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ただただ、幸せに…  作者: 緋月夜夏
ムニシヤ王国編
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第82話 庭(1)

再び家に戻ると、レイラは昼食を作り、ルティとスメノスは椅子に座り、リリファはソファに寝転がっている。

「あっ、お帰りなさいです。ご主人様。2回目ですけどね。」

レイラは軽く苦笑いしながら言う。

「ところで、ご主人様はどこに行ってたの?」

「ベルクって覚えてるか?」

「えっと?」

「ゴブリン防具店であっただろ?」

「あー、居たわね。」

「ゴブリン!?お店の名前で?」

リリファがツボに入ったのか寝転がりながら笑っている。

スメノスは会話に入ってこないがこちらをじっと見ているので話は聞いているのだろう。

(まぁ、1回会っただけなら忘れても仕方ないな。不憫ではあるが…そういえば、こっちに来てから記憶力が良くなったような…?)

「そういえば、防具を作ってくれると言っていましたね。」

昼食を作り終えたようでレイラも会話に加わってくる。

「ああ。倒した森熊ウッズベアーの中に変異種もいたらしくてな。そういえばと思って渡して来たんだ。」

「変異種、ですか?」

レイラは変異種を知らないのか首を傾げる。

「変異種って…まぁ、ご主人様ならそうなるわよね。」

ルティは知っていたようだ。

「俺もセレナ…あー、ギルドで聞くまで知らなくてな。倒した時は変異種も通常種とそこまで違いがあるようには感じなかったなぁ…」

「セレナさん、ですか。」

「ん?ああ。今日はミアがいなくて、受付で対応して貰った人だ。」

(何故かレイラとルティの目が鋭くなったような?)

「私達も次回からは依頼を受けますね。」

「ああ。そういえば、俺のランクはBになったよ。」

「私はDになったの!」

リリファが得意げな顔をして言う。

「えっ、リリファさんもですか?」

「私達、すぐに抜かれちゃったわ…」

「まぁ、今回はリリファが普通じゃないだけだな。」

「私達もすぐに追いつきます。」

「そうね。せっかく武器も買って貰ったのに、使わないのは勿体無いわ。」

「まぁ、それはあんまり気にしなくてもいいが…それにしても、前衛が多くなったな。」

「そうですね。ルティの剣が武器としては1番大きいですか?」

「いや、どうだろうな。俺のシャゲアペルも突くよう使えば同じくらいにはなるし。それに、魔法もあるからな。そういえば、スメノスは魔法は使えるのか?」

「…少しなら。」

「へぇ、意外だな。神なんだろ?」

「…神でも、差がある。その神の、役割に応じた、スキルがある。」

「へぇ、スメノスは死神だったよな?どんなスキルなんだ?」

スメノスは一瞬悩むような表情をした。

あまり変化はなかったかもしれないが。

「…即死属性、付与。」

「…なるほど。死神だな。」

死神の名に恥じないスキルだ。

「…あんまり、使わない、けど。」

「それが死神としてのスキルか。魔法はどうなんだ?」

「…即死、魔法と、氷、闇、転移の、魔法。」

「氷?」

(ヘルプ、そんな属性の魔法があるのか?)

「種族、または称号制限で、作れませんでしたが、今は作れます。」

(種族制限無くなってたのか?)

「はい。」

(そうか。また、作れる範囲が広がったな。)

「ねぇ、タケル。その、あたしの武器も買ってくれる?」

「ん?いいぞ。」

(リリファも報酬は貰えるけど…まぁ、いいだろ。)

「やった。どんな武器にしようかな〜。」

「リリファは空を飛べるんだから、飛びながら弓とかを使えばいいんじゃないか?」

「弓かぁ、難しそうだね。」

「まぁ、無理しなくていいぞ。遠くから狙って外した時は俺達に当たるからな。」

「ごめん、タケル。あたしには弓は無理よ。」

「諦めるの早いな。まぁ、自由に決めてくれていいぞ。」

(午後は依頼の報酬を貰ってから、武器を買って…それにしても娯楽がないからな。)

暇を潰せるのは買い物くらいか。

「使役や従魔契約を防犯に使うのではなかったですか?」

(そうだったな。どうせすることもないし、そうするか。他にも魔法の練習場とかもだな。)

午後は、庭の改造をすることに決まった。

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