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ただただ、幸せに…  作者: 緋月夜夏
ムニシヤ王国編
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第49話 空歩

俺が下級竜ワイバーンの撃ち落としに失敗したことで、レイラは風属性魔法を、ルティは闇属性魔法を使って撃ち落とし始める。

《闇よ集いて球となれ》《風を集いて球となれ》

(…言語理解のせいで詠唱の内容まで理解できるな…)

予想以上に格好悪かった。

「じゃあ、俺は二人が撃ち落としたやつを…ん?」

(そういえば、転移魔法あったな。でも、二人の魔法が当たるか?俺に当てないようにしつつ下級竜を撃ち落とすのは効率悪いだろうしな…)

そんなことを考えていたら、ヘルプが話しかけて来た。

「あなたが避ければ良いのではないでしょうか?」

(何回も連続で転移するのか?そんなことしたら酔うだろ?)

以前試した時は2回連続で転移しただけで吐きそうになった。

「いえ、靴を使えばいいのでは?」

(靴か?靴をどうやって…)

その言葉で俺は思い出した。

(そうか、そういえば、《跳躍》と《空歩》があったな。)

この靴は突撃兎の皮でで作られたものだ。

《突撃》のスキルが付与されておらず、魔物の名前と付与されているスキルが違うので覚えていた。

(これ、どうやって使うんだ?)

「魔力を込めてください。」

(えーっと…こうか?)

魔力操作を使い、魔力を込める。

「止めてください。入れすぎで壊れます。」

(えっ?まだ全然込めてないぞ?)

「あなたの魔力は、どの種族と比べても類を見ないくらい高いです。あなたが自分の魔力が減ったと感じるくらいまで込めたら大抵の物は魔力過多で壊れます。」

(…そうか。)

どの種族と比べても多いということを聞いて少し傷ついた。

「もう魔力は充分ですので、あとはスキルを使ってみてください。」

(そう言われても、使ったことないからわからないぞ?)

「空間を踏む感じです。」

(いや、そんな感覚わからないんだが…)

まぁ、とりあえず試してみるか。

(空間を踏む、空間を踏む・・・)

「あっ、できたな。」

感覚としては階段を踏み外す前みたいな感覚だな。

スキルだから足はつくんだが、少しひやっとした。

(ありがとうな、ヘルプ。)

「いえいえ、ヘルプですので。」

(こういう時は素直に受け取るんだ。)

「…どういたしまして、あなた。」

(ああ。じゃあ、行ってくるな。)

ヘルプにそう伝え、俺は下級竜に向かって階段を駆け上がるように近づいて行った。

詠唱を追加しました。

忘れていたので

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