るんだ、強く掴んで、目の前まで近づく、そう、これが私、私の顔だ。

  だいじょうぶ、私は覚えでいる、次は名前だ、自分の顔を見ながら呼びかけなさい、さあ!

  言い出せばいい、名前を、名前・・・

  あれ、わたしの名前・・・

  なんだっけ?

  「いやああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」

  心が砕ける、息をすることすらできなくなる。

  「・・・ム!」

  痛みが限界を超え、ただの電子信号になる、無意味な感覚が沈み入れない意識に突き刺す。

  「・・・リム!」

  鏡に縋り付く、混同した無数の視界から自分を見つけ出そうとしている、でもうまくいかない、うまくいかないんだ!

  ふっと、意識が急に引き戻された、視界の外から、ひとつの呼びかけが響き入れた。

  「目を覚ませ、リムニル・ナインダイヤ!」

    <>              <>              <>

  古き魔法と偉大なる奇跡が存在した神代から、もう万年が過ぎた。

  今時の魔法は、神々から与えられた恵みとして、人の日常を強く支えている。

  善と知の神、ナインダイヤの神は、多くの信者がいる、そして司祭の娘であるリムニル・ナインダイヤは、将来を見込まれた聖職者の卵だ。

  しかし、まだ誰も知らない。

  彼女は、古き魔法に呪われている事を。

順番を守った話は、タイトルの前にこう書きます

わたしはわたしが書いたものと同じめちゃくちゃな人間ですみません

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