第68話 リリファ(2)
短いです。
ごめんなさい。
朝になり目を覚ますと、左側にルティが寝ていた。
今はいないが、おそらく反対側にもレイラが寝ていたんだろう。
せっかくなので、寝ているルティを見る。
ルティの寝顔は見慣れたものだ。
(でも、いつ見ても飽きないな。今更だけど可愛いし…涎が垂れてても美少女なら全然気にならないというか、むしろ可愛さを引き立てて…変なテンションだな。)
名残惜しくもあるが、ルティがおきないようにベッドから静かに抜け出す。
そのまま転移部屋に入る。
「2階へ。」
2階へ下りるとレイラが朝食を作っていた。
「あっ、ご主人様、おはようございます。」
「ああ、おはよう。」
「もう少しでできるので待っていてください。」
「あー、ルティを起こしてくればよかったな。ルティとリリファを呼んでくる。」
「私が呼んできます。寝顔を見られるのは恥ずかしいですからね。」
(もうルティのは見たけどな。)
「それならしょうがないな。頼む。」
「はい。先に食べていてください。」
そう言い残して、レイラは転移部屋へ入っていった。
朝食は昨日買ってきた調味料を使ったのかスープと肉入りの野菜炒めだ。
この世界ではあまり料理の種類が少ない。
蒸すことが最近料理法として発表されたが、使い方がわかっている人も限られている。
(これなら俺でも店を開けるんじゃないか?料理はやったことは授業くらいでしかないが、新メニュー開発とかなら…)
「タケルは早いよ!あたしも食べる!」
いつの間にかリリファがきていて、俺の隣に座る。
「今日中に畑は作り終えるからな。食べたら外に来てくれ。」
「えっ、ちょっと待ってよ。」
「ああ。というか急いでから必要はないからな。ゆっくり食べてから出て来てくれ。」
「うん。わかったよ。」
俺は家の外に出る。
(場所は家の正面でいいか。水やりも楽だろうし。大きさは…玄関への道は残して左右に…あー、でも虫とかもくるんだよな。なら別の場所の方が…)
そんなことを悩んであるうちにリリファが来てしまった。