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ただただ、幸せに…  作者: 緋月夜夏
ムニシヤ王国編
92/117

第91話 竜集め(1)

投稿できずすみませんでした。

区切りは悪いですが投稿します。

庭に戻るとランと下級竜ワイバーン達は作業へと戻っていった。

(というかこんなに広かったんだな。)

敷地が大きいことは知ってはいたが、これほどの山が出来るとは考えていなかった。

(そろそろ誰かくるよな…多分。)

たった数日で巨大な建築物や山が出来れば調査などが必要なのもわかるが。

(まぁ、俺…俺達の土地だしな。)

こういう問題は後回しに限る。

最後はヘルプに頼ればいいし。

「…構いません。」

ヘルプの了承も得られたな。

(たけるお兄ちゃん?)

(ん?…ああ…ウル達もいってきてくれ。)

(うん!たくさん採ってくる!)

ウル達を転移させる。

「…」

「あなたが考えていることは私はわかりますから。」

ヘルプがそう告げてきた。

(あまり知られたくないな…)

「あなたが馬鹿と思われてしまうかもしれませんしね。」

(ルティ達にバレた時にどう誤魔化すか考えてくれ。)

「わかりました。」



「では、やはり『あなたが作ったものはどうなるかわからないから』と伝えるのが良いかと思います。」

(やっぱりそれだよな。)

悩んでいるというほどでもないが、軽く頭を抱えているのは、ウル達に採りに行かせた木の実のことだ。

俺は従魔の輪(リング)を着けている時に唐突に気がついてしまった。

(そもそも俺が創造す(つく)ればいいのでは?)

気づいてしまったが、ウル達のやる気を見たら辞めさせるなど出来ない。

ウル達には悪いがこれは自分の胸にしまっておくことにした。



(そういえば、前に下級竜が風竜って書いてあったよな?)

「はい。下級竜の風竜でしたね。」

(風竜がいるなら他の火竜とか水竜もあるんだよな?)

「はい。下級竜は主に、火竜かりゅう水竜すいりゅう風竜ふうりゅう土竜どりゅう光竜こうりゅう闇竜あんりゅうの6種類がいます。」

(ってことは、あの婆さん下級竜は、下級竜じゃないのか?)

「下級竜ではあるでしょう。突然変異というものと同じです。」

(珍しいよな?)

「はい。この世界でも数えるほどしか存在しません。」

そう、俺は従魔の輪付を着ける時に婆さん下級竜を見た。

そこに書かれていたのは風竜ではなく、回復竜・・・だった。

(回復竜ってところしか見なかったけど、戦えたのか?)

「回復魔法と種族スキルの飛行以外には、魔法もスキルも持っていませんでした。おそらく戦闘は難しいでしょう。」

(戦えないのに群れの長になんてなれるのか?)

「実際にそうなのです。戦闘の強さのみが長に選ばれる基準ではないのでしょう。」

(じゃあ、他の群れでも回復竜が長の可能性もあるんじゃないか?)

「はい。あります。」

(じゃあ、回復竜のいる場所にいくぞ。)

「あなたは回復竜だけと《従魔契約》しますか?」

(いや、火竜とかも一緒にするつもりだが?)

「そうですか。ですが、現状のままではそれは不可能です。」

(そうなのか?)

「現在可能なのは光竜・闇竜と土竜です。土竜に関しては、あまりお勧めしませんが。」

(何か問題があるのか?)

「はい。例えば、風竜でしたら、空を飛べること、つまり、屋外であれば生息できますので現状のままで問題ありません。光竜と闇竜も、風竜と同じく屋外であること、正確にいえば、光竜は太陽が見える場所、闇竜は月が見える場所であれば生息できますので、風竜・光竜・闇竜はもんだいありません。」

(あー、そういうのもあるのか。じゃあ他のは問題があるってことだな。)

「はい。ほぼ名前の通りですが、火竜は気温が高い場所の砂漠や火口付近に、水竜は液体の水が存在している場所の川や海、土竜は泥のある場所の沼などに生息し、それがなければ生息できません。」

(火竜はともかく、水竜と土竜はなんとかなりそうだな。)

「はい。あなたであればそれほど時間をかけずに終えられるでしょう。」

(沼は《土壌変化》で作れるか?)

「可能ですが、あなたの場合はまず水属性魔法を使い、地面を濡らしておくのが良いと思います。」

(先に水魔法を使えばいいんだな…ラン達の作ってる山の近くに作るか。)

転移し山の下まで行く。

「あれ?主様、どうかしたの?」

「この近くに沼を作ってもいいか?」

「…いいよ?でも、何に使うの?」

「土竜を連れてこようと思ったんだ。」

「…下級竜を集めるつもり?」

「よくわかったな?」

「流石にわかるよ…沼は問題ないよ。火竜用にマグマとか持ってくる?」

「出来るのか?」

「《土壌変化》と下級竜達と協力すれば出来るよ。」

「時間があるなら頼めるか?」

「うん。急いだ方がいいよね?」

「出来れば。」

「わかったよ。主様は沼…と、水竜用の池?とか作るよね?今日中に《従魔契約》もするなら急いがないと。」

「そうだな。どれくらいかかるかわからないしな。」

ランみたいなやつもいるかもしれないし。


ウォーターボールをいくつか作り地面に落としていく。

地面を抉ってしまうかもしれないので、威力は弱めにする。

(そろそろいいか?)

「はい。充分です。」

《土壌変化》を使い、沼を作っていく。

土竜を入れるということもあり、大きめに作った。

(次は水竜用の池か。そういえば練習場で水が出来るようにしてたよな。)

「水量の維持に使えばよろしいかと。」

(そうだな。)

誤字、脱字などありましたら教えて下さい。

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