第39話 兵士
とてもみじかいてす。
俺は2人を連れ宿に戻る。
「ご主人様?どうかしたんですか?」
「ああ、話とかないとな。」
俺は召喚によってこの世界に来たことと逃げて来たことを伝える。
「…召喚?ご主人様が?」
「そうだ。さっきの甲冑は俺が召喚された時に周りにいたやつらと同じものだ。」
「メルニア王国ですか?」
「ああ。レイラはよく知ってたな。」
「はい。結構有名なんですよ?」
「へぇ、何が有名なんだ?」
「兵士の方が強いと。」
「…」
(なるほど。)
異世界から呼んだ者たちを兵士として使っているのか。
ということは以前から召喚を行って来たことになる。
ずっと前から腕輪を使って強制的に働かせてたのか。
もしかしたら、さっきの兵士の中にも…
「ご主人様!」
「ん?…どうした、ルティ?」
「顔が怖いわ。レイラも怖がってる。」
レイラに目を向けると、確かに少し震えていた。
「…そうか。すまん。」
レイラの手を握る。
少しでも震えが止まるように。
まぁ、震えさせたのは自分なんだが。
「で、どうするの?」
「まぁ、しょうがないな。この国を出ようか。」
「わかったわ。」
「わかりました。」
「荷物は…俺が持ってるな。」
衣類などは空間魔法で管理していた。
「じゃあ、武器屋と防具屋に挨拶だけしておくか。」
そう考え、俺たちは外へ出た。
誤字、脱字がありましたら教えてくださると幸いです。