第37話 確認
朝起きると、またレイラとルティが隣に寝ていた。
(そういえば、昨日は2人より先に寝たな。)
2人はこのままなら起きる気配はない。
俺が起きようとすれば別だろうが。
(昨日は夜遅くまで起きていたんだろうか?)
2人の寝顔を見ながら考える。
ルティの口の端から涎が垂れていたので拭き取っておく。
昨日、2人は何を話していたんだろうか?
気にならないと言うのは嘘になる。
(まぁ、必要なことなら話してくれるだろ。)
2人はまだ起きる気配がない。
どうするか、と考えたところで少し気になってステータスを開く。
「ステータス」
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ヘルプ機能
名前:ミネギシ タケル(峯岸 武流)
年齢:15
職業:冒険者
Level:3794(経験値 あと10でレベルアップ)
獲得経験値:39430
体力:18970/18970
魔力:379400/379400
物理攻撃:18970
物理防御:37940
魔力攻撃:113820
魔力防御:151760
魔法適正:火・水・風・土・光・闇・空間
ユニークスキル:創造
獲得経験値増加
必要経験値減少
完全耐性
能力略取
詠唱破棄
スキル:制限無効(level2)
眷属化(level2)
並列思考(level1)
追撃(level1)
魔法:火属性魔法(level3)
水属性魔法(level3)
風属性魔法(level3)
土属性魔法(level3)
光属性魔法(level2)
闇属性魔法(level2)
付与魔法(level1)
空間魔法(level2)
転移魔法(level1)
耐性:火属性耐性(大)
水属性耐性(大)
風属性耐性(大)
土属性耐性(大)
光属性耐性(中)
闇属性耐性(中)
毒耐性(小)
称号:ーーー
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(昨日は気づかなかったが、《制限無効》のレベルが上がってたのか。それにしても…うーん、やっぱりか。)
俺が気になったのは魔力のことだ。
今までもそうだったが、夜に魔力を半分使っているのに、朝起きると完全に回復している。
(魔力が増えると回復量も増えるのか?)
「はい。起きている間は1分につき、最大値の1%が回復します。寝ている間は、その睡眠の状態にもよりますが、3〜5%が回復します。」
(睡眠の状態ってあれか?レム睡眠とノンレム睡眠ってやつか?…どっちが深く眠っているんだ?)
名前は聞いたことがあるが、どっちが深い眠りなのかを忘れてしまった。
「ノンレム睡眠の方です。こちらの方が早く魔力を回復できます。」
(そうか。まぁ、自分でどうにかできるわけじゃないしな。でも、レム睡眠の方でも3%は回復するんだろ?なら、魔力を全部使ったとしても最低33分寝れば、全回復するのか。)
「はい。魔力は回復します。ですが、睡眠時間を極端に短くすると、体力や精神に影響が出る可能性があるため、おすすめいたしません。」
(わかった。まあ、俺としても今は寝る時間をわざわざ減らす意味はないからな。)
「ところであなた?」
(今更だけど、あなた、って呼び方夫婦みたいだな。)
「…恥ずかしいことを言わないでください。昨日つくった《並列思考》ですが、最初のうちは意識しないと使うことはできません。今の間に練習してはいかがでしょうか。」
照れているのが伝わってきたが、気にしないようにする。
(練習か。どうやるんだ?)
「あなたの場合でしたら、私と会話をしながら、魔法を使って見てはいかがでしょうか。詠唱が必要ないので可能なはずです。」
(わかった。)
ヘルプと会話しつつ、魔法を使う。
その場に留まらせ、維持する。
今回は火・水・風・土・光・闇・空間の7種類の魔法だ。
付与魔法はシャゲアペルに使おうとしたら、ヘルプに止められた。
付与魔法は一度使うと、同じものに別の魔法などを付与するためには、分離魔法という魔法で一度付与を解かないと駄目らしい。
転移魔法は、2人が起きてしまうかもしれないので、やめておいた。
10分ほど練習をすると、魔法に込める魔力の量を調整できるようになった。
魔法の大きさを変えたり、大きさは変えずに威力を上げられるようになった。
威力に関しては、どこかにぶつけるわけにもいかないので、ヘルプに頼んだ。
魔法には魔力の最低量があり、ファイアボールやウォーターボールなど、level1のボール系は10、ファイアカッターやウォーターカッターなど、level2のカッター系は30だった。
level3からはそれぞれで違う魔法になるようだ。
ファイアウォールやウォータースマッシュになるらしい。
空間魔法は単純に入る量が増えるらしいが、大きさはレベルに加えて、魔力の量にも関係するらしく、あまりレベルを上げた意味はなかったようだ。
ヘルプと会話したのは、この世界のことだ。
この世界は、元の世界と同じように、宗教がいくつもあるらしい。
1番信仰されているのは豊穣の神様らしい。
農民が多いのが原因だとか。
元の世界と違うところは、名前がないところだ。
豊穣の神様はあくまで豊穣の神様らしい。
なんでも、神様に名前をつけるのは不敬という考えらしい。
他には、種族のことについて聞いた。
人族、獣人族、竜人族、妖精族、小人族、森人族、魔族、天使族、悪魔族の9種族がいるらしい。
悪魔族以外の8種族は比較的仲がいいらしい。
基本的に1つか2つの種族で街を使っているが、8種族が住んでいる街もあるようだ。
だが、悪魔族に関しては、悪魔族だけで街を作り、他の街を襲っているようだ。
(さて、どうなってるかな。)
「ステータス」
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ヘルプ機能
名前:ミネギシ タケル(峯岸 武流)
年齢:15
職業:冒険者
Level:3794(経験値 あと10でレベルアップ)
獲得経験値:39430
体力:18970/18970
魔力:379400/379400
物理攻撃:18970
物理防御:37940
魔力攻撃:113820
魔力防御:151760
魔法適正:火・水・風・土・光・闇・付与・空間・転移
ユニークスキル:創造
獲得経験値増加
必要経験値減少
完全耐性
能力略取
詠唱破棄
スキル:制限無効(level2)
眷属化(level2)
並列思考(levelー)
追撃(level1)
魔法:火属性魔法(level5)
水属性魔法(level5)
風属性魔法(level5)
土属性魔法(level5)
光属性魔法(level5)
闇属性魔法(level5)
付与魔法(level1)
空間魔法(level5)
転移魔法(level1)
耐性:火属性耐性(絶)
水属性耐性(絶)
風属性耐性(絶)
土属性耐性(絶)
光属性耐性(絶)
闇属性耐性(絶)
毒耐性(小)
即死耐性(絶)
称号:ーーー
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「…」
なんか並列思考のレベルがなくなってるんだが?
(ヘルプ、並列思考のレベルどうした?)
「《制限無効》のレベルが2になったので、スキルレベルの制限がなくなりました。あなたが可能な限り、同時に思考を行えます。」
(そうか。魔法のレベルは経験値のやつでか?)
「はい。魔法はlevel1なら10回、level2なら100回、level3なら1000回、level4なら10000回で次のレベルになります。level5が最高です。《制限無効》のレベルを3にすれば、変わります。」
(…頭痛いからもう一回寝るな。)
「《並列思考》を使い始めの時はそうなりやすいです。ゆっくりお休みください。」
(そういうことでいいよ。)
そうして、俺はもう一度眠りについた。
誤字・脱字がありましたら教えてくださると幸いです。
ステータスの数値は数字ですが、通常の文で数字が良いか、漢数字が良いかも教えてくださると幸いです。