36話 ステータス
「じゃあ、ご主人様。私達は2人で話があるから、少し待ってて。」
ルティはレイラを連れて、部屋の隅に向かう。
(何を話してるんだ?…まぁ、いいか。)
話の内容は気になったが、それよりもステータスの方が気になる。
(で、あのステータスはなんだ?)
「《獲得経験値増加》と《必要経験値減少》の効果です。」
(いや、あれってレベルに関係してるんじゃなかったのか?)
「関係しています。」
(いや、関係してたか?)
「獲得経験値は本来の獲得経験値の28倍になっています。《制限無効》で、必要経験値は10になっています。」
(…俺、そんなことしたか?)
「《制限無効》は私が使いました。」
(ヘルプが?俺のスキルを使えるのか?)
「《制限無効》を使うのは、手伝う事に入りませんか?」
(…はぁ。これからは少し、自重しろよ?)
「?今回も自重しました。」
(いや、してないだろ!?)
「《必要経験値減少》は《制限無効》を使いましたが、《獲得経験値増加》には使っていません。」
(それが、自重か?)
《必要経験値減少》が、ここまでとは思っていなかった。
(それならまだ、《獲得経験値増加》に《制限無効》を使った方が、よかったんじゃ…)
「《獲得経験値増加》には限界を作っていません。」
(…)
「《必要経験値減少》には、最高10で、レベルが上がるという限界を作りました。ですが、《獲得経験値増加》には限界を作っていませんので、倍率はどこまでも上がり続けます。」
(まじか…今以上に上がりやすくなるのか…)
「ちなみに、」
(まだ、あるのか?)
今の二つで、充分だったんだが。
「《限界突破》のスキルを作れば、レベルアップに必要な経験値はさらに少なくなると思います。」
(…)
「どうかされましたか?」
(…)
「…」
(…うん。もうどんどん《制限無効》とか使ってくれ。弱いよりはいいよな、うん。)
「了解しました。」
今、レベルをどうにかして下げても、結局上がるからな。
(で、今日は何を作る?)
「何を作られますか?」
(うーん…なんか、良さそうなのないか?)
「…《ステータス上昇率増加》などはいかがでしょう?」
(…最初の間は、言おうか迷ったんだよな?それでも言うのか?これ以上に強くするのか?)
「駄目でしょうか?」
(…今日はやめておく。)
やはり強くなるのは憧れるが、今はもういいだろう。
正直、心の整理をしたいからな。
「では、いかがされますか?」
(なにか、存在してるスキルと魔法で良さそうなのはないか?)
「少し、お待ちください。」
(ああ。)
「…」
(…)
30秒くらい沈黙していた。
「《転移魔法》、《並列思考》、《付与魔法》、《追撃》はどうでしょう?」
(ああ、なんか良さげだな。じゃあ、それは確定として、もう一つはどうしたんだ?)
「《詠唱破棄》が良いかと思います。」
(《詠唱破棄》か?それがなくてもできてるだろ?)
「はい。ですから問題です。」
(どう言う事だ?)
「私は、ステータスを変化させたり、隠したりすることは可能ですか、ないものを映すことはできません。そのため、《鑑定》を持っている人の前で、詠唱を破棄すると、疑われるでしょう。」
(なるほどな。じゃあ、その5つでいいか。)
_________________________
ヘルプ機能
名前:ミネギシ タケル(峯岸 武流)
年齢:15
職業:冒険者
Level:3794(経験値 あと10でレベルアップ)
獲得経験値:39430
体力:18970/18970
魔力:189700/379400
物理攻撃:18970
物理防御:37940
魔力攻撃:113820
魔力防御:151760
魔法適正:火・水・風・土・光・闇・空間
ユニークスキル:創造
獲得経験値増加
必要経験値減少
完全耐性
能力略取
詠唱破棄
スキル:制限無効(level2)
眷属化(level2)
並列思考(level1)
追撃(level1)
魔法:火属性魔法(level3)
水属性魔法(level3)
風属性魔法(level3)
土属性魔法(level3)
光属性魔法(level2)
闇属性魔法(level2)
付与魔法(level1)
空間魔法(level2)
転移魔法(level1)
耐性:火属性耐性(大)
水属性耐性(大)
風属性耐性(大)
土属性耐性(大)
光属性耐性(中)
闇属性耐性(中)
毒耐性(小)
即死耐性(絶)
称号:ーーー
_________________________
(これでいいな。)
「はい。お疲れ様でした。」
今日の分は終わりだな。
「レイラ、ルティ。俺は寝るけどどうする?」
「もう少し話してから寝るわ。」
「私も同じです。」
「そうか。おやすみ。」
「おやすみ。」
「おやすみなさい。」
誤字・脱字がありましたら教えてくださると幸いです。