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ただただ、幸せに…  作者: 緋月夜夏
ムニシヤ王国編
52/117

第51話 下級竜(3)

ヘルプの声援を受け、断然やる気が出てきた。

(ルティ、そろそろ始めていいぞ!)

(わかったわ!)

ルティが、魔法を撃ち始める。

得意の闇属性魔法だ。

使い慣れているからか、ほぼ全てが下級竜の翼にあたり、バランスを崩させ撃ち落としていく。

レイラは、落ちてきた下級竜の首に《毒生成》を使用した短剣で斬りつける。

短剣は首の骨にあたり、音を鳴らし勢いが止まるが、レイラは気にした様子はない。

傷口から毒が体内に回るので、そこまで深く切る必要はないのだが、ルティがどんどん撃ち落としているため、そこまで気が回らないようだ。

「二人にだけ任せてられないな。」

下級竜に向かって降りていくと、少し遠くにいるものには気づかれる。

だが、真下にいるものは、ルティ達を気にしていて、気がついていないようだ。

「あなた、昨日言ったことは覚えていますか?」

(あー、《能力略取》か。そうだな、竜種には使うようにって言ってたもんな。)

「はい。忘れてないようで良かったです。倒す前に伝えておきます。」

(ああ。忘れないようにするよ。じゃあ、どんどん狩っていくか!)

手始めに、真下の下級竜にシャゲアペルを振るう。

さほど抵抗もなく、首と胴体が離れた。

(おお、結構簡単だな。)

近くに飛んでいる下級竜から狩っていく。

首を落としながらふと遠くの下級竜を見ると、こちらを見て、口を開けている。

(ブレスか?)

慌てて横に避けるが、何も起こらない。

(?なんだったんだ?)

「下級竜はブレスは吐けませんよ?」

(は?竜種だろ?)

「はい。上級竜ならブレスを吐きますが、下級竜では、魔法球が限界でしょう。」

(魔法球?)

「ウインドボールなどのことです。」

(ああ、だから見えなかったのか。)

「まあ、あなたは当たっても大して気にならないと思いますけどね。」

(そうか。)

ヘルプの言葉を聞き、下級竜を倒し続ける。


ほんの数分ほどで下級竜の群れは壊滅した。

俺もルティ達の方へ降りていく。

「お疲れ。大丈夫だったか?」

「ええ。大丈夫よ。」

「私も大丈夫です。」

「そうか。それは良かった。」

(それにしても疲れたな…)

「腕の力は、ステータスの値と同じだけ使えますので、対して疲れないのではないですか?」

(気分的にだよ。)

「少し休憩したら、森人形フォレストゴーレム狩りにいくからな。」

「わかったわ。」

「わかりました。」

「じゃあ、少し休んでいてくれ。」

そう伝え、俺は下級竜を回収しに行く。

(とりあえず、ステータスを見てっと。)


_________________________


風竜

名前:ーーー

Level:13

体力:0/1840

魔力:2910/3000

物理攻撃:560

物理防御:700

魔力攻撃:150

魔力防御:240

魔法適正:風

種族スキル:飛行

魔法:風属性魔法(level1)

称号:ーーー


_________________________


(口から出してたのって風属性魔法だったのか。)

「はい。そうです。魔力も少し減っているようですね。」

(《能力略取》って残っている方が奪えるのか?)

「限界量ではないでしょうか?そちらの方が強くなれますし。あなた次第です。」

(じゃあ、風属性魔法はもうあるからそれ以外だな。《能力略取》っと。)



_________________________


風竜

名前:ーーー

Level:13

体力:0/0

魔力:0/0

物理攻撃:0

物理防御:0

魔力攻撃:0

魔力防御:0

魔法適正:風

種族スキル:飛行

魔法:風属性魔法(level1)

称号:ーーー


_________________________


(うわ…)

文字通り抜け殻って感じだな。

(《飛行》は種族スキルだから奪えないのか。)

「はい。ですが、《制限無効》のレベルが上がれば奪えますよ。」

(そういえば、《制限無効》って、なかなかレベルが上がらないよな?)

「特殊なスキルだからではないでしょうか?ですが、使い続ければ上がります。」

(まぁ、そうだな。あまり気にしてもしょうがないな。)

《能力略取》を使い、魔石を無理矢理取り出そうとしたところで、ヘルプに声をかけられる。

「魔石なら分離魔法で取り出せますよ。」

試してみると、分離魔法で魔石を取り出すことができた。

(効率良すぎだろ。)

ナイフで取り出すのと比べればかなり時間の節約になる。

分離魔法で魔石を取り出し、空間魔法でしまっていくことを繰り返して、全てしまい終えたところで、二人のところへ戻る。

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